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つばきに出会えて良かった

語り出すとキリがないので、短く

人は、人の声から忘れる────
よく聞く話だ。
 

つばきの一色徳保が、亡くなったのは、2017年の5月9日のことだった。
死因や、つばきの情報は、音楽好きな人なら、詳しくは知らなくても、大体のことは知っている人も多いだろう。

敢えては書かない。

けれど、知って欲しい。

つばきの最後のライブ、2017年の1月19日、ステージに立った彼は、最高のミュージシャンだった。最強のバンドマンだった。

体調の関係で、一曲。

「花火」を歌った。

彼が亡くなった後、ベースの小川さんのブログで、当時の彼の状態を知った。

その日、ステージに立つ当日、彼は自分がこれからライブをすることを覚えていなかったそうだ。

例え、半身に障害が残っても、ギターが弾けなくなっても、ステージに帰ってきた彼は、その日も、ステージに立った。

いつものようにMCをした彼は、
歌詞も間違えず、歌いきった彼は、

ステージを下りた彼が、先程まで歌っていたことを忘れてしまったとしても、
 

誰よりも、かっこよかった。
 

とてもじゃないけど、ステージに立って、ライブをする状態ではなかった、というのは、彼が亡くなってから知ったことで、当時、私達ファンに、そんな彼の状態を悟らせることはなかった。

察することは出来ても、「まさか」という思いが強かった。

だって、彼が私達に見せる姿は、いつだって、いつもの、つばきの一色さんだった。
 

忘れない。
 

忘れるなんて、出来ない。
 
 

CDを聴けば、いつだって、彼の歌声が聞ける。

彼の声を、忘れる日なんて来ないだろう。

そして、それの、なんと幸福なことか。
 
 

一色さんの一周忌に、つばきはアルバムを発売してくれた。

「ALL TIME BEST」

には、彼が闘病中に制作した未発表曲「今だけで」が含まれる。
そして、二枚組のCDの他に、DVDが入っている。

その映像には、これまでのミュージックビデオとライブ映像を3つ──ラストライブの様子も入っている──観ることが出来る。

顔も声も、あの日のまま、思い返すことが出来るのだ。
 

そして私は未だに、つばきの映像を見ては、曲を聞いては、ブログを読み返しては、涙が溢れてくるのを止められない。

これを書いている今でさえ、泣いてしまうのだから、これからもそうなのだろう。

いつまでも彼がいない事実から目を背けてる自分が前を向く為に、この場を借りて文章にして吐き出しているのだが、何だか、このままの自分でも良い気がしてきた。

だって、私は、つばきが、好きで、一色さんが好きで、だから、悲しくて。

それで良い。

悲しい気持ちは、そのままで良い。

忘れようとした瞬間もあったと思う。でも忘れるなんて出来ないから。

そのままでも、私は何も変わらずに、つばきが好きなまま、今日を生きている。

「悲しみの中からはじめよう」そんなタイトルの曲があったな、と苦笑い。

冬が来れば、つばきの曲を思い出すし、雨が降っても、つばきだし、悲しくなっても、春が来ても、朝が来ても、夜になっても、バスでも電車でも、セミの声を聞いても、コーヒー飲んでも、空を見上げても……

思い出すのは、つばきの曲達だ。

たくさんの素敵なつばきの曲はもはや私の日常で、血で肉だ。
 

多くの人に愛される、つばきの曲が、たくさんの人に届いて欲しい。

そして、一色さんはいなくなってしまったけど、つばきを残してくれた、小川さんやなおこさんの明日が、素晴らしいものであって欲しいと、願わずにはいられない。
私は、小川さんのベースも、なおこさんのドラムも、大大大好きなのだ。
 
 

***
 

つばきの魅力って、なんだろう。

それを私のような素人が語るのは難しい。
感じ方も人それぞれで、十人十色のつばきがある。

けれど、素人なりの足りない言葉で語るなら。
 

・どんな歌詞も爽やかに歌う

歌詞を抜粋しようと思ったが、選べなかった。

鋭い歌詞も、優しい甘い歌詞も、彼は爽やかに伸びやかに歌うのだ。

そして、背中を押してくれる力強さがある。

何度、救われたか。

私が今、立っているのは、つばきの曲が支えてくれたから。仕事で辛い時、人間関係に悩んだ時、いつも私の側につばきの曲は寄り添ってくれた。

そして、これから、人生の岐路に立った時、私はつばきを聴いているのだろう。
 

・音が喧嘩していない

この表現は自分でも、どうかと思うが、そう思っているのだ。

全ての音が互いを尊重し合い、包みこんでいる。音のひとつひとつが、出しゃばらない。

つばきの音は、愛にあふれてる。

聴いていて、とっても気持ちいい。
 

書き出して分かったことは、聞いてもらった方が早いということだ。

私には、つばきを語る表現力はない。

どうか、聞いてほしい。

きっと、好きになる。
 
 
 

ねぇ、一色さん。あなたは、つばきは、私の“太陽”です。

また、ね。
 
 

“夜を越えてゆけ ゆけ 間違いだらけでも素晴らしい未来”
“大切な人はずっとずっと 心の中で笑いかけてる”
“ありのままがいいぜ 今日も明日も 君を守るからこの手と歌で”
“君は僕の太陽 ずっとずっと 心を震わせてゆこう”

つばき/太陽
 
 

今日も、私は頑張れる。
 

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