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初めまして ELLEGARDEN

青春ではなかった 彼らの音楽

私にとって、ELLEGARDENは青春ではなかった。
 

2019年フジロック、大好きなELLEGARDENを
ようやく見ることができた。

会場内が広すぎて迷子になりながら、なんとか1時間前にステージに着くと、もう見渡す限りの人、人。

ずっと願ってた、ELLEGARDENのライブを見るという夢がもうすぐ叶うとそわそわしていたら
ポツポツと雨が降り始めて、その日一番の大雨に。

悪天候と、緊張と、どんどん上がっていく期待のハードルのせいで、いろんなことを考えて

いざ出てきて、あーCDで死ぬほど聴いたから
なんとなくこんなもんかーとか思うんかな?なんかもう帰ろうかなーみたいな、よくわからない感情になっていたら

流れてきた、SEの「Opening」
さっきまでの思考は一瞬で消えて、うおおお!!と声を荒げていた。

4人のシルエットが見えて、涙が止まらなかった。
いや早いて!まだ出てきただけやん!と思いつつ、もう止めようがなかった。
出てきただけで泣いたのは今回が、エルレが初めて。

初エルレの1曲目は「Fire Cracker」
ここから最後まで笑顔が途切れた記憶がない。

去年の復活ライブが全て外れ、本気で悔しくて
「Supernovaから始まるライブ」は見れなかったなー
どうせフジロックは違う曲から始まるんやろなー

とか思ってた、さっきまでの自分がどうでもよくなって
頭の中はもう、エルレ!エルレが目の前にいる!とか、なんかそんな気持ちでいっぱいでした。

でも全然実感なくて、1番のサビ終わりぐらいに細美さんが
「フジローーック!!!!」って叫んだ瞬間に少しだけ実感が湧いた気がした。

そのまま「Space Sonic」へ、まだ雨が降っている中
「it just rains」の歌詞で、ライトに照らされた雨は今日本で一番綺麗なんじゃないかなーと思いながら見ていた。

すっげえ、雨すら演出かよ、という感じ。

「Missing」でモニターにメンバーが映り始めて
ロゴのドクロが、背面に上がってきた。
この曲でロゴ上げるのずるいぜエルレ。

帰ってきたぜって言ってるような光景に、おかえり!と思いながらも
まだ若干ふわふわしたままステージを見ていると

「こんばんわELLEGARDENです」と一言だけ発して、始まったのが高架線。

ここでエルレの復活と、今目の前にエルレがいることをしっかりと喜べた。
だって一番はじめに聴いた曲だもの。

ロックなんか興味なくて、勧められてなんとなく借りたベストアルバムから
ランダム再生で流れてきたのが高架線。
その時自転車こぐのやめて、1曲聴き終わるまで止まっていたのをまだ覚えてる。

「思うよりあなたは ずっと強いからね」の歌詞で前が見えないぐらい泣いた。

このあたりから、雨はほとんど止んでた。
目の前を切り開いて行くようなイメージのこの曲で、その天候になったのは流石だなと思っていた。

「行こうぜ」と優しい一言から「Supernova」
ライブDVDでしか見たことない、サビから始まる「Supernova」に鳥肌。

この曲は勝手に、エルレの復活のテーマみたいに思っている。
何曲目に始まっても、それをより強く感じれる曲。

力強い「行こうぜー!!」から入るサビなんて、嫌でも盛り上がるじゃないですか。
それで雨が止んだんですよ、この曲で。

勝手に思ってるだけとはいえ、始まりの曲で
雨が止むものか。

いや、もしかしたらその後に降ったのかもしれない
ステージに夢中だったから。

でも、この瞬間と、次の「Pizza Man」の「Pepperoni Quattro」をみんなで叫んだ時は確実に止んでた。
魔法みたいな空間だった。

風の日が始まって、また泣いてしまった。

去年祖父が亡くなった時、悲しかったのに
ショックが大きすぎたのか、何故か泣けなくて
なんとなく風の日を聴いた。

変に考えずに、悲しいときは泣けよって言ってくれてるような気がして
あーそっかって、泣いていいんやって思った。
その後めちゃくちゃ泣いた。気持ちが楽になった。

この時だけじゃないし、この曲だけじゃないけど
エルレの曲に何回も元気をもらって、背中を押してもらって
何回も救われた。

そんな曲で「生形行ってこいー!」ってギターソロを送り出す細美さんが本当に楽しそうで、嬉しかった。

軽いMCが終わって始まった「The Autumn Song」
客席の「all the nice girls」はみんな笑顔だった。

高橋さんのドラムから始まる「Middle Of Nowhere」は、魂削って歌っているような気迫で、全く目が離せなかったし
次の金星は素敵すぎて、手も挙げれなかった。

昔はこうあればいいなと思って作った歌、今は「ほらな、言った通りだろ」って気持ちで歌ってると
確か、細美さんがインタビューで語ってた。

そう思うと金星の歌詞がいつも以上に頭に残って、胸にささった。

細美さんのMCに入り、グリーンステージに立つアーティストしか渡れない小さな橋があると言った。
「絶対自分のバンドで戻ってくると、この11年間思っていた」と無邪気な笑顔で語っていた。

