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2017年6月8日

ぴぴこ (27歳)
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命懸けのLIVE

SKY-HIのWELIVEツアーを通して感じたこと

LIVEとは、”ナマモノ”だ。
私は、好きなアーティストのLIVEに関しては
同じツアーを何箇所か回る。

よく「同じLIVEに行って何が楽しいのか」と
聞かれるけど、
私は”同じLIVE”なんてものは一つとして存在しないと思っている。
それはもしかしたら、アーティストからしたら
失礼な発言なのかもしれないけれど、
そう思っている。
 

私が今回、各所を回ったのは、
SKY-HIの”WELIVE”だ。

3月に名古屋、大阪、
4月に愛媛、そして5月に武道館だ。

そんな私にとってのWELIVE初日となる、
名古屋は、まさかの着席指定の座席だった。
「楽しめるか不安だな」と言うのが正直な気持ち。
なんせ、手を思いっきり掲げ、飛び跳ねて
LIVEを楽しむ気満々だったからだ。
不安な気持ちを抱えて、迎えたLIVE。
着席をして、スクリーンを見ると、
マイケルやプリンス、ジェームス・ブラウンの
LIVE映像が流れている。
開演前からとにかくセンスがいい。

この映像は、亡くなった音楽のエンターテイナーのLIVEを流し、その後に生きている自分のLIVEを行う事で「今、自分たちは生きているんだ」と
いうメッセージをより強く伝える効果があったそうだ。(深い…)
(SKY-HIの言葉)
 

LIVEが始まって最初は、
やっぱりはしゃげない事にもどかしさを感じていたが、気が付けば、完全に前のめりの状態で、
ステージに釘付けだった。
見るのに必死だったというよりは、
物語に夢中だった。

座って見ると、
ミュージカルを見ているかの様な感覚に襲われた。

最初は、会場の空気を一体化させるような
アップテンポな曲をし、
そこから、バラード→徐々にBPMがあがり、
最大の武器RAPパートときて、
運命論から、Walking onWaterにかけて、
SKY-HIが、FLYERS(ファン)に向かって
自分の想いを語り始める。

「ずっと言われてきた。お前には無理だって。そもそも前例がない。
でもFLYERS、俺は信じてきたよ。
この先にお前らみたいなやつが待っていてくれるって事を」

「なあ、FLYERS、音楽家ってのは、
いくら曲を作っても、それを受け取ってくれる人がいなければ、生きてないのと同じなんだ。
お前が、俺の生きる価値を証明してくれてるんだ。
だったら、俺は命を懸けて、お前と向き合うよ」
(WELIVEでのSKY-HIからのメッセージ
注※一言一句正確ではありません)

と。

その「命を懸けて」を感じたのが、
愛媛公演だった。
大阪公演は、関西ならではのノリもあってか、
とにかく熱い、熱いLIVEだった。
まるで、エネルギーを交換し合うかのような時間だった。

命を感じた愛媛公演。
異変を感じたのは、十七歳を歌った時だった。
「いつもと違う感じだなあ、歌い方変えたのかなあ。でもうん、この感じも好きだな」なんて思ってた。
その後だった声が、かすれていた。
正確に言えば、”出ない部分の声域”があった。

SKY-HIは申し訳なさそうにいった。
「昨日扁桃腺腫れてしまって、出ない部分があるんだ」と。
「ごめんね」と何とも言えない表情で謝って
続けた
「でも、今なら説得力あるかな、、
命を懸けて、お前と向き合うよ。
安いもんだよ、安くないチケットを買って、
人によっては遠くから来てホテルに泊まる人もいるよな、そうやって、今日、ここへ来てくれた。
そんなお前のためだったら、俺は命を懸けて幸せにする。」と。
(WELIVE SKY-HIからのメッセージ)

涙を流すFLYERSが多かった。
私もその1人だった。
今でも、その光景を思い出すだけで涙が溢れてくるほどに、本気のメッセージだった。

そこから、明らかに会場全体の空気が一つになった。
「今のこの瞬間をとにかく楽しもう」と。

私は、愛媛LIVEを終えた直後に、
島根へ向かう準備をした。
どうしても、2日後に控えている
島根公演を”見たい”と思ったからだ。
島根へ行けば次の日は朝帰りからの仕事だ。
正直体への負担は大きいだろう。

それでも、見たかった。
島根でのSKY-HIは、本調子ではないものの
驚異的な回復を遂げ、私を迎えてくれた。
 

間違いなく、
彼は、命を懸けてステージに立っている。
もしかしたら、明日、声が出なくなるかもしれない。

そうだったとしても、今目の前にいるファンに向かって、全力で歌う。

名古屋ではミュージカルだと思ったLIVEが
大阪ではエネルギーの交換であり
愛媛では、生命を感じ
島根で安心を感じた。

そして、彼にとっての初の武道館へと
タスキは繋がった。

LIVEとは、”ナマモノ”だ。
一つとして同じものは存在しない。

だからこそ、
その一瞬一瞬を目に焼き付けるために
私は、また各地を飛び回るだろう。

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