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何でもない日

日常と、ELLEGARDEN

 ELLEGARDENが復活してしばらく経った。すでにフジロック、宮古島ロックフェスティバル、ALLiSTERのツアーファイナルのゲストバンドとして活動しており、いよいよ完全復活の兆しが見え始めており、嬉しい限りである。

 私は、音楽を聴くのが好きだ。常にイヤホンをしているといっても過言ではないかもしれない。ELLEGARDENは大好きで、聴かない日は一日たりともないと思う。その日も、彼らの音楽をいつものように聴いていた。不意に「風の日」が流れてきた。

泣いたことのない君は
とても弱い人だから
誰かに見られて
優しくされると
崩れそうになるけど (風の日)

 なぜだか涙が出てしまった。いつも聴いているのに。

 私は、常に今よりもより良い自分になりたいと思って日々行動している。昨日よりも今日、今日よりも明日。停滞は後退である。と言い聞かせて、なにか自分のプラスになることを一つでも行ってから一日を終える。
こんな考えになったきっかけは本当にくだらないことだった。大学一年生の夏、私は好きな人ができた。その人は、とても気が強くて、私にすごく当たりが強くて、でもとても優しくて、とてもきれいなかわいらしい人だった。私には手が届かないと思った。だから、自分を磨くことにしたのだ。
 顔面は変えられない。だが、身体なら100点に限りなく近づける。筋トレだ。と思って、筋トレを始めた。中身も鍛えられる。目には見えないが、教養を身に付けようと思って、映画や本などたくさん読むようにした。

 今思い返してみると、単純で馬鹿な男だったと思う。しかし、当時は、その人のことしか考えられなかった。私は、その人に少しでも見合う男になりたくて必死だった。
 今年、その私の大好きだった先輩が大学を卒業する。ずっと、なにも起きなかった。恋は盲目。本当にそうだと思う。最初から、私に興味など無かったのだろう。いつだったかはもはや覚えていないが、その事実を察してしまい、あんなに情熱的だった恋心はいつの間にか散っていってしまった。

 残ったのは、この常により良い自分を目指すという思考だけだった。もちろん、今でもこの努力は続けている。毎日、細美さんのような体型を目指して、重いダンベルをもって顔を真っ赤にさせている。少しでも芸術的教養を付けたくて、本や映画にたくさん触れている。最近では、英語を話せるようになりたくて、語学練習も始めた。これに関しては、昨年12月から始めた割には、こつこつと700ページほどある文法書を現在では二周半終わらせられていて、このまま順調にいけば話せるようになるだろう。圧倒的に自分磨きである。

 そして、今、就活。大学生になってからは、上述したように、ほかの誰よりも自己向上のために努力してきた自負はある。就活もスムーズに終わらせられるのだろうと思っていた。

 しかし、現実問題、やりたいことが見当たらない。大学の専門は、私には合わないと確信していた。インターンシップ等を経験したうえでそう思ったのだから間違いはない。そうなると、私は新たな業種を探さなければならなくなる。
私は、なにがやりたいのだろう。何日も考えた。答えは見つからなかった。

 2019年3月12日。ALLiSTERのライブに行った。「これだ。」と思った。大好きなアーティストがいて、大好きな音楽が聴けて、ピットでは知らない人同士が助け合っていて、みんなで騒いで、全員が笑顔で。
私の居場所はライブハウスだと思った。その見た、経験した光景は本当に幸せだった。早速、音楽関係の企業へのアプローチを始めた。現在、必死でその企業へのラブレターであるエントリーシートを書いている。
 しかし、私は怖い。せっかくやりたいことが見つかったのに、その紙切れだけで落とされるかもしれない。たくさん自分を磨いてきた。元はと言えば、好きな人に認められたくて始めた自分磨きだ。落とされるのが怖い。認められないのが怖い。

 落とされてしまうかもしれない恐怖で、なんのために頑張っているのか、頑張ってきたのかもわからなくなってしまいそうなプレッシャーの中で、彼らの音楽は味方でいてくれている。ELLEGARDENの楽曲は、いつでも寄り添ってくれている。そんな気がする。そう、そんなことを思って、自然と感情が溢れてしまい、涙が出てしまったのかもしれない。私は、なんとなく、交友関係が苦手で、就活もすべて一人で行っていたし、筋トレやその他のことも、もっぱらおひとり様の行為であった。なかなか辛くても頼れる相手もいない。そんな中、不意に流れた、「風の日」。ああ、こんな身近なところに見てくれている人がいたんだ、すがれるものがあったんだって感じた。音楽が、彼らがいるから、私は。

泣いたことのない君は
とても弱い人だから
誰かに見られて
優しくされると
崩れそうになるけど (風の日)

 そういえば、私はしばらく泣いてなかったなと思う。私は、弱いのだろうか。いや、私は、彼らの音楽があったから泣かずに強く毎日を過ごせている。彼らに出会ってから、私の毎日にはELLEGARDENがいた。彼らに出会わなければALLiSTERだって好きになっていなかった。音楽関係の仕事に就きたいと思うきっかけもなかったかもしれない。音楽のすばらしさに気づけてなかったかもしれない。

Go cry
Go smile
It’s something good to do to live as you want
I’m on your side
Your life is all yours
So don’t let other people force you to be good
Be kind to yourself (風の日)

 たまには、自分に、「頑張ってるよ、お前」って言ってやるのもいいかもしれない。結局は実らなかった恋から始まった果てなき努力。まだ就活は始まったばかり。落ちるとも決まっていない。もし、音楽関係の会社に就けたのなら、私がライブで幸せを感じているように、今度は私が、誰かの幸せを、ライブを、なにかしらの形で作り上げたい。そういえば、細美さんは、ライブを「人生の打ち上げ」と表現していた。ライブは、音楽は素敵だ。また頑張ろう。生きようって思わせてくれるのだ。
ELLEGARDEN、出会えてよかった。

 こんな文章書いている暇あったらエントリーシート書けというのは野暮である。愛は、突然溢れてくるものである。溢れ出てきたときに、記録にしっかり残しておかなければ、次の日には忘れてしまう。そんなもんだろう。

 私は、まだELLEGARDENを観たことがない。復活ライブ、チケットの神様に見放された。ALLiSTERのツアーファイナル、就活で人生がかかっているため、行かなかった。ただ、彼らは、おそらく完全復活した。彼らの公式サイトや、Twitterアカウント、Instagramアカウントも出来上がった。
 私は、公式サイトの、SCHEDULEの文字が眩しい。これからたくさんのライブがそこに刻まれていくのだろうか。DISCOGRAPHYの文字に期待が膨らむ。そこに、新しい作品が増えることがあるのだろうか。考えただけでニヤニヤしてしまう。
 ひとまず、落ち着いたら、彼らの復活を見届けに行きたい。私は、その時、彼らに精一杯の感謝を伝えたい。私の人生、彼らなしで成り立たない。
 人生変えてくれて、いつも寄り添ってくれて、ありがとうございます。これからもずっと応援しています。

 私のやりたいこと、叶いますように。

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