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夢中になって

退屈だった日常を変えてくれたKEYTALK

私には、大好きなロックバンドがいる。
彼等の音楽に出会ったのは、中学3年生の時だ。

小さい頃から人と接するのが苦手で、
教室で上手くいかない事も多く、毎日が億劫だった。
ある時は男子から意地悪を言われたり、
ある時は女子から仲間外れにされたり…
思った事を正直に伝えられない性格で、
学校では何を言われても、笑って、誤魔化して、耐えていた。
辛くない。辛くない。辛くない。
そう自分に言い聞かせて、いつも我慢していた。
 

気付いたら、学校は地獄に変わっていた。
 

“明日こそは絶対に行かなきゃ”

そう思えば思うほど家を出るのが怖くなって、
教室に入ったら何か言われるだろうか?
どんな顔で皆に会えばいいのだろうか?
不安や心配ばかり、だけど行かなくちゃいけない。
でも本当は行きたくなんかない。
なんで皆は平気なんだろう。なんで私は行けないんだろう。
自分が憎くて、もどかしくて、毎日涙が止まらなかった。
 
 

そんな毎日を過ごしながら、3年生も終わりが近付いたある日、
私は人生が変わるような出会いを果たす事になった。

その日は午後から学校に行こうと、
重い身体で支度をしながらテレビを観ていた。

「正解はCMの後で!」

CMなんていいから、と思いながら支度を進めていると、
テレビから気になる音楽が聴こえてきた。
誰の曲だろう、と見てみると小さく名前が書かれている。
それがアーティスト名なのか曲名なのかもわからなかったが、
私は急いで検索をしてみた。

“KEYTALK”

これがあのキートーク…
名前は知っているけど聴いた事はなくて、
メンバーも想像していた感じと全然違う。
優しそうなお兄さん達だ。

たまたまCMで聴いた曲だけが良かったのかもしれない。
他の曲はそこまでハマらないかもしれない、なんて思いつつ
公開されているミュージックビデオを再生する。
 
 

…やばい。めちゃくちゃかっこいい。
 
 

これも、これも、これも聴いてみよう。
どの曲を再生しても最後まで聴き入ってしまう。

学校が終わったらCDを買いに行こう、と決めて、
その日はほんのちょっと、いつもより頑張れた気がした。
 

予定通り、帰りに近くのCDショップに行って、
KEYTALKのコーナーを探した。
あの曲が入ってるのがいいな、なんて思いながら、
お目当てのアルバムを手に入れて、
こんなにわくわくした気持ちは久しぶりだった。

家に帰ると真っ先に自分の部屋に入り、急いでCDを開封する。
CDコンポから流れる音楽に夢中になって、
これもいいな、でもやっぱこれかな~なんて1人で考えて。
 

中学を卒業するまで、いろんな事があった。
だけど最後の最後で、大切な音楽に出会う事ができた。
 
 

去年の6月には初めてKEYTALKのライブに行った。
ライブに行きたいと思ったアーティストは
KEYTALKが初めてだ。
CDを買って、DVDを買って、グッズを集めて、ライブに行って…
こんなに何かに夢中になったのも、
KEYTALKが初めてかもしれない。
 

人と接するのが苦手だった私に、
KEYTALKがきっかけで友達ができた。
一緒にライブにも行くようになって、
大好きなKEYTALKを語れる大切な友達。
 

気付いた。
きっと、この世界は想像できないほど広い。
学校の教室とは比べ物にならないほど広い。
教室の中しか知らなかった私は、KEYTALKがきっかけで、
大切な事に気付く事ができた。
 

あの時、もしも学校に行っていたら…

あの時、もしも毎日が楽しかったら…

“あの時”が無かったら、
今も代わり映えのない毎日を送っていたかもしれない。
 

次の4月で、高校3年生。
辛くて、悲しくて、毎日泣いていたけど、
今となってはそんな時もあったな、と思えるようになった。
大好きな事、憧れている事、毎日が少し楽しくなった事、
救ってくれた事、たくさんのありがとうがある事…
いつか直接伝えられますように。
 
 
 

“KEYTALK”
 

退屈な日常を変えてくれた大切なバンドです。
 

今年ももうすぐ、KEYTALKと出会った春がくる。
 

この先KEYTALKが出会う未来に、少しでも側にいれたら…

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