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これから

ELLEGARDENとの思い出

先日、大学の卒業式を迎え、あと数日で僕は社会人になる。
まだ働いている自分というものが想像できない。だが不安な気持ちというより
まぁ、なんとかなるだろうとどこか落ち着いている。それと同時に過去の自分に向き合う時間も増え、僕はこの学生という時間をどうやって過ごしていたのだろうと思い返してみた。

思えば僕の周りにはいろいろな音楽が流れていたと思う。
the band apart、BUMP OF CHICKEN、NUMBER GIRL、Pay money To my Pain、amazarashi、MONOEYES、ONE OK ROCK…思い返すとキリがないが、その中でも特に特別なバンドがある。

ELLEGARDEN。音楽をたくさん聴くきっかけとなったバンド。

彼らを知ったのは2009年頃。当時中学生だった僕は父のPCを使わせてもらえるようになったことと、誕生日にウォークマンを買ってもらったことで音楽に触れるようになった。最初に入れたのはBUMPのユグドラシル。昔見ていたアニメの曲が入っていたから。その後他のバンドも入れてみたいと思い、インターネットで調べていると、とある動画投稿サイト(今思えばあまり褒められたものではないが)で見つけた一曲に興味を持った。それがELLEGARDENとの出会いだった。

初めて聴いた曲はStereoman。あまり音楽を聴くことがなかった僕にはあまりにも新鮮で、なんだこのバンド!?と興奮したのを覚えている。

曲が終わり、ほかの曲も聴いてみたいと思い、表示されていた関連動画の中からとある曲を再生した。これが僕の音楽に対する向き合い方のターニングポイントだったと思う。

その曲、The Autumn Songは今まで僕が聴いてきた曲の中でも一番の衝撃を与え、きっかけを作ってくれた大切な曲だ。初めて聴いたときにその切ないメロディと歌詞に引き込まれ、何度もリピートして聴いていた。そしてこの曲を自分でも弾いてみたい!と思ってギターを始めた。

時は過ぎ、高校生になった僕は軽音楽部へと入部した。僕もバンドを組んで何かをしたかったのだ。最初の1年はとにかくThe Autumn Songを何回も練習して文化祭で演奏した。数少ない高校時代の楽しい思い出だ。しかし、結論を言えば、3年の夏前に他の部員と喧嘩し退部した。

当時の僕は少しひねくれていて、周りの空気を無視して自分のやりたくないこと、間違っているということはすべて否定してきた。その結果が退部。クラスにも友人はいなかったため、一人孤立した。この頃は周りの部員に馬鹿にされる(ELLEは比較的弾きやすい曲が多く、当時の部活の雰囲気は難しい曲を弾けることがかっこいいという風潮があった)のが嫌でELLEもあまり聴かなくなっていたが、The Autumn Songだけはずっと聴いていた。大好きな曲だったから。

大学生になった僕は高校での失敗もあり、誰かと何かをすることに不安を覚え、せっかく入ったサークルも半年で辞めた。そして何もしないまま時間だけが過ぎていった。気が付けば僕は4年生になり、就職活動をなんとなく始めていた。

そんな時、彼らの活動再開をネットで知った。あまりにも驚きすぎてしばらく動けなかった。あのELLEGARDENが?何かの間違いなんじゃないのか?僕は半信半疑で公式ホームページへとアクセスした。そうしたら中学生のころに見てがっかりした活動休止の文字はなく、新しいアーティスト写真とツアーの発表があった。夢じゃない。どうせ活動再開なんてしないだろう。でも一度だけでもいいから観たかったという気持ちが蘇ってきて涙がこぼれた。

それからの僕は変わった。ELLEのライブを観に行くために就活・講義・試験どれも本気で頑張った。頑張ればきっと報われるはずだと信じてやまなかった。

だが結果はすべて落選。しかも最後の結果発表の時間帯はちょうど期末試験前で正直試験どころじゃなかった。正直試験なんてどうでもよくなった。まぁ、ちゃんと受けて単位はとったが。
こんなに頑張ったのにどうしてという気持ちでいっぱいだった。それと同時にオークションサイトでチケットが高額転売されているというニュースもあり、さらに気持ちが沈んだ。

8月14日。千葉ZOZOマリンスタジアムでのライブの前日、僕は2007年のELEVEN FIRE CRACKERS TOURのDVDを見ていた。明日この光景を見ることができる人がいると思うと羨ましい気持ちと悔しい気持ちが同時に襲ってきた。どうしても諦めきれず、音漏れを聴きに行くことを決意した。

そして忘れもしない8月15日。僕はZOZOマリンスタジアムの外にいた。周りを見渡してみると僕と同じように彼らの復活を見ようと集まった人たちでいっぱいだった。OAのONE OK ROCKが終わりDVDで何回も聴いたあのSEが流れて興奮した。本当に彼らのライブなんだ。そしてみんなが待っていたSupernovaでライブはスタートした。

イヤホンから流れてくるだけだったあの曲がまさに今演奏されている。周りには涙を流している人。気が付けば僕も泣く寸前だった。泣くつもりはなかったが、ずっと待っていた9年という時間を思うと涙をこらえきれなかった。そしてThe Autumn Songが流れたときずっと我慢していた感情が一気に爆発し涙が止まらなかった。あのライブは僕にとって忘れられない特別なものになった。

そして2019年になり、ELLEは新しいアーティスト写真と共にホームページを一新し、いろいろなフェスやライブに参加し始めた。僕はすべて参加することは出来ないが、悲しいという気持ちはない。彼らはもう過去のものじゃない。今を生きているバンドとなったのだ。いつか新譜やツアーを行ってくれると信じている。

ここまで振り返ってみるとELLEGARDENは僕にとって青春そのものだったんだなと思っている。楽しい時も悲しい時もあまり聴かなくなった時期も彼らの音楽は僕のすぐそばにあった。

僕はこれから社会人として働いていく。そしていつの日か自分の目で彼らの姿を見て心からありがとう。おかえりと言うのがこれからの目標だ。その日が来ることを楽しみにしながら4月からの社会人生活を頑張っていこう。

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