2002 件掲載中 月間賞発表 毎月10日
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壁の向こうにある世界

NICO Touches the Wallsに尊敬の念と感謝の意を抱く。

「3ヶ月ぶりの、COUNTDOWN JAPANぶりのNICOだ。」
ワクワクとウズウズでいっぱいで、思わず朝早く起きてしまう。
この3ヶ月彼らは表舞台に出ることがなく、この日をとにかく心待ちにしていたのだ。
何を着ていこうかと悩みつつ、今日はなんの曲が聞けるのだろう。光村さんは髪を切ったのだろうか。なんて考えながら身支度をしていく。
友人との待ち合わせにはまだまだ早く、適当に暇を潰しつつ会場に向かった。
(今回のライブグッズはとても可愛いから売り切れるかもしれない…)
(この線を使って六本木に行くのは初めてだから友達と会うのにすごい時間がかかるかもしれない。)
と、心配をしつつ電車に揺られる。もちろん耳から流れてくるのはNICOの曲。
心配しつつも、会場が近くなるにつれ私の心は高揚していく。

友人と何とか合流し、販売列に並ぶ。あぁ、何となく見たことある顔がちらほら…。
そして時間が経つにつれ友人が増えてゆく。私はライブと同じぐらいこの瞬間が好きなのだ。
同じアーティストを愛す、とても優しい友人達。この人たちに会うことがライブの楽しみを上乗せしてくれるのだ。
素敵な音楽を生み出してくれるだけでなく、この人たちに出会わせてくれたNICOに感謝である。

軽く腹ごしらえをし、荷物を預け呼び出しを待つ。この時のドキドキが、会場に入り時間を待つにつれ加速していくのだ。鼓動の速さがNICOを、今日を待ち望んでいたかを実感させてくれる。
あまりにドキドキしすぎて、隣の知らない方に心配されてしまった。やはりNICOのファンは優しい方が多いなと実感。
知らない人とでも、「楽しみですね」「なにやりますかね」とお喋りできるこの環境に居心地の良さを感じつつ、いざ___

懐かしのメロディ。3ヶ月ぶりのNICO。モッシュで最初から揉みくちゃにされつつも光村さんの歌声で会場のボルテージは一気にあがる。
みんなこの瞬間を待ち望んでた、泣いてる人もチラホラといた。
このバンドを愛してる人達とこんなに盛り上がれることが私にとってはとても幸せなのだ。

(待ってたよ。2019年初ライブ。会いたかった…!)

最初からノリのいい曲で飛ばしていく。楽しい。楽しい。楽しい。もうたまらなく楽しい…!待ってた。これだ。これを楽しみたかった。

「今日は懐かしいものもやります。だから間違えても許してね…(笑) まちがいさがしを楽しんで。」

さて、それならなんの曲がくるんだろう。とMCを聞きつつ思う。

そして、艶めかなベースの音が響く。私は思わず頭を抱えてしまった。いや、悪い意味ではない。

(そう来たか_____…!!!)

この曲を私はまだ生で1度も聞いた事がなく、聞きたいと願っていた。まさか叶うなんて思わなかったので、この感情の行き場を失ってしまい頭を抱える形となって現れてしまった。
周りから見ればただの変人だ。
きっと目の前に立ってた坂倉さんの目に入っていれば、この子はどうした。となるであろう。

とにかく今回のセットリストはすごい。語彙力ないだろうと思われるだろうがすごいの一言につきる。
そして何よりもアレンジ力は留まるとこを知らない。彼らの進化の度合いは桁違いなのだ。バケモノか。
日々進化していく彼らは二度と同じパフォーマンスは見れない。だから一分一秒も一公演たりとも見逃したくない。
彼らの行き着く先を見てみたい。そう思わせてくれるライブだった。

今ツアーはスーパーサポートミュージシャン浅野尚志さんがいなく、久しぶりの4人体制でのライブ。
NICOのNICOらしい所が沢山見れたライブだったと思う。

「音楽をやっていなかったら俺なんてろくな人間じゃない。いや、音楽をやっていてもろくな人間じゃないんだけれど…
でも不安とかをだそうと思ったら、やはり俺らに出来るのは音楽しかなくて。
だから、こうして皆に聞いてもらえるとやって良かったって思うんですよね。」

