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ジョンの魂が呼んできた別の魂

似ている心 通じ合う魂 響きあった鼓動

人間の魂が何処に在るか、たぶん誰も知らない。

それにしても、魂という言葉はよく聞く言葉で、
簡単にも使われていることばだと思う。

もしも、魂が在るとして、心のなかに在るのか、ある瞬間や時にそれが感じられる事があるのかもしれないけれど、いまだに、これからも、なぞのままなんだろう。

父親が亡くなった。
お父さんがいない。
ついこのあいだまで居たのに。
その現実がすごくあいまいで。
ときに父の魂の事を思ったりする。
20年以上前に亡くなった祖母の事も。
 

そんな重苦しい話を書こうとはしていない。

ビートルズ解散後1970年、ジョン・レノンの1枚目のアルバム、「JOHN LENNON/PLASTIC ONO BAND」を好きでいままでずっと聴いてきた。

ほかにも1970年代の音楽が好きでいろいろと聴くなかで、ふと気付くことがあった。

「JOHN LENNON/PLASTIC ONO BAND」邦題「ジョンの魂」は、ジョン・レノンのアルバムでも特別の響きがある。ビートルズが好きならその続きの響きとしても聴けると思う。

2枚目のアルバム「IMAGINE」には、もうたぶんビートルズの影響が無い気がする。
だからこそビートルズがすごく好きならジョン・レノンのソロアルバムはどことなく物足りないのもたしかだ。
そういう気持ちを起こさせない「ジョンの魂」の中には「ビートルズ」ジョンの終生が、引き締まった形で納められている。
尖っていてささくれだっていたジョンが聞けるのも、ソロアルバムのなかでは唯一だ。

この「ジョンの魂」ではジョンがよく叫び、咽び、淡々と、ときには優しく語りかけてくる。
その叫びは、当時、プライマルスクリームという心療法を受けた影響だと言われている、のはよく聞く話だ。
いわゆるジョンが心の傷に向き合った、魂に正直に生きた証と云える表現なのだろうか。

アルバム1曲目のMotherは重厚な鐘の音が鳴るところから始まり、不穏な空気が漂う、その瞬間を切り裂くように、ジョンが“マザー!”と歌い出す。それは見事な鮮やかさだと思う。
そして演奏はシンプルなビート、まるで鼓動の響きのように一定の響きを打ち続けていく。
それとはうらはらにジョンの声は、だんだんとあらあらしく割れてかすれてゆく。
狂おしい叫び。

初めてアルバムを聞いてからこの音楽の展開をずっと忘れなかった。印象は深くしみて消えなくなった。

淡々とシンプルなビート、歌はしだいに狂おしくなり、叫び、うすれてゆく。

そういう音楽の展開を他にも見つけた。

というのはこじつけかもしれない。
ぼくはいつも影響力について考えている。
そして共鳴と、通じ合う事、響き合うこと、
それを想像力で結びつけたりすることがよくある。

これはたぶんこじつけかもしれない。
と、ことわっておきたい。
音楽好きのみなさんすみません。

ぼくは、
デヴィッド・ボウイの「ジギー・スターダスト」のアルバム1曲目のFive Yearsが、いつも、ジョン・レノンのMotherと同じ響きのように思えてしまう。

DAVID BOWIE「The Rise And Fall of ZIGGY STARDUST And The Spiders From Mars」は1972年のアルバム。
デヴィッド・ボウイが、「ジョンの魂」のアルバムに影響を受けたという事もあるかもしれない。
そう考えると形や中身はちがっていても、心は似ていて、魂が通じ、響き合うということも。
ボウイのFive Yearsのビートも鼓動のようにシンプルだ。そしてしだいに叫ぶように声が変貌してゆく狂おしさだ。

「ジギー・スターダスト」はデヴィッドの魂かもしれない。この名作は終生、ボウイの影として残ったと言ってもおかしくはないほど、代表作だと思われているだろう。

ジョンの魂とデヴィッドの魂は似てはいないが、きっとどこかで響き合うと信ずるならば、「ジギー・スターダスト」を同じように聴いてみるのも良いと思う。

また別の時には
MotherとFive Yearsと同じ響きを発見した。
これはたぶんこじつけかもしれない。
と、なんどもおなじことをことわっておく。

1970年のアルバム
PATTOの1作目「PATTO」というのがある。
そしてその1曲目、The Manという曲。
これもまず、ビートはシンプルだ。
鼓動のように一定に響き、淡々といたってクールに。
それが、だんだんと激しく荒々しく、叫び始める。
これも“Mother”だ!
とぼくは思った。

パトゥというバンド、音楽の響きがどことなくビートルズのロックやジョン・レノンを思い起こさせる時があると思う。
「PATTO」の発表が1970年の11月、
「JOHN LENNON/PLASTIC ONO BAND」の発表は12月、録音は9月から10月にかけての事らしい。
だとするなら、パトゥが「ジョンの魂」に影響を受けたとは言えない。
また、ジョンが「PATTO」を聴いていたという事もないだろう。

「ジョンの魂」のささくれだったロックが好きなら、
たぶん「パトゥ」の尖ったロックは刺激になる。
「PATTO」を聞いたことのない人がいたら勧めたいです。Red Glowなんて最高だ。
オリー・ハルソールのギターソロが超絶だ。
 

他にも最近気付いた事がある。
これは自分自身の発見でしかない。
いままでにこんな説は聞いたこともないが、書いておきたい。
「ジョンの魂」とピンク・フロイドの「狂気」のアルバムは似ているかもしれない。通じるところがあるかもしれない。
と思った。
そういえば、PINK FLOYD「The Dark Side Of the Moon」のアルバム1曲目、Speak To Me の始まりは鼓動の音だった。
 

似ているというだけで
どうということはない。
とるに足らない発見かとも思う。

他の音楽にも同じように響き合う“Mother”があるのか、
それは知らない。

でもぼくは何処かで通じ合うところを探している。

人だって同じだ。
似ている心のように
通じ合う魂のように
響き合う鼓動のように

そんなひとの出会いは稀だけれども。
 

ぼく自身がいま、叫ぶとするなら、
“Mother!!!”
じゃなくって“Father”かもしれないが、
そんな事をいろいろと考えて聞いてみている。
 

自分の魂はなんなんだろう?
それはこれからもなぞのままなんだろう。

音楽をなんだかんだと想って聴くのが良いと思う。
答えなんていらない。
 

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