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こんなに、愛しい人たちへ

BUMP OF CHICKEN が結び続けてきたリボン

 
私はBUMP OF CHICKENが好きだ。
好きというか、愛してる。

朝の目覚ましアラームは「ray」だし、通勤中は大体彼らのライブCDを聴いているし、帰り道は彼らの出演しているラジオを繰り返し何回も聴いているし、世界で一番好きなアルバムは彼らの6thアルバム「COSMONAUT」だ。
同じ音楽を何千回聴いても、同じラジオを何十回聴いても少しも飽きないどころか、毎回新しい発見があってドキドキするし、愛しさは増す一方だ。

優しくて愛しい唄声に、唄声を彩るギターに、リズミカルに刻まれるベースに、その全部を支えるドラムに、いつもいつもドキドキして愛しくてたまらない気持ちになる。
「好き」ってこんなに飽きがこなくて長続きするもので朝から晩まで幸せな気持ちにさせてくれるものなのか!とBUMPの音楽に触れるたびに思う。

音楽だけじゃない。
彼らの人柄も、彼ら四人の仲の良さも大好きだ。
そりゃ、たまにライブで会えるだけだし、週一回の20分足らずのラジオ番組くらいしか人柄なんてわからないけれど。
彼らの言葉の中にある音楽への情熱や、リスナーへの思いや、幼稚園時代から続く仲の良さあふれるトークや、中学生さながらのキャッキャとしたやりとりを聴いていれば人柄にも惚れるってもんだ。

なんでこんなに仲が良いんだろう。
かわいいな。
うらやましいな。
微笑ましいな。
愛しいな。
尊いな。
彼ら四人を見ているといっつもこんな事を思うのだが、そんな私の思いの真正面にあるすべてを音と言葉で形にした曲が「リボン」なんだと思う。
 

「リボン」は2017年、BUMP OF CHICKENが結成20周年を迎えた1年のラストに突然披露された曲だ。
スタジオ生中継で、夜も更けて日付も変わる頃、リアルタイムで演奏されたあの静かで優しい時間のことを昨日のことのようによく覚えている。
木のぬくもりが彼らのやわらかい表情や雰囲気に似合う音楽スタジオ。
リアルタイムで見守ったネット上にいるたくさんのBUMPリスナー。
パソコンの画面の前で、毛布に身を包んでひとり静かに手に汗握って待っていた私。
真冬の夜の凛とした冷たくて澄んだ空気。
窓の外を見たら、夜空に浮かんでた星。
そんな彼らを包む世界の全てがひとつになって、リボンという歌はこの世界に生まれた。

なんで今リボンが披露された日のことを書いているのかと言えば、四月は藤原基央さんのお誕生日があるからだ。
関係なさそう?
そんなことはない。
藤原基央さんは、お誕生日を迎えるたびに
「お前ら三人(メンバーの増川さん、チャマさん、升くん)とずっと一緒にいることの意味とか歳をとるたびに考えたり感じたりする、ありがとう」
というような事を言うのだ。
だいたい毎年言ってる。
だから藤原基央さんの誕生日には、四人の絆が続いてきたことへの尊さに思いを馳せてしまうのだ。
 

「リボン」は藤原基央さんからメンバーへのラブレターのように聞こえる。
ラブレターと言っても変な意味ではなくて、ヒトとヒトとの敬愛、尊敬、信頼、嫌なことも辛いことも嬉しいことも楽しいこともしんどいことも全部ひっくるめて大事で愛しく思えるほどの受容力、みたいな。
“愛”とか”友情”とかの言葉にしたら全く足りないほどの大きな熱量が形になったように感じる歌なのだ。
─なにぶん、毎日毎日彼らの音楽やラジオに触れているもので余計に。
 
 

そして彼らは私たちが思っているより、多分きっと『チキン』なのだ。

「ポケットに勇気が ガラス玉ひとつ分
それぞれ持っている ガラス玉ひとつ分」
「ポケットに恐怖が 宇宙と同じくらい
それぞれ持っている 宇宙と同じくらい」

勇気は指先でつまめる小ささ、恐怖は自分の全てを飲み込むほどの大きさで。
そんな彼らでも
「同じ時に震えたら
強くなれた 弱くなれた」
のだ。
一緒に強くなれた、のはまあ理解しやすいのだが、一緒に弱くなったことを
「弱くなれた」
なんて、普通思いつくだろうか。
きっと、一人で弱くなりそうなところを彼らなら四人で弱くなれるんだと思う。
それって、ある意味最強じゃないか。
一緒に弱くなれば一緒に前に進めるし、あるいは一緒に一歩下がれるんだから。
怖くても一心同体なら、簡単に負けたり折れたりしないのだろうなあと思う。
もし折れても、絶対倒れないように誰かが支えられるのだ。
 

それから、私たちが思っている以上に多分きっと彼らは、普通に何事もなく平和にBUMP OF CHICKEN を続けていられるわけでもなさそうだ。

「たくさん笑ったり それよりはるかに少ない
泣いたり怒ったりした事の全部が
音符になって繋がって 僕らを結んだ」
「僕らを結ぶリボンは
解けないわけじゃない 結んできたんだ」

泣いたり、怒ったりもした。
きっともっと想像できない色々があったかもしれない。
そのたびに解けそうになるリボンを、四人のうち誰か一人や二人、或いは三人や四人で一生懸命結んできたんだろうな。
結び直すのも勇気がいるかもしれないけれど、それより何よりも四人でいる事が一番大事だったんだろうな。
四人で奏でる音楽や、四人の楽しそうな会話を聴いていると本当にそう思う。
 

だからこの「リボン」って歌は、BUMP OF CHICKENの歴史を丁寧に手繰り寄せつつ、三人への感謝の思い…というよりは、もしかしたらただの事実、ただの愛しい事実でしかないことを藤原基央さんが言葉と音にして、四人て音楽として完成させたものなんだと思う。

ぽろりぽろりとBUMPの音楽の世界へ誘引するアルペジオ。
伸びやかに、一言一言を愛しそうに歌う藤原基央さんの歌声。
音楽に彩りをつけ、歌の世界を膨らませ、美しく声に寄り添う増川弘明さんのギター。
大地の底から響いてくるような、それでいて遊び心ある、カッコよく歌うチャマさんのベース。
BUMPがいた時間を刻み続けるような、まさに藤原基央さんの唄声の為にあるような、堅実であったかくてやさしい升秀夫さんのドラム。
その全てがひとつになったこの歌は、もはや私にとっては宇宙だ。
恋い焦が続けている宇宙。
ずっとその宇宙を見ていたいし、そこから聞こえてくる音を聴いていたいし、その宇宙が永遠であることを、多分私はきっとずっと、祈っている。

そして、その宇宙の真ん中で音楽を作り、歌を唄い、私の世界に光を照らし続けてくれる藤原基央さん。
あなたが生きる世界に生まれてよかった。
ありがとう。
四人が大好きだ。
 

─これはBUMP OF CHICKENを愛したひとりのリスナーから、BUMPへの、ただのラブレターである──

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