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エレファントカシマシと友達

季節はずれの男と女に、四月の風は吹いている

 季節の変わり目は雨が多い。私は土砂降りの中、とある場所に向かっていた。そして、仕事を辞めることになった。

 世間は完璧を求めていて、人間は完璧を演じてしまう。だから、破綻することもあるでしょう。取り返しのつかない失敗をしたとき、信頼は簡単に消えてしまう。みんな私から離れていってしまった。

 それでもそばにいてくれる人がいたら、その人は本当の友達だと思う。それでも普段通りでいてくれる人がいたら、その人は生涯の友達だと思う。彼女には心から感謝している。自分のことで精一杯のはずなのに、私を受け止めてくれた。話を聞いてくれた。彼女のためならなんでもしようと思う。

 そして、エレファントカシマシさん。不器用で愚直なその姿。音楽を通して全力で戦うその姿。情熱があるバンドは信頼するべきだ。彼らは必ず力づけてくれる。見知らぬ私のような人にも、届けようとしてくれている。

 私には夢があった。正直、もう諦めようとも思った。だけど、彼女に支えられながら、少しずつ元気を取り戻し始めた。やっと、新しい仕事を探そうとしていたとき、彼らの曲と再び出会った。

『雨の中俺は遠くへ出かけよう
 またひとつさよならを言おう』
『季節はずれの男よ ひとり歩め』
『ライバルで無き友よ さらば』

(季節はずれの男)

『ああ 何処へ行くのやら 明日は何があるのやら
 ああ 教えてくれ 風がささやく気がした』
『明日もがんばろう 愛する人に捧げよう
 ああ 君に会えた四月の 四月の風』

(四月の風)

 エレファントカシマシさんは、歩きながらワープするバンドだと思う。世の中にはどうしようもないことがあるが、それでもさらし続けていれば、時代が照らしてくれるはずだ。胸を張って生きることは難しいことだが、彼らにはそれができるのだ。

 私は自分と重ねながら向き合った。私の道はまだ続いていて、すべての扉を開けるべきだ。醜い部分もあるけれど、私は自分を信じよう。そう決意した。

 彼女は私の幸せを願ってくれる。自分のことのように喜んでくれる。他の人とは違うのだ。だから、彼女は裏切りたくない。期待に応えてあげたい。

 絶対に夢を叶えてやる。絶対にミュージシャンになってやる。大好きな音楽で、知らない誰かとつながりたい。知ってるあなたと深めたい。私はやっぱり戦うよ。

『東京中の電気を消して夜空を見上げてえな
 かわいがってる ぶざまな魂 さらしてみてえんだ』
『明日もまた出かけよう 友達がいるのさ
 俺はまた出かけよう』

(友達がいるのさ)

 相変わらずの雨の中を、やさしい風が吹いている。ドンと私にささやいて。

 さあ がんばろうぜ!

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