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悔し涙が待っていた未来

UNISON SQUARE GARDEN、harmonized finaleに思いを馳せて

追いかけても追いかけても届かなかった。
その度に何度も悔し泣きをしてきた。そんな日々が、6月19日、fun time HOLIDAY7にて報われた。

―harmonized finale
UNISON SQUARE GARDENの数ある楽曲の中で私が一番好きな楽曲である。
私が行けずにいたライブで披露され、その度に何度も悔し涙を流してきた。それでもなお、「想い続けていればきっと 会えるから(※)」という歌詞の元、諦めずに待ち続けてきた同楽曲と私のフィナーレについて今日は綴っていこうと思う。

この曲について私の偏見で説明をすると、映画TIGER & BUNNY -The Rising-のタイアップ曲、そして9枚目のシングルという位置付けであるが、近年のUNISON SQUARE GARDENのライブでは中々登場しない、いわゆるレア曲という扱いである。
そんな、ライブでは聴くことがなかった曲に何故私は惹かれたのだろうか。

私とharmonized finaleの出会いは、RISING SUN ROCK FESTIVALを特集したラジオ番組に斎藤宏介(Vo./G.)がコメント出演した時だった。同フェスへの思いを語っているときのBGMとして流れていたこの曲が気になったのだ。元々ピアノをやっていたこともあり、ロックサウンドとともに存在するピアノの音の美しさに心を奪われた。
そのラジオを聴いてから、まだまだユニゾンのことを詳しく知らなかった私は、いろんな手段を使って曲名を調べてやっとの思いでharmonized finaleという曲名に辿り着いた。

ロックバンドである彼らの楽曲の中で、ピアノの音から始まるこの曲は特殊であろう。
「キック、リズムを打て! ベース&ギター おまけに僕が歌えば四重奏(桜のあと(all quartets lead to the?))」という歌詞のように、ユニゾンは自分たちの音で勝負するバンドだと私は思う。もちろん、ほかの楽器の音を存分に盛り込んだポップな楽曲も多いが。
ピアノの音がもつ力も底知れない。力強さを出すことも、儚さ、切なさを出すことも全てを可能にする。特に間奏のあとのボーカルとピアノのみのサビは圧巻だ。この部分の歌詞「誰かを愛したいとか 君と笑っていたいとか(※)」は当たり前な日常的なことも、終わりが近づいているからこそ儚い、そして美しいものだと感じさせる力がある。極めつけは「今日が今日で続いていきますように(※)」という歌詞だ。この曲のクライマックスであるこの歌詞を、ピアノが力強く後押ししている。今日への思いを語る最後の歌詞であり、その後の歌詞は全て未来へ向かうためのものとなっている。この力強さに背中を押され、最後の「君を追いかけるよ その未来まで(※)」で穏やかなギターサウンドに乗って新しい時代へ進めるのだろう。

harmonized finale=調和した終曲。何事もいつかは終わる、終わらないものなんてない、それが世の常である。しかしその終わりの中に、続いていけばいいなという希望と、終わってもまた新しい何かが始まる、その未来への期待を描いた楽曲だと私は感じる。

さて6月19日、名古屋。
fun time HOLIDAY7という3公演あるUNISON SQUARE GARDENの自主企画イベントの最後を飾る日だ。いつもの如く、イズミカワソラさんの絵の具というSEにより緊張感が高まる。
大きくセットリストの変更をしている同企画、誰もが始まりの曲を予想できずにいたであろう。そんな中で、この日の1曲目に彼らが選んだ曲はharmonized finaleであった。
ピアノのイントロに乗せて、今までの悔し涙の日々が頭の中を駆け巡る。待ち続けていたその時間こそは長い。だからこそ待っていた5分16秒は、これまでの悔し涙を忘れさせてくれる、大袈裟だが人生で1番幸せを感じた時間であった。
私がharmonized finaleを想って流した4度目の涙は悔し涙ではなかった。こうして、想い続けてきた、悔しさに溢れた日々が終わったのだ。

なかなかこの曲に出会えずにいたファンは私だけではないだろう。イントロで驚きを隠せずに漏れたファンの悲鳴が、それを物語っていた。それに応えるかのごとく笑顔で迎えてくれたメンバー3人。彼らは、終わることよりも、続いていくことを今は願っているのではないだろうか。彼らの笑顔がステージのライトに照らされた「今日が今日で続いていきますように(※)」という歌詞は、ロックバンドがこれからも長く続いていくことを願った、7月の15周年記念ライブ、プログラム15thへの架け橋となるだろう。

(※)は全てharmonized finaleから引用。

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