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刹那的な生き様を見た90分間

欅坂46 3rd year aniversary live in日本武道館を見て

 
「欅坂46とはなんなのか。」
これを語ることはものすごく難しい。

それは
「余りにも魅力に溢れているから。」
と言うこともあるのだが、それよりも彼女たちは毎秒毎秒変わりゆく存在であると言うことが大きい。
同じ瞬間は存在せず、常に変わりゆく。刹那的で不安定。

そこが最大の魅力であると個人的には思っているが、「じゃあ欅坂ってなんなの?」って聞かれた時にそれを一言で言うことはできない。

ただ、今回の東京公演でその真理的な問への答えが少し垣間見えた。そんな気がした。

毎度チケットが取れることに感謝しつつ、ない頭を絞りながらレポを書きたい。
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18時35分大きな爆発音が鳴り響き、ライブが始まった。
舞台の中央には怪しい砂時計が置かれ、ステージの端には草が巻き付けられていたこともあり、なんとなくダークな曲から始まる雰囲気がしていたが、始まったのは「危なっかしい計画」。

この後のmcでも言っていたが、欅坂46三周年アニバーサリーライブは東京公演と大阪公演が合わさって初めて完結するということらしい。
それ故に大阪のアニラのアンコール曲である「危なっかしい計画」から始まると言うなんとも憎い演出。モニターには大阪でのアニラの映像が流され、会場のボルテージは一気に最高潮だ。

ただ、一曲を披露し、一旦最後の挨拶をし、はけていってしまうメンバー。
少し拍子抜けしはしたものの、その徹底した演出にこの後始まるshowへの期待感が高まる。

一旦はけたのち、overtureが流れ、本編(?)が始まった。
1曲目に披露されたのはメンバー人気も高い「避雷針」。
二期生も少し薄いグレーの衣装を着て参加し、なかなかの大所帯での披露だったが、遠目に見れば服が違わなければ誰が二期生かわからないクォリティに舌を巻く。

その後立て続けに「大人は信じてくれない」、「月曜日の朝、スカートを切られた」が披露されたが、ここまではまだなんとか想定内。
久々に欅坂のダークな世界観に触れることができ、なんとも贅沢な時間だ。

なんとなく会場の雰囲気が変わったのがその次の「エキセントリック」から。
月スカ→エキセントリックの曲間がかなり詰められていたと言うこともあるが、メンバーの気迫やこれまでのライブとは違った世界観が会場に浸透しはじめ、コールが少しずつ減りはじめる。

このエキセントリックの演出は個人的にかなり刺さったので、少し詳しく描きたい。
このエキセントリックと言う楽曲は最後に髪を解く振りがあるのだが、今回のセトリの中では前との曲間が詰め過ぎてることもあり、結ぶ時間が取れず、初めは全員結ばない状態でパフォーマンスをしていた。
しかし、一番と二番の間奏の部分を少し引き伸ばし、二番にメンバーが出てきたタイミングでは髪がもう結ばれているという演出が挟まれ、最後の髪を解く振りはきちんと完遂されたわけだ。
その振りをフリにすることもできるはずなのに、そうせず一旦間奏を伸ばすことで対応した演出に心を打たれた。

セトリに戻る。
その後披露されたのは「I’m out」、「Nobody」、「二人セゾン」。
前の完全にダークな世界観からは少し抜け出し、少し会場の雰囲気も変わる。特に「二人セゾン」が流れた時は、これまでの濃厚な欅坂の世界観から少し解き放たれ、心なしか会場に安堵感が広がったような印象すらあった。これをMC前に持ってきたのは流石とと思わざるを得ない。
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MCではそれぞれメンバーが今回の東京公演にかける意気込みを語っていたような気がするが正直前のセトリに食らい過ぎていて、よく覚えていない…
欅坂のみならずライブを見ているといつも思うが、食らいすぎると脳の処理能力を超える瞬間がある。
ただ、まだ半分、食らいついて行かなきゃならないと気合いを入れる。



ペンライトを消すように言われ、後半が始まる。降りてきた幕に映し出されたのは人による影絵パフォーマンス。今回の目玉の演出の一つだろう。
あんまりこういう言い方は好きじゃないんだが、これはアイドルという枠組みを遥かに超えていた。
会場からも思わず「すげぇ」という言葉がチラホラ漏れていたし、影のみであれだけのことを表現できるというのは芸術だったと思う。
(うまく言えない自分の言語能力を恨む)

ストーリーはおそらく平手が演じているだろう少年と長髪の女の子のお話。
影から伝わる切ないストーリーは一時の幸せな生活から長髪のな女の子が立ち去ったところで終わりを迎え、後半のスタート曲「キミガイナイ」が始まった。
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後半も濃厚な欅坂の世界観は止まらない。
「キミガイナイ」→「もう森へ帰ろうか?」→「君をもう探さない」→「東京タワーはどこから見える?」→「Student Dance」
と全力で駆け抜け続ける。

もうここまでくると、凄すぎて笑えてくる。瞬きする暇も惜しいし、自分の中には熱いものがふつふつと湧き上がってくる。

「どこまで行くんだ?すげぇぇぇぇ!!!無理はするなよぉぉぉ!!!でもがんばれぇぇぇ!!!」

いろんな感情はあれど、総じて熱い気持ちだ。
不安定なグループでもあるから少し心配はあれど、この素晴らしいライブを完走してほしいという祈りとどんな終わり方をするのか期待が高まる。

その後も、立ち止まることはなく、ダンストラック→語るなら未来を…→風に吹かれても→アンビバレントで締めくくった。

もはやこの辺りは脳がパンクしていて記憶があやふやなのだが、最後の風に吹かれても、アンビバレントはこれまで食い入るように見ていた観客が堰を切ったように声を出したのが印象的だった。

MC1回のみで16曲、90分間駆け抜けた素晴らしいライブ。
このグループの生き様を見たようだった。

アンコールはなかったけれど、やっていてももう覚えてなかっただろう笑
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最後に最初の設問に戻ろう。

「欅坂46とはなんなのか」

僕の中でそれは“生き様”だ。
刹那的で瞬間的。
脆くて儚い。
一瞬に全てを込める。そんな生き様。

僕はこうはなれないけれど、それに自分を重ねているのかもしれない。

今後どんな生き様を見せてくれるのか。
楽しみでならない。

以上
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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