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高高-takataka-レコ発ライブIt’s too late?

諦めない「これから」と「ここから」。続いていく軌跡の日々。

いま、手元に1枚のCDがある
2019/4/24発売。
念願の初全国流通となった高高-takataka-の「It’s too late?」だ。

高高-takataka-は2013年結成のアコースティックギターユニットである。
アコギ2本とエフェクターのみを使用し
バンド同等、いやそれ以上の音楽を奏でる。
彼等が2019/11/02渋谷quattroワンマン開催を宣言してから半年が経過した。

「渋谷クアトロワンマンを決めました!」Vo/Gtの高瀬亮佑がMCで打ち明けたのが昨年の11月。「悩んでいた時に相方(Gt/Vo高田歩)がさ。やるでしょ?って言ってくれたから。」いたずらを告白する子供のような、ちょっと申し訳なさそうな口調だった。
その時、会場から歓声と拍手が沸き起こったものの自分の胸中は正直に言ってしまうと「本気(マジ)か…。」だった。
その頃はフロアの客が数名の時もあり、追い風が吹いている気配は、まだなかった。
思えばこれが「反撃の合図」で、高高-takataka-の快進撃は静かに始まっていたのかもしれない。

彼等のライブは音源の再現ではない。アコースティックギター2本と無数のエフェクターから繰り出される音はアレンジによって、毎回がセッションとなりその時その場限りの音楽を奏でる。まさにライブだ。
デュオとなる事でその可能性は無限に広がり、一方デュオであるが為にバランス、タイミング。全てにおいて一発勝負だから現場に通うのをやめられない。

「今年はいろいろ動き出すから楽しみにしていてください。よろしくお願いします。」
シャイな彼等の年始の挨拶動画はやけに丁寧で前向きだった。
いつものようにライブをこなしていくなかで、少しずつ風向きが変わっていったように思う。それが本人達の変化によるものなのか。そのほかの要因によるものなのか。今となってはわからないし確かめようがない。

1/18に吉祥寺SHUFFLEで『It’s too late?』
1/24に渋谷RUIDO K2で『ひとりの春』
1月のライブで2つの新曲が披露された。
『ひとりの春』にはたちまちタイアップが付き、日本テレビ「うちのガヤがすみません!」のEDとなりFM GUNMA、TOKYO FMといったラジオのパワープレイにもどんどん採用されていく。そして有線によって彼等の音楽が街に流れ始めた。

本当にアコースティックギター2本なのか?
高高の音楽は演奏を目にしない事には誰もうまく説明する事が出来ず、見た者にしかわからない。まるで伝説の生き物のよう。笑える言い回しだがそう表現するしかない。
たくさんの音楽に触れているラジオパーソナリティの方でさえ、表現しきれずに感動しているのを目の当たりにして初めて

「見つかってしまう」と、思った。

嬉しい悲鳴と同時に、自分の心の中に服に付いた墨汁のような感情があることを知った。輪郭はぼやけているけれど、どうやっても落ちない。
「一体、なにが起きてるのか?」という疑問と「これはプロモーションなのか実力なのか?」という懸念。
ライブではいつも通り「そこ」にいるのに、少しずつズレていくような感覚。

しかし考える間もなく日本テレビバズリズム02への出演やラジオ出演が次々に決まっていく。ライブでは徐々に高高の出演時間に合わせるかのように人が増えていくのを肌で実感していた。

この頃から私の中で「『ひとりの春』は助走に過ぎず、『I’ts too late?』でジャンプするつもりだ。」という確信を持つようになった。

『I’ts too late?』は初聞でも口ずさめるほどキャッチーなサビと、高高らしい卑屈ソングでありながら、しっかりと前向きで前進するという確固たる意思が込められている。彼等の決意表明が夜が明けていく様子と共に綴られている。

結局、私は自分の気持ちが追いつかないまま
4月26日渋谷Chelsea Hotelでレコ発ライブの日を迎えてしまった。
最初は余裕があると思っていたフロアも時間が経つにつれてパンパンになった。
ライブが始まりいつものナンバーが演奏されていく。
おめでとうもうまく言えないまま、このまま進んでいくのか。
身体は揺れているけれど気持ちはどこか上の空だった。
その日の最後のencoreの曲がはじまった。

『軌跡の日々』だった。

曲に入る前に長い溜めがあって高田歩のギターソロから始まるこの曲は2人の中で、いやみんなの中で大切に育んできた曲だ。
ライブでやらない日はほぼなかったと思う。
それなのに、この怒涛の何ヶ月はこのナンバーをやらなくなり、そのあたりから自分の中の違和感が始まったのかもしれない。

「手を取り合って歩いて行くんだ」
「あなたとも分かちたいんだ この幸せを」
「忘れないように 忘れないように」

記念すべきこの日の最後に演奏したこの曲が出会ったあの日からずっとこの道が続いている事を教えてくれた。

その後、手にした1st EPを聴けば明らかだった。
彼等の「今」が。このCDに全てが詰まっている。
高高-takataka-はここから、また始まる。

私は数えられる人数のフロアの頃から知っているとか、言いたくはない。
音楽はいつだって出会ったその時のその人のもの。
本当はわかってる。
まだ、心が揺れているファンもいるだろう。
だけど、クアトロまでのあと半年。
この快進撃の後半戦を一緒に
観覧ではなく戦ってくれる仲間が今は欲しい。

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