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光るまちはどこだ

tetoと見つける光るまち

tetoのライブは爆発的だと言う人がいた。
CDのようにまともに歌詞は聞こえないし、ボーカルの小池貞利は客の上に飛び込んでいくし、ほとんどステージにはいない。
だからライブでtetoを見たい。

2019年6月16日
その日にまたtetoが見れることを楽しみに、私は住み慣れた街を離れた。
全国ツアーでまわってくる彼らに、少しでも今日ここにいる場所が特別であってほしいと思いながら聞く「光るまち」
彼らはどこを思いながら歌うのだろう。それを聞く観客の頭の中はどこが「光るまち」になっているのだろう。

生まれ育った地元が私にとっての「光るまち」だ。
この曲のときばかりはしんとした空気で歌われてしまうと、
「次の休みには早く地元へ帰ろう。」なんて感化されて帰路についていた。
この日もまた私の頭の中には、地元と、そして学生時代から10年過ごした東京の街が浮かんでいた。

2019年7月12日
Wienners presents
「BATTLE AND UNITY TOUR 2019」
tetoとの対バンだと知り、急いでチケットを取った。
慣れない街、降り立ったことのない駅、初めてのライブハウス。
引っ越しをしてから、遠出すること、言ってしまえば「引っ越し」「慣れない街」は言い訳で、「新しい」事に挑戦することが億劫になっていた私を動かす力があるから音楽ってすごいなとつくづく思う。
ライブハウスに入った瞬間、「もう今日は来て正解だ。」と思った。
何が正解で不正解かは分からないけど、そんなのどうでもいいやとどうでもいいことを考えながら始まるのを待つ。
一曲一曲、振りかざした拳、飛び込んでいく客席からの景色、そのひとつひとつの今日のライブが彼らにとって「特別」であってほしいと思う。
「そんな日もあったな」となる日だとしても、今日はこの場所が「光るまち」であってほしいななんて思って聞く「光るまち」

ふと思った。
私にとって、この街も「光るまち」になりつつあるのだろうか。
まだ友達も全然いないし、知らない駅も多いし、地下鉄のうまい乗り換えの仕方も分からない。
この街に来たtetoがちょっと話してくれるこの街の話。地元あるあるは少し分かるようになった。
もっとこの街の話をしてほしいな、知ってほしいなと思うようになった。
 

「光るまち」は帰るところだと思っていた。だが彼らはこう歌う。
「光るまちに行こう」と。
新しい街から、光るまちを羨ましく眺め、帰るのではなく、新しい街でも前へ進んでいけよ、それでたまには光るまちに行ってもいいんじゃない?と言われているような気がした。
今いるこの新しい「光るまち」をこれからもっと私は磨いていこう。

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