光村さんの少し不安が混じったようなMCを聞いて、鼻の奥がツンとなった。
「そんなことないよ」って言いたかった。光村さんは自分を不器用な人間だと言った。
でも、そんな光村さんだからこそ、そんな光村さんのいるNICOがいるからこそ、私達の心に刺さる音楽が作れる訳で。
あなた達のそんな思いの丈が詰まった音楽を聞かせてくれてありがとう。

そして、ライブは終盤へ向かう。最後の最後で私は呆然としてしまい、頬を涙がつたった。
思いを聞いた後だからこそ、彼らの音楽に改めて圧倒されたのだ。
ノリのいい曲からしんみりした曲に持ってくのはずるい。気持ちが持っていかれる。死ぬまで彼らに揺らされていたいとそう思わずにはいられなかった。

そして、アンコール。手の叩く音、心做しかいつもより力がこもって熱いアンコールだったような気がした。
アンコール1曲目。これまたとても懐かしい曲で、だけどまだまだ新参の私は生で聞くのが初めてで。
震えた。この一言につきる。鳥肌が止まらなかった。彼はこの曲をどんな思いで書いたのだろう、彼らはどんな思いでこの曲を演奏しているのであろうと思いを馳せた。

そして2回目のアンコール、すっかりお馴染みのアンコールはその日にやった良かったものをリクエストする…これが本来のアンコールですよという。

「我こそは今日のハイライトとして言いたい人!」

珍しく三階席の一番後ろという遠い位置の方が当てられる。心の声がダダ漏れ。いや、わかる。私も当てられたらそうなる。
坂倉さんが思わず「声響くね」と笑う。可愛い。

この時のくだりは、ネタバレサイトなり、その公演に行った人に聞いて欲しい。
改めてその時に実感した。NICOのアレンジ力、適応力の高さを。
そして、「みんなで歌おう」と、その会場にいた人たちみんなでまるまる1曲熱唱。
私はこの時が忘れられない。大好きなNICOと、NICOを愛す人達で1つのことをしたという事実に感動したのだ。
いつか光村さんが言ってた。

「辛い時、自分たちの歌に支えられた」

紛れもなく私達もそうなのだ。辛い時NICOの歌があった。
だからNICOの歌が大切で愛してやまないのだ、きっと彼らもそうなのではないか。
そんな彼らの歌を大切にしてる人みんなで歌った、とても居心地のいい空間だった。この場に永遠にいたいと思うほどに。

あぁ、やはり私はNICOが好きなのだ、そしてNICOを愛すファンの人たち好きなのだ、そしてみんなが集まるライブが大好きなんだ。

終わりの時間はもちろんやってくる訳で、いつもなら
「ああ、終わってしまった…。」
となる訳だが今回は一味ちがう。2daysなのだ。

「明日も来るって人どれぐらいいる??」

との光村さんの声に、ほとんどの手が上がる。
ほとんどじゃんとニヤニヤする対馬さん。

「じゃあ、このまま泊まってく??」

と古村さんの冗談に黄色い声が上がる。泊まりたい、切実に。

「明日は俺たちとは別人のACO Touches the Wallsっていう後輩バンドがやるんですけど、打倒NICOらしいですよ。
史上最大キャパのようで、ドキドキしてるそうですが是非楽しんでってください!」

そして、4人で手を繋ぎ前に出て一言。

「ツアー、行ってきます!!」

「いってらっしゃーーーい!!!!!」

どこからともなくありがとうとの声が聞こえる。本当に素晴らしいライブをありがとう。そして、明日もあるという。
初めての2days、終わったあとの少し寂しい気持ちと明日へのワクワクが混ざって何だか変な気持ちだった。

友人達と「また明日ね!」と言い合える事の幸せを噛み締めつつ、NICOありがとうと言いながら私は会場を後にした。

NICO Touches the Walls。やはり、進化している。
彼らは凄いんだ。今回のツアーできる限り足を運ぼうと決意した。
光村さん、坂倉さん、古村さん、対馬さん。本当に素敵なライブをありがとうございました。
あなた達に尊敬の念を抱くと共に、たくさんの感謝を。

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