「その物語はみんなには関係ないかもしれないけど、俺にとっては夢が叶ったわけで。
俺たちの人生も大したもんだ、上出来だって思う。
やろうと思えばできるよ。」

「せっかく時計の針が動き出したんで、ここから先はガキの頃には思いつかなかった夢を、一緒に見ましょう!」

その後、行こうぜ!!と言って始まった「Red Hot」
聞き惚れる曲が続いていたからか、待ってたかのように暴れ出すフロア。

次に「ジターバグ」が演奏された。
人差し指かかげて大合唱した、もちろん全員で。
細美バンドの日本語の歌って本当に素敵な曲しかない。
いや全曲素敵なんですが、特にそう思う。

「間違ったことがいつか君を救うから」で周りの人がみんな笑顔で目頭押さえていた、もちろん私も。
失敗した時、いつもこの曲聴いてた。
みんなそうだよな、きっと。

「No.13」で晴れのような気分になって
「Salamander」で狂ったように頭を振った。
ブリッジの音だけでこんなにワクワクする曲を、他に知らない。

この曲が発売された時、エルレの名前だけ知っていて
でも、ずっとシングルランキングの上位にいるなと思っているだけだった。

その時はJ-POPが音楽の全てて、英語の曲が苦手だった。
ずっと「スラァー」って裏声でいうてる人やんって思っていた。

そっから10年以上経った今の自分が、まさかその時の曲で頭ふってるなんて思わなかった。

そして少し長めのイントロから始まった「虹」
本当にいい曲、当時よくわからなかった
「立ち止まって見上げた空に 今年初の星が流れる なんとなくこれでいいと思った」の歌詞

星が流れて、なにがいいんやろ?と、聴き始めの頃は思っていたけど。

たぶん、上手くいってない時とか、これでいいのかって悩んでる時
そういう時、色々あるけどこの生き方でいいんだと
そういうことを言っているんじゃないかなーと、自分に都合よく解釈している。

「ウブ!いってこい!!」で入るギターソロも痺れた。
ウブさんのギター、めちゃくちゃ色気ある。

空を見上げたくなる曲が何曲もあって
「虹」の時、雨は上がってた。
本当にすごい、ドラマのようだった。

「すっげー楽しかったです
いろいろあって活動休止バンドが10年経ったところで、ただ10年経っただけで。
めちゃくちゃ仲良くなるなんて茶番だなーと思ってたんだけど、今めっちゃ仲良い笑
茶番じゃないんだなー、10年経ったら人は変わる
おれも自分でわかるぐらい変わったし」

「ありえないようなことも起こる、だからまたどこかで会いましょう!
で、色々客層が変わったかもしれないけど
俺たちのバンド、日本で一番シンガロングがでけえバンドだったと思うんだよ!!」

と最後のMCが終わり、「Make A Wish」へ
ずっと聴きたかった、ライブでのイントロが始まって

あーー終わってしまう!!と悲しくなりながら
そんなに時間経ってたんだと気づいた。
あっという間だった。

和訳を一番見た歌かもしれない、歌詞の通り
誰かが一人ぼっちじゃありませんようにって思いながら
みんなが大合唱してた気がする。

自分も泣きながら大合唱した、フジロックにこれて本当に良かった。

細美さんが空見上げて「神様ありがとう」って叫んで
ラストサビ、気づいたら前に突っ込んでいた。

モッシュもダイブも好きじゃないけど、なぜか
体が勝手に動いていた。
ぐっちゃぐちゃになって、ダイバーの蹴りであざだらけになって、それでも楽しかった、ずっと笑ってた。

最後の曲、スターフィッシュ
最後の曲が来てしまった。
本当に楽しかった。

ライブ中、撮影してる人が気になったりもした。
最初から最後までずーっと撮ってたり、撮りながらモッシュつっこんだりしてる人もけっこういた。

正直邪魔だったけど、それでも前を見たら
エルレがいる、そんなことどうでもよくなる。

個人的には、もったいねーな!って思う。
どうせ帰って、そんなに見返しもしないクソ画質クソ音質の動画のために、この素敵な光景を画面越しでしか見ないなんて。

星は見えなかったけど、最後の曲がスターフィッシュなのは忘れられない。
「こんな星の夜は 全てを投げ出したって どうしても 君に会いたいと思った」をそっくりそのまま返したかった。

本当に素敵な時間だった。

自分にとってのELLEGARDENは青春じゃない。

いざハマった時には20歳で、活動休止の状態だったので
みんなみたいに、青春が戻ってきた!!とか、そういう羨ましい感情にはなれない。

でも、色んな出来事、思い出、節目に、全部エルレの曲がある。

20歳から今まで、ずっとエルレの曲がどっかにあったから、別に青春じゃなくてもいいかなーって。

一番好きなことに変わりはないし、エルレのおかげでロックを好きになり色んな音楽を聴いた。
感動した時に、涙を流すようになった。

そんなエルレが、現在進行形でそこにあった。

「人生最高の日がまた更新された」と言っていた細美さん、自分も同じです。
 

本当に、人生最高の感動をありがとう、ELLEGARDEN。

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