2234 件掲載中 月間賞発表 毎月10日
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

ブライアン・ウィルソンの『青の時代』の名盤

ビーチボーイズの代表作『オール・サマー・ロング』

何度かブログでも書いたが、私がこの世で尊敬する著名人は只一人ブライアン・ウィルソンである。

そして、その理由も『素晴らしい音楽を作ったから』と言う理由に他ならない。
功績や生き方を通して、人物を尊敬すると言うことは良くある。

私は何より『音』で。そのシンプルな『響き』を通してこの人を尊敬の対象に選んだ。

そして、その人物が音楽家としてピークの時に制作を初め、自らの音楽ビジョンの最高到達点として完成を目指し、今でもそれを認めているのが『Smile』と言うアルバムなのだから、私にとってもコレこそが芸術作品として最も価値に重きを置いている物。

では、あるのだが、ウーンこのアルバムを常日頃からリピートして聴いているかと言うと内容の密度の濃さ。又思い入れの深さ、音楽に込められている異様なまでの熱。

そう言った点で『ここぞ!』と言う時に集中的に聴くことはあっても、常日聴くアルバムではない。

ブライアン・ウィルソン並びにビーチボーイズの最高傑作が『Smile』で在ることは間違いない。

然しビーチボーイズの本来持っている楽しさとか、心地よさ。そう言う物が最も良く表れている表向きの顔として、ファン同士で『これぞ、代表作!!』と認め合いたい作品は、やはりこの『オール・サマー・ロング』

ピカソで言えば『ゲルニカ』で新たな表現様式に入ったアルバムが『Smile』なら『オール・サマー・ロング』はブライアンにとって『青の時代』

『Smile』で崩れる前の、精神状態の良いブライアンが聴けるアルバム。
このアルバムの中の殆どの曲が彼等のベスト盤に収録されていることを思えばこのアルバムこそ彼等の代表作と言う説に異論はないだろう。

サウンドだけでなく、歌詞にも若きブライアンが『これこそが、格好良いんだ』ブライアンが当時好んで使っていた言葉で言えば『ヒップな生き方なんだ』と言う美学が現れている。

『でっかいポップコーンに特大のコーク チリドッグを何本か買ったらもう破産 ドライブインに寄って』(ドライヴ・イン)

『大した男じゃないかも知れないが、ガッツのあるところを見せてやれ 波に負けるなよ 20フィートのロングボードがナマリの塊みたいにノロノロと行くが大波がやってきて跳ね上げる それでも奴らは恐れない 俺の仲間