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シュガーソングとビターステップが嫌いだ

UNISON SQUARE GARDEN、彼らが“見つかってしまった”曲。

「シュガーソングとビターステップ」が嫌いだ。
曲ではない。立ち位置が。
 

アイドルでいえばセンター、野球でいえばエース。
彼らの持つ様々な曲の中心に立つ花形の存在。
 

ロック好きは大抵知ってる。
彼らが”見つかってしまった”曲。
 

10thシングルであるこの曲は、「血界戦線」第1期のEDテーマであり、アニメのヒットとともに、ユニゾンとしても異例のスマッシュヒットを叩き出した。
アニメの世界観に寄り添った歌詞、耳心地の良いキャッチーなメロディで、「UNISON SQUARE GARDEN」の名前を世に知らしめた。
名実ともに彼らの存在か確かなものになった瞬間である。
 

だが、時々思う。この曲がなければどんな未来が待っていたのだろうか?
いわゆる「シュガビタのユニゾン」と呼ばれることもある現在。
個人的にはそれが少しだけ納得がいかない。
 

「UNISON SQUARE GARDEN」にはたくさんの名曲がある。
彼らの代名詞の様な曲「フルカラープログラム」、現在のバンドの方向性を作り上げた「オリオンをなぞる」、ファンとの温度感を歌った「君の瞳に恋してない」など、挙げ始めるとキリがないぐらいだ。
そんな素敵な曲の分だけ“勝手に”救われた人たちがいて、その事実が蔑ろにされている気がしてほんの少し寂しくなる。
 

そして、彼らはライブをこよなく愛している。周囲の期待が大きい以上、「シュガーソングとビターステップ」がセットリストの中核を担うのは必然だ。
けれども、その分披露されない曲があるわけで。
毎回セットリストに加わることには違和感を感じていた。
 

それは彼らも同じ気持ちだったように思う。
特にほぼ全ての作詞作曲を担当する田淵智也(Ba.)は、それ以降の活動には慎重を期した印象を受けた。
 

6thアルバム「Dr.Izzy」は、ユニゾンを解剖するをテーマに、シングルを1曲のみにし、様々な曲を散りばめて新たな魅力を発見するアルバムを完成させた。
11thシングル「10% roll, 10% romance」は、約2年の期間を置き、前シングルとはまた印象の異なる曲をリリースした。
 

そのとき彼らが選んだのは、揺るぎない“いつも通り”を行うこと。
いわゆる「売れる」ことを意識して、もっと聴き手に曲や売り方を寄せる方法もあった。
そうではなくて、自分たちのやりたいこと=僕らが求めるものに昇華させること。
最も理想的だけど、1番険しい道を選んだ。
 

それがどのような結果になったのかは、現在の彼らを見ればわかるはずだ。
実際にDr.Izzy以降、「シュガーソングとビターステップ」に囚われすぎることなく、彼らの音楽を鳴らし続けている。
 

最も顕著なのは、2018年4月から開催されたツアー「MODE MOOD MODE」である。
今までのツアーでは、セットリストの終盤に置かれていた「シュガーソングとビターステップ」が3曲目に披露された。
それはバンドにとって、この曲の立ち位置が明確に変化したことを証明している。
また、2019年6月に行われた「fun time HOLIDAY 7」では、彼らが主催するライブとしては、久々にセットリストに入らなかった。
 

2019年7月には、バンド初のカップリングのみを収録したアルバム「Bee Side Sea Side」が発売される。
9月には、それを引っさげてのツアーも開始される。
そのセットリストには、もちろん「シュガーソングとビターステップ」は入らない。
バンドにとって、未知の領域となるツアーを経て、この曲の立ち位置はどうなるのだろうか。楽しみでならない。
 

願わくば数年後に、「君瞳の~」、「mix juiceの~」とユニゾンが言われていることを願う。
いや、多分そうなっている。現在の3人を見ていると、それが確信を持って言える。

そして、最後にこれだけは言わせて欲しい。
 

シュガーソングとビターステップが大好きだ。
立ち位置じゃない。曲が。
 

甘くて苦くて目がまわりそうな3分54秒。南南西へは辿り着けそうにない。パーティが終わらないから。
 

一難去ってまた一興。
死ねない理由なら、連鎖になってリフレクションしてくれる。
 

今日もどこかで世界中を驚かせる夜が生まれる。

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