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2017年6月19日

ayaka (23歳)
87
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マイ・ダークサイドヒーロー

THE ORAL CIGARETTESが武道館で魅せてくれた景色

 
 

2017年6月16日。
オーラルにとって、“第1回目”の武道館公演の日である。
 

いよいよだー。
暗転して流れる映像とSEにぞくぞくしながら、拍手が始まる。UNOFFICIAL DINING TOURのFINALにかけたのだろうか、絵画『最後の晩餐』がスクリーンいっぱいに映し出された。
 

そして光に照らされた舞台に、彼ら4人のシルエットが見えた時
 

背筋がぞくっとした。

何回も何回も聴きこんだアルバムのツアーファイナル。

1万人の観客が一気に湧いた。
 

私は全国ツアーが始まる前のUNOFFICIAL BRUNCH TOURにも参戦していたのだが、背景に移るCG映像の迫力が更に武道館での演奏をカッコよく魅せてくれているなと思っていた。

どの曲も好きで歌いたくなる。頭なんて追いつかない。前半はオーラルに翻弄されっぱなしだった。

後半からは、怒涛のキラーチューン祭り。

1年ごとに展開されていく。
まるで、オーラルの人生を会場にいるファンと一緒に共有してくれているかのようだった。
 

彼らがいたから私も強くなれたし、今ここに居る。
 
 

アルバム『UNOFFICIAL』の中に「エンドロール」という曲がある。私はこの曲にずっと支えてもらっている。
 

大切な人の最期に、自分の名前が刻まれていたらと願う曲だ。映画に流れるエンドロールのように。
 

辛い過去を、帳消しにすることはできない。
人に死が訪れるのは必然のことだ。
 

そんな事頭ではわかっている。
でも、思い出して苦しくなったり
ずっと続く痛みから逃げ出したくなる。
 
 

私は未だに父親の死を乗り越えきれていない。

明るくて愛されていた父だったが、ガンに蝕まれて早くに亡くなってしまった。私が中学生の時である。
 

神様は良い人から先に天国に連れて帰ってしまうのかもしれないねと、どこかから聞いた言葉に妙に納得した。
 

せめてあと少し一緒に居させてほしかったと、何度願っただろうか。
 
 

社会人になってからエンドロールを初めて聴いた時、学生の頃に我慢していた気持ちが溢れ出した。言い表せない苦しさが解放された感じがした。
 

私の大切な父へ。
旅立つ前に私のことは思い出してくれましたか?
今でも変わらず大好きです。
どこかで見守ってくれていますか?
 

そんな気持ちを胸に、羽が舞うスクリーンを背に演奏するオーラルを見続けていた。

今まで死に対して暗いイメージしか持てなかった。
でも、エンドロールの綺麗なメロディーで、オーラルの世界観によって、悲しさを認めることが少しできたのだ。

オーラルありがとう、と心の中で何回も呟いた。
 
 

THE ORAL CIGARETTESー。
私にとってのダークサイドヒーローである。
彼らは、「闇」の部分を表現してくれる人達だ。

人間に渦巻く、どす黒い感情を言葉にしてくれる。

本音を言葉にしづらい現代でも、音楽で鋭く訴えてくれる。

ボーカルの山中拓也さんが終演間際に問いかけた。

「日本の音楽の中心が、ポップで可愛らしいものから段々変わってきてませんか?」ーと。
 

その通りだと思う。

人に言われて好きになったのではない。

オーラルを信じたい。
考え方がカッコいい。
そう思ってついてきた。

彼らに救ってもらい、成長させてもらった。

弱さをそのままにするのではなく、
ライブで乗り越えた姿で会いに行きたいと思う。
オーラルにとって誇れるファンで居たいから。
 

自分の意志を強く持って生きたい。
 

帰ってこいよ、と言ってくれてありがとう。
 
 

次の大きなステージにも、着いていきます。

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