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テノヒラ

ヒトリエへの変わらない気持ち

 2019年3月1日、私は大阪にいた。ヒトリエのワンマンツアー”Coyote Howling”の初日に参加するためだ。整理番号が早い数字だったため、最前列でライブを楽しむことができた。初日でこの楽しさなら、きっとファイナルはもっと素晴らしいに違いないと確信していた。3ヶ月後を心待ちにしながら帰路についた。

 2019年6月1日、空港へ向かう道すがら、私にはまだ実感がなかった。本当にこれから東京へ行くのだろうか。本当にこれから追悼会が行われるのだろうか。本当に、wowakaさんはもういないのだろうか。
 なんだかぼんやりしたまま飛行機に乗り、羽田空港から電車を乗り継いで新木場までたどり着いた。会場には沢山のファンがいて、泣き崩れている人もいた。
 献花台で白い花を供え、手を合わせるのが正解なのかと少し考える。写真の中のwowakaさんは笑顔でそこにいるのになあ、と思った。
 ライブハウスの中に入っても信じたくなくて、壮大で不謹慎なドッキリだったらいいのにと思っていた。しかし、暗転してライブ映像が流れた瞬間に涙が溢れた。wowakaさん以外のメンバーが登場し、いつもの場所にwowakaさんがいないことを目の当たりにして、涙は止まらなくなり、すべて現実なのだと知った。
 シノダさんが声を詰まらせながら話し、歌う。ゆーまおさんとイガラシさんがコーラスに入り、穴を埋めるように3人で演奏が繰り広げられる。端的に言って、最高だった。涙を流しながらも、楽しむことを、歌うことをやめられなかった。シノダさんが「天国まで届いた」と言ってくれて、本当に嬉しかった。
 6月1日を迎えて、私はどう思うのか、どう変わるのかと思っていたけれど、何も変わらなかった。変わらず、ヒトリエのことが大好きなんだと強く思った。きっとそれは、これからもずっと変わらないだろう。
 しかし私は、3人での演奏を受け入れていいのかと、心が揺れている。本当に素晴らしくて、楽しくて、最高だったけれど、wowakaさんのいない状況を受け入れてしまうようで、苦しくて、悲しい。
 これからも私は、受け止めきれない現実と向かい合わなければならない。何十年経っても、きっと。その度に、折り合いのつかないことに折り合いをつけたふりをして、苦しいことを飲み込んでいくしかないと思う。
 それでも私はヒトリエが大好きで、wowakaさん、シノダさん、ゆーまおさん、イガラシさんの4人を応援し続ける。苦しいよりも、悲しいよりも、愛する気持ちの方がずっとずっと大きいから。

 ヒトリエの皆さん、6月1日の新木場でのライブ、本当に素敵でした。最高に楽しかったです。ありがとうございます。どんな形になろうと、私はあなたたちを愛し続けます。

 最後に、wowakaさん。あなたと同じ空間にいられたことを嬉しく思います。あなたの音楽に触れられたことは、私の人生にとって大きな意味を持ちました。
 同じ時代に生まれてきてくれてありがとうございます。音楽を作ってくれてありがとうございます。私に出会わせてくれて、本当にありがとうございます。
 ずっとずっと大好きです。
 またお会いしましょうね。絶対ですよ。

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