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楽しかったライブ、格好良いアーティストにも、もう夢中になれなくて

だから、さユりが好きで。あなたが情熱を注いでいる音楽を教えて欲しいです。

あなたは、熱中できるものってありますか?
 

ぼくはあります、音楽です。

音楽にも色々あって、音自体が好きというよりも

人の気持ちや思い、意志を乗せた音が好きなのです。
 
 

人が必死で叫んで、もがいて、普段は声に出せないような心の奥底のドロドロとした部分を

全力でぶつけるような、そんな音楽に心を打たれます。

「頑張れ」、「諦めるな」、「進め」、「君は一人じゃない」

そんな明るい色のついた言葉よりも

簡単には言葉にできないような、

人の感覚をそのまま表に出した、生の叫び。

普段触れられることのない、リアルな感覚にハッとなるのです。

このハッとなる感覚が、刺激的で、痺れるのです。
 
 
 
 

ぼくはこの4年間程、ある一人の人間によって

そんな一言では表せない情感に、曝され続けています。
 

彼女は、恐ろしいくらいに剥き出しの感情を、心の奥深く底からそのまま持ってきて、さらに強烈な感覚を加味して他人の最深部にぶつけてくるのです。
 
 
 

彼女の名は、「さユり」といいます。
 

みなさん、「アーティスト」ってどんな存在だと思っていますか?

「スター」だとか、「天才」だとか、

「勇気づけてくれる」、「心の支え」、

「かっこいい」、「声がいい」とか

その人にとっての存在が色々な形で在ると思うのですよね。

ぼくは、「さユり」に関して言えば、「生々しい」です。

彼女の音楽って、恐ろしいくらいに生きてるのですよ。

彼女は、自分の激情を音に乗せて世に放っている。

これほどまでに、爆発的な感情をそのまま、純度100%の状態で放つアーティストは他にいないと思っています。
 

彼女の心に触れていると

こちらの感覚も研ぎ澄まされていくような、不思議な感覚を覚えます。

息を吸って、吐いて、食事をして、眠って、他人と関わって。
それの当たり前が、当たり前じゃなくなるのです。
 
 

これを読んでいるだけでは抽象的すぎて、イメージをしづらいかもしれない。

ぼくが最も打ちのめされた、あるライブの彼女の吐いた言葉を紹介させてください。
 
 
 
 

『あたしは人間です。生き物です。
あなたと同じ2017年、日本に生息している生き物です。
音楽は鳴き声です。
私もそうであなたもきっとそうで、みんな何かを探してる誰かを探している。
ひとりひとりいまどのくらい幸せとか、どのくらい辛いとかっていうのは人それぞれだと思うけど、
ここにいる全員が漏れずに誰一人漏れずに笑うために生まれてきたし、
幸せになるために、この一歩は幸せになるって思って、
みんな毎日どこかに出かけてるし、起きるし眠るし、そうだと思います。
でも毎日はそう簡単にはうまくいかなくて、辛いこととか、なんかよくわかんない苦しいってことがたくさんこれからも待っていると思います。
でもそれでも、そんな日でももう少し生きてみようかなって、そういう光を、
遠くに見える光を失わないように、そういう光がみえるように
最後に祈りを込めてこの曲を歌います。《ミカヅキ》』
(‘ミカヅキ’は曲名)
(新宿 ペンギン広場 路上ライブ 2017.05.19より)
 
 
 
 

彼女は、自分の音楽で「頑張れ」とか、「大丈夫」とか単語で人を動かそうとしないのですよね。

そもそも人を動かそうとはしていないと思う。

現実は、悲しくて、痛くて、苦しくて、難しくて冷たいけれど、それでも私は前に進むのだという強い意志を叫ぶ。

彼女は必死で今を生きていて、光を掴もうとしている。

それを受けて、さユりが見せてくれた光の影を頼りに、ぼくももう少しだけ頑張ってみようかなって思ったのです。
 

彼女は、ライブで色んな人間と繋がることに意味を感じているような気がして。

ライブでは、観客の「みんな」に向けて歌を歌わないのですよ。

常に、「私」と「あなた」という言葉を使うのですよ。

峻烈な激情が、他人の心に直接突き刺さって、言葉では言い表せない感覚に支配されます。

何かに触れた時、かっこよかったとか、楽しかったとか、そういう言葉がいっぱい出てくることが多いですが、さユりのライブでは、単純に「楽しかった」で終わらないし、終わらせたくないのですよ。

彼女は、猛然と叫んでいる。

私は、こう感じている。

じゃあ、あなたは?

そんな叫びが、ぼくの耳とか目とか、そういう表面的な器官を通り越して直接頭の中に入ってきます。

だから、ありきたりな楽しかっただけでは、こちらも終わらせたくない。

何かを持って帰りたい。

またライブで繋がった時、ぼくはこうなったけど、あなたは?というやりとりができるように。

だからぼくも、彼女の音楽に触れて、吸って、取り込んで、次に進みます。

ここでしか感じることのできない、冠絶した感覚。

それは確かに進むための原動力になっています。

未だ触れたことのない、なんだかよくわからない、屈強で堅固な、深大なる力。

彼女の音楽を通して得られるこの感覚が、たまらなく好きなのです。

ぼくは、「さユり」に熱狂しています。

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