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あと少し早かったら

わたしと10-FEET

私と10-FEETをお話しするためには私がいかにして邦ロックキッズになったかのお話からしなければならないほと10-FEETが根っこにいる

私が10-FEETのことを知ったのは10年ほど前のことだった。

ある時から急に地元で金髪のタトゥーが入った短パン小僧達が闊歩する日ができた。その日に外食しようものならどこかしこも人が多く、いつも人が乗ってない路線バスが満員になって走り回っていた。当時小学生の私にはただ珍妙でなにが起きてるのは分からずただ10-FEETというバンドが太陽が丘でライブをやってるらしいぞという事しか知らなかった。
高校生になった私に父は時折こう言った。
「大作戦とかにはいかんのか?」
今思うと父はDragon Ashが大好きで一緒に行きたかったんだと思う。
当時の私はアニソンとボカロだけが音楽と言い切り、バンドのことをただただ珍妙で怖い人達と思い込み、大作戦の日を人が多くくるからという理由でなんなら嫌悪さえしていた。
なので回答は
「知らんからええわ」と適当に流していた。

しかしその後私は爆音が聞きたいという理由でFear, and Loathing in Las Vegasやマキシマム ザ ホルモンを聞くようになりバンドというものへの偏見自体は無くなっていった
時は過ぎ大学入学後、大学のサークルの先輩が大作戦によく行く人だった。その先輩と仲が良かった私は少し興味を持った。

一番近くでやってるのに何もしらない でもこの先輩は恍惚の表情で感想を早口で述べている。なんなんだ京都大作戦

そう思った私はその次の年の大作戦に行くことを決めた

10年前に存在を知っていたのに聴き始めたのは4年前だ

ただなにも知らなかった。なのでとりあえず10-FEETをYouTubeで調べた。そこで初めて聞いたその向こうへに衝撃を受けた
たった三人、ギターとベースとドラム、これだけで人の気持ちを震わせることができるのかとこれがバンドなのかと心底思った。
その後から転げ落ちるように色んなバンド聞くようになりいざ当日2016年の京都大作戦を迎えた
WANIMA.04 Limited Sazabys.Ken Yokoyama.
ROTTENGRAFFTY 今の私を彩っているバンド達が熱気あふれるライブをしているなか、10-FEETのライブが始まった。お馴染みのSE、そして伝説へが流れ、一斉に観客達がタオルを掲げる。感情が溢れたような叫びと共にライブが始まった。
ライブ自体にも感情が溢れていた。
怒り、悲しみ、嬉しさ、楽しさ、辛さ、演者の感情、観客の感情、すべてがごちゃ混ぜに、でもそれが黒になるわけではなく、すべての色が残ったさながら七色の感情が溢れ出していた。
私は圧倒された。ただただ圧倒された。これが今まで人の心を動かしてきた人達がなせる技なのか。
気がついたら私は声を張り上げながら三人を見ていた。
そして2日目の最後蜃気楼という歌を10-FEETは歌い出した。
《日々に擦り切れて 青空が切なくて 見え透いた優しさが綺麗で
みんなは優しくて あなたには会えなくて 明日は来て

見失っても 遠くに消えても 繰り返しの日々も 表情の無い日も
ああ 僕はぎこちない朝 また同じ夢を見ていた》

私はこの歌詞をあの場所であのTAKUMAさんの声、NAOKIさんのステージング、KOUICHIさんのドラムテクを見、そして聞いた時ふと昔を思い出した。
高校生の時私は擦り切れていた。
自分のせいではあるが、部活の先輩ともうまくいかない、教師ともうまくいかず、ずっと悩んでいた。死ぬことを選びそうになるぐらいに。
結局そこの高校を逃げるように転校し、今に至っている。
でも私はそれで良かったのかとずっと自問自答していた
頑張って部活を続ければ良かったのか?教師の機嫌を取り続けた方が良かったのか?と
この歌を聞いた時、三人に、世界に、認められた気がした。
それで良かったのだとその選択をしてでも生きなくちゃ意味がないと
そう勝手に受け取った私は涙がでてきた。号泣したわけではない。一筋ぽろっとさながら今まで我慢していた涙が溢れるように….

私はそれ以来10-FEETが大好きになった。
それ以降の大作戦は必ず行くようにしているしワンマンも応募した(チケットは当たらなかったが)
ただこの頃はこのように思ってしまう。
もっと早く10-FEETと出会っていれば良かったと
もしあの悩んでいる時に知っていれば、あの悩みでさえも跳ね返せたんじゃないかと。
存在は知っていたのにと悔やんでしまう。
でもその悔やみさえも笑って包み込んでくれるようなそんな優しさそして強さが10-FEETにはある
私はそんな10-FEETが大好きだ
 
 

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