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帰還を待っている。遅くなろうとも。

さよならポエジーの活動休止に寄せて

皆さんはさよならポエジーというバンドを御存知だろうか。この文章を読んでくれているということは知っている、或いは知らないけれど興味があると言ったところであろうか。

タイトルにもあるが、さよならポエジーはベースのマッサーの脱退を持って5月1日のライブを最後に活動休止することを発表した。

その活動休止の報はワイドショーに取り上げられることもなければタイムラインを賑やかすこともあまりなかったと思う。さよならポエジーは音楽、邦ロックと一定の距離感をとって生活している人の耳には届いていなかったのであろう。だが、私を含めたファンは思うところがきっとあったであろう。

さよならポエジーはいつになっても世間がこちらを向いてくれないことへの歯痒さ、苦悩、さらにそんな生活への開き直ったような諦念といったことを独特の言語感覚で表現するバンドである。私はそういう他の歌にはない、安直な希望のない薄暗さというか、そういったものに惹かれた。

私がさよならポエジーの曲の中で特に好きなのが「オールドシンク」という曲である。売れないアンダーグラウンドでの日々、葛藤を戦地へ赴く兵士に例えて歌った一曲である。

「友でいようと口にした奴から 国へと帰って行った」

「君よ 泥濘と枯渇 双方掛け合わせた地に芽吹くような
花を数輪と摘み帰るのを 待っていてくれ 遅くなるけれど」

さよならポエジーは一旦足を止めることに決めたようである。私は彼らの帰りをいつまでも待っている。遅くなろうとも。
 

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