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「笑顔がうつる魔法」に僕は救われた

高橋優がいたから、今の自分がいる。

《きっとこの世界の共通言語は 英語じゃなくて笑顔だと思う》

そう唄う高橋優の「福笑い」に僕は人生を救われた。

2010年11月18日。今でもはっきりと覚えている。
中学3年生の冬だった。
たまたま見た「福笑い」のライブ映像。
そこに映っていたのは、優さんとサポートメンバー、そしてお客さんの満面の笑みだった。

《誰かの笑顔につられるように こっちまで笑顔がうつる魔法のように》

「福笑い」にはこんなフレーズがあるのだけれど
画面いっぱいに広がる笑顔に、いつのまにか僕もつられて笑っていた。

そして、泣いていた。
 

当時、僕はいじめられていた。
小学生の頃からずっと。

上靴探しから始まる毎日。
自分の物がなくなっていることなんて日常茶飯事で、
筆箱の中がチョークの粉まみれになっていたり、
失くしたと思っていたリコーダーがゴミ箱から見つかったりしたこともあった。

一番辛かったのは、外見のことを馬鹿にされたり、嫌なあだ名で呼ばれたりしていたこと。

本名で呼ばれることなんてなくて、

本当の自分って何なんだろう?
どこにいるんだろう?

そんなことばかり思うようになった。

先生に相談したこともあったけれど、結局説教するだけで終わり。
根本的な解決になんてならなかったし、むしろエスカレートしていく一方だった。

いつしか笑うことも少なくなっていった。

そんな僕を見て、僕から笑顔を奪った彼らは
「ポーカーフェイスだね」なんて言って笑っていた。
心の中は悔しくて仕方なかった。

そして、そんな自分が嫌いだった。
 

そんな日々の中で出会ったのが「福笑い」であり、高橋優だった。

その歌詞の一言一句が、僕のことを肯定してくれているような気がして、心が救われた。
永らく笑うことを忘れていたけれど、いつのまにか、本当にいつのまにか、笑顔になっていた。

そして僕は高橋優という男に憧れるようになった。
優さんみたいに誰かを笑顔にできる人になりたいと強く思った。
中学3年生だった当時、高校受験が控えていたけれど衝動的にギターを始めた。
親には怒られたけれど。
 

それからの毎日は優さんの音楽とともに生きてきた。

恋をした日、失恋した日、友達とケンカした日、仲直りした日。
挑戦したとき、失敗したとき、怒られたとき、成功できたとき。

嬉しかったときも、悲しかったときも
どんなときも優さんの音楽が側にあった。

生まれて初めてライブを観に行ったのも優さんだった。
優さんにとって初めての全国ツアー「高橋優初の全国ライブツアー〜唄う角にも福来たる2011」。
中学を卒業して高校生になった僕は、一人でライブハウスに足を運んだ。

胸の中をくすぐるような緊張と高揚感。
ステージ上に優さんが現れたときの歓声。
一曲ごとに鳴り止まない拍手。
あれから何度も優さんのライブへは行ったけれど、
初ライブのときの感動は、今でも覚えている。

そして本編最後。

何度も聴いてきた、あのイントロ。
「福笑い」を初めて生で聴くことができたとき、
自分の中で、いじめられていたときの自分を認められたような気がした。
永かった戦いが終わって、肩の荷が下りた気がした。
ほんの少し、自分のことを好きになれた。
 

あれからもう9年という月日が経とうとしている。

おかげで「福笑い」を聴いたあの日から、自然と笑うことができるようになった。
高校に入学してからは、友達もいっぱい増えて、
音楽を通じて仲良くなった人も数え切れないほどいる。

親友と思える人もできた。

今では「よく笑う人だね」なんて
あの頃の自分からは想像もつかないようなことを言ってもらえている。

もしもあのとき「福笑い」に出会っていなかったら、どうなっていただろうか。

《つよがりじゃなく心の底から》
僕は笑えるようになった。
 

きっと僕と同じように「福笑い」に、高橋優に、音楽に、救われてきた人は数え切れないほどいる。
僕は高橋優と歩めてきたこの9年間を心から幸せだと言えるし、誇りに思う。

《あなたがいつも笑えていますように 心から幸せでありますように
それだけがこの世界の全てで どこかで同じように願う 人の全て》

これから先も、僕は高橋優の音楽とともに生きていく。
優さんにもらった笑顔で、誰かの笑顔と幸せを願いながら。
 

「笑顔がうつる魔法」に救われた人生を。

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