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ヒトリエとの一ヶ月

wowakaの訃報によせて

一報を知ったのは、一迎会が終わった後だった。
わたしは高校の生徒会に所属していて、その日の一迎会で、全校の前で生徒会の紹介をすることになっていた。パソコンの不具合などの少しのトラブルを乗り越え、ほっとしたのもつかの間、気づくとスマホの画面を見つめ涙を流していた。

2日前の“諸事情”の時点で、嫌な予感がしていた。そんな訳ないと思いながら、でも頭はヒトリエの、メンバーの無事だけを考えていた。ネット上の情報に一喜一憂して、土曜日の別の大好きなバンドのライブもろくに楽しめなかった。全く終わっていない春課題も、手につかなかった。

新しいクラスになって初めてのお弁当は、泣きながら独りで食べた。半分以上残してしまった。テストが全く解けなかったのは、課題をやっていなかったからかもしれないけど。そして、家に帰って、ヒトリエを聴きながら泣いた。

ヒトリエとの出会いは、ほんの一ヶ月前のことだった。
動画サイトでみたポラリスに心打たれ、1週間後にわたしが住んでいる静岡でライブをするというので残っていたチケットを取った。曲は殆どわからなかったし、開演ギリギリに会場に着いたのだけど、ただただ心に残った。本当に楽しかった。2時間が一瞬だった。その2週間後に名古屋でもライブがある、というので初めて親の力を使わずに弾丸遠征をした。ああ、わたしはこれからヒトリエについていこう、と心から思った。奇跡の巡り合わせでヒトリエというバンドに出会った、これこそ運命なんじゃないかと思った。

誰が、まさかこんな形で別れが来るとは思うだろうか。出会いがあれば別れがあるのは至極当然なのだけど、普段神様は信じていないわたしでも、神は無情だと思ってしまう。今はまだ、ご冥福をお祈りしますなんて言えないし、勝手ながら幽霊にでもなってこの世を揺蕩って、まだまだ音楽を作ってほしい。
いつか言葉にできない空虚なこの気持ちともおさらばできるのだろうか。それとも、彼の死に目を見た訳ではないから、亡くなったなんていつまでも信じられないでいるのだろうか。

ただ一つ言えるのは、これからのヒトリエがどんな選択をしようとついていくということ。彼等の音楽はとにかくかっこいいから。
誰一人欠けても生まれないあの4人の音を聴くことは、もうできないのだけど、どうしたって忘れられないのだ。
 
 

“必ず終わってくこの命でさえも
このまま超えてゆけ”
wowakaの遺作となってしまったアルバムHOWLSの最後の曲ウィンドミルから、彼の最期の言葉を胸に、きっとわたしは生きていける。
 
 

P.S.また4人でさわやかのハンバーグ食べに来てください

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