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SAKANAMONは売れないのか?

「SAKANAMON THE MOVIE」を観て感じたこと

これまで数曲しかSAKANAMONは聴いたことがなかった。
ただ、その数曲は異常にリピートしてしまうし、PVを企業とコラボしていたり、何やらクラウドファンディングをやっていて、少しほかとは違うとがり方をしたバンドだな、と思っていた。

そんなバンドがフェイクドキュメンタリー映画「SAKANAMON THE MOVIE〜サカナモンは、なぜ売れないのか〜」を上映。
…えっ、そんなに売れたかったの?そして売れない理由を分析しちゃうの?
そんなちょっとした好奇心から、映画を鑑賞することにした。
 

Vo.藤森元生さんの弾き語りから始まり、ぐっと画面に引き込まれる。そして「元生伝」という半生を振り返るちょっとしたコントのようなものを挟みながら映画は進む。思っていたよりも真面目に進まない。ゆるっとした、彼らの音楽のようななんとも言えないぼやっとしたペースで映画が進む。

私が印象に残っているエピソードは2つほど。
一つ目は藤森さんとキュウソネコカミのVo.ヤマサキセイヤさんと釣りをしているトーク風景。
何をもって売れてる実感がわくか、というような問いに、友達の嫁の車から自分の音楽が流れること、とキュウソのヤマサキさんはいう。
それを聞いて妙に納得。遠いわけではなく、でも近くないから特に音楽に興味がないと聴かない関係性。その答えが言いえて妙だと思ったし、BLコント(に見えた)のような中で発言されたので、変に心に染み入った。

もう一つは、PVなどでコラボしていた企業の方との緩めのトーク。
「なぜ売れないのか」「売れたいのか」という話が続きますが、そこで藤森さんが言っていたのは、結局くすぶっている人に聞いてほしい、というニュアンスのこと。
やっぱそうじゃん、聴いてる側も思っていたよ、
確かにチャートの1位や2位を争う音楽ではないだろうけど、何度も聴いてしまう。
それは私が「くすぶっている」側の人間だからなんだろうな、とただただ画面の前で納得してしまった。
最初の売れ筋な音楽なんてこの人たちがやる必要性なんかない。歌詞カードを見てもよくわからない、その世界観をこのまま続けてほしい。そう思った。

山中湖スタジオでの箱男(仮)、のちの「箱人間」が流れつつのエンドロール。
バンドメンバー、出演者、スタッフの名前が出たあと、
あれ、これまだ曲半分以上ある雰囲気…?
そう思っていたら、クラウドファンディングでのサポーターの名前が表示される。
長い。
とても長い。
全然サポータ-のクレジットが終わらない。
目で名前を追っているうちに、ふと思ってしまった。

「ん?この人たちもう『売れて』ないか?」

そして、終演後の舞台あいさつで、
「これを世に出して、売れないはずがない。」というような雰囲気のことを監督の方はおっしゃっていた。
これで売れなければそういうこと。
監督の言葉が、うまく文字にはできないが伝わった気がした。

それくらい、SAKANAMONのすべてが詰まっている。
だって、今、現に私は
「箱人間」を聴きながらこの文を書いている。

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