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ROCK BANDはめまぐるしい

死ぬまでユニゾンを鳴らし続けてくれ、あの音楽は心臓と一緒だ。

私の話に、どれだけの価値があるかなんてどうだっていい、けど、どうしても伝えたいことがあるので、少しだけ、私に時間をわけてくれたら、嬉しいです。ちょっとくらいは面白いはずだから(たぶん)。

私は、どちらかと言えば音楽と程遠い生活をしてきたと思う、中学に入るまでは。
中学校に入学して、運動部に入ろうと思い体育館へ部活見学へ行こうとした足を「吹奏楽部入ろ!」と小学校からの友人二人に止められ、そのまま両腕を二人に掴まれ、真反対の校舎にある音楽室まで文字通り引きずられた。体育館が遠のいて行き、代わりに私が音楽に足を踏み込んだ瞬間だった。

かくして、そのままあれやあれやと入部することになり、どうせやるならカッコイイ主旋律パートを希望したら落選した。友達二人は希望のパートになった、何それ?なにこれ??人を巻き込んどいてこれはあんまりだと正直思ったし、私の担当はやたら図体デカいわりに目立たないパートの楽器に当てられてしまった、悔しいし羨ましいし悲しくて帰ってめちゃくちゃ泣いた。こんな事なら入るんじゃなかったと思った。

だが『辞める』という選択は性に合わず、結局三年間続けたし、なんなら卒業するころにはむしろ好きになってたくらいだ。楽譜読むのは苦手だけど、主旋律だけが音楽じゃない事が身に染みた経験だった。色んな音楽もどんどん聴くようになった。

そして、中学三年の15歳の秋に、一つのバンドを見つけた、やたら長い名前だが割とすんなり覚えられた。それが「UNISON SQUARE GARDEN」だった。

当初の彼らに対する感想は「なんか変わってんな、このバンド」だったと思う。
わかりやすくないというか、ひねくれてるというか、あんまり今まで聴いてきた音楽のどれにも当てはまらないというか、でもなぜか気になった、気づいたらいつの間にか好きになっていた。私は高校生になり、知っている曲も増えたし、ライブの映像が公開されるなら自転車を立ち漕ぎして大急ぎで家に帰った。MVを何度も見たし、友達とカラオケに行ってユニゾンの曲を歌ったりもした、けど、一つだけまだな事があった。ライブに行ったことがない。
それは、いくら精力的にライブ活動を行っている彼らでも、そう頻繁には来れないような所に私は住んでいる。所謂地方に。
かと言って高校生の私が他の土地に赴けるような環境でもないので、いつかライブに行ける日を思いながらそんな毎日を過ごしていたら、彼らが私の街に来る事を知った、ワンマンではなくイベント形式に出演する内の一バンドとして。

私は嬉しいと同時にすごく悩んだ、金銭的には問題なかったが、ライブに行くことを母に止められた、「高校生が何を言っとる」と。ライブハウスやバンドはコワイものだ、というのが母のイメージだった、危ないから行くなと。そう言われた私はめっちゃキレた、「何も知らないくせに」と。その怒りに任せ悩んでいた事も忘れ近所のコンビニの店頭でチケットを買った。やったったぜ、反対されようが行ってやる、やっと行けるんだ。その高揚感が収まらず、雪が降っていたにも関わらず外へ走りに行った。

そして、学校終わりに、制服のままライブハウスへ一人で向かった。海の側にできた新しいライブハウスだった。夕方から雨が降っていた金曜日の夜だったのをよく覚えている。そこで私は産まれて初めてロックバンドを見た、彼らの登場を示すSEが鳴りやんで、ギターとベースとドラムが鳴った瞬間、私の世界が、目の前で音を立てて変わった。「どこで手を挙げるのだろう、周りの人はどうだろう、ルールはどうなんだろう」だとかの初めてのライブハウスでわからないことだらけだった私に、今、目にしている白地に浮かぶ黒字では説明できないような。それは、呼吸を忘れても、目の前で血が通って体の外から鼓動が聞こえるような。それは瞬きよりも速くて、光よりも遅れを取ったような決定的瞬間が私に訪れた。音が鳴る前の、一番最後が「何も知らない私の最後」になった。

やりたいようにやったらいいんだ。「周りを気にせず自由に」とだけ、一番好きな曲と同じ声が目の前のステージから聞こえるじゃないか。周りの赤の他人がクラップしようが手を挙げようが関係ないや、あれは賛同の拍手でも発言の挙手でもない、自分の楽しいに従うためにライブハウスへと人が一同に会するのだから、満場一致なんかじゃなくていいじゃないか。例え、私以外にわかってもらえなくても構わないから私以外の異論だけ認めよう。これが私のみつけた“楽しい”と“自由”だ。

それからは、新曲が出る度にCDショップへ足を運んだ、自分の街を飛び出して旅に出たりもしたし、友達と一緒にライブに行くようにもなった。そんなことの繰り返しで時が経って、私は大人になった、そして今年はUNISON SQUARE GARDEN結成15周年を迎えるらしい、人間で言うと、中学三年生。

私は、あの日に見た、ベースのストラップみたいな音楽が変わらず好きだ。

私は、楽器に触れた事も、友達と一緒に同じ歌を口ずさんだ事も、内緒でチケット買って勝手にライブに行って怒られちゃった事も。ロックバンドを好きになった事も何一つ間違えてなんかいないと、今強く思う。

ロックバンドが何かと聞かれれば、いまいちうまく説明できはしないんだけど、発売日になったら、新曲が毎回新しいジャケットを羽織ってそれぞれの街へ届いていくから、ちゃんと私が受け取ってちゃんと大事に愛するためにCDショップまで迎えに行く。何回か受け取ったら、だいたい彼らは、私の街経由で旅に出てくる、そしてライブが終わったらとっとと帰っていく。その繰り返し。これが私にとってのロックバンド。これしか私は知らない。

どんなに遠くても、他人同士でもいいけど、お互いの命が尽きるまで、私はこうであって欲しいから。
今日も私は。彼らと私を、音楽とヘッドフォンで結んでいたい。
 

公共の場に明かすには実に身の上話でしかないのはわかっている。傍から見ればめちゃくちゃクサいし嘘みたいな事綴ってるんだろうなぁなんて他人事みたいな事考えたりもするけど、そんな嘘考えれるなら、母さんにライブに行った事なんかバレずに済んだだろうね。
 

最後まで読んでくれる人なんているのかしら…?
いたら、その人はよっっぽどの物好きだと、私は思います。

よし、言いたい事は大体書けたから満足。

あと心配なのは、今週末の天気くらいか。どうか、大阪府の天気が晴れるようにと、願っています。
 

そして、最後に私なりの祝い方をして終わりたいと思います。
 
 

拝啓、親愛なるロックバンドへ。
15歳の誕生日おめでとう!!!長生きしてね!!!!!

遠くのどこかの物好きより。

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