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僕のこれからの結びゆく様について

〜indigo la End 新曲 結び様に寄せて〜

indigo la Endが、また新曲を出した。
前回の『はにかんでしまった夏』に続き、配信限定で。

川谷さんが配信限定の時は、盤を作るのがもう待てなくて、
リスナーに早く聞いて欲しくて、配信という手段を取る気が勝手にしている。
世間一般的に、盤で出した方が盛り上がる事も多いし、メディアに取り上げれられる事も多い。
そんな事気にしないのか、それともその事へのアンチテーゼなのか。それは本人にしか分からない。

この曲は、台湾ドラマをリメイクした『僕はまだ君を愛さないことができる』のエンディング曲になっており、
ドラマは見れていないが、曲中にも【僕はまだ君を愛さないことができる】というフレーズが出てきて、
ドラマとリンクしている内容の曲だという事が伺える。

indigo la Endと言えば、
一つの小説を読み終えたかのような気持ちになる【幸せが溢れたら】
聞く度に深い内容に感じる【幸せな街路樹】
シンプルな盛り上がる構成の【夜明けの街でサヨナラを】
など曲のバリエーションが多岐に渡る。

今回の場合は、一度聞いただけで、歌詞の情景や心情が浮かびやすく、
普段、川谷さんの音楽を聴かない方にも響きやすい
ミディアムバラードのようなそんな曲に感じた。
 

“好きだなんて言わない
その先にある未来は
限りなく壊れることはないってだけ

結んでもない
結んでもないから
僕はまだ君を愛さないことができる
いつでも仕舞い込める”

僕は先月から、このフレーズに共感出来る体験をしている。

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東京から金沢に1泊2日で出張で行った6月のことだった。
意気揚々と魚と日本酒を堪能しようとしていたが、結局 24時までデスクワークが終わらず、
お目当てのお店には閉店時間の都合上、いけなかった。

なんで こんな時間まで仕事をしなきゃいかないといけないんだ、
と腹立てた僕はとりあえずホテルの周辺を散策することにした。

名物なのか分からない大きな太巻きを片手に、
少しお酒を呑みたいなと歩いてると、
『ウチに入ってきなよ!お酒ならまだあるよ!』と酔っ払いの女の人に絡まれた。
それが彼女との出会いだった。

彼女はどうやらそこのバーの店員で、
休みだけど、呑みに来ていたらしい。
ここの人たちは家族のような存在だと。
27歳の彼女は、仕切りに嬉しそうに話していた。

酔っ払いの彼女は、僕の話をよく聞いてくれた。
仕事で悩んでいる事、人の悪口を聞くのに疲れている事、
女性関係でうまくいかない事、
そもそも幸せとは、何なのかという事。

彼女は幸せじゃない事なんてあるの?と
満面の笑みで話しており、変に共感されるより、
元気がでた事を今でも覚えている。

3時間くらい飲んだ後、その場は解散になり、
僕は次の日の仕事に向けて、身体を休めるためにホテルに戻った。
ただホテルに戻っても尚、太陽のような彼女の事を忘れられなかった。

僕は次の日の朝、
連絡先を記載した手紙をバーのポストに入れて、
仕事に向かい、東京に帰ることにした。
少し恥ずかしかったし、マスターからしたら意味分からないだろうし、色々考えたけど、
直感でこのまま終わるのが嫌だなと思った。僕は結ぶ事を拒んだ。

連絡は、その日の内にきた。
話を聞いてるうちに彼女は、東京に月に2回ほど
遊びに来るアウトドアな人だという事が分かった。
そして、梅雨なのか?と疑問を抱いていたある日の夜、
新宿で彼女と会う約束をした。

僕の直感は正しかった。
2回目にして、彼女の魅力の虜になった。
深夜の高速バスを見送った後、ああもうしばらく会えないのが寂しいなんて柄にもなく考えていた。

その後、頻繁に電話したり、
一緒にディズニーシーへ行ったり、
彼女の事を知れば知るほど想いは膨れ上がってった。

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“好きにならなきゃ良かった それだけは言いたくなくて”

正直、僕は遠距離恋愛に対して、
否定的な考えが強い。
だからこそ、上記のような気持ちが強くなる時も多い。

確かにまだ
“結んでもないから いつでも仕舞い込める”
でも、そんな事を考える度に少し自分が嫌いになる。

僕自身、この曲と同じようなEndが待っているのか、
はたまた違う修羅の道を選ぶのか分からない。
そもそも、彼女が僕の選択を受け入れてくれるか分からない。

だけど、今のこの気持ちは、
“この【文】にだけ残す”
一旦 “仕舞い込む事に決めた”
事は確かだ。

僕はきっとこの先、何年経っても
この曲を聴く度に、彼女を思い出すのだろう。
なんつって。
やはり上手く結ぶ事は苦手だ。
 
 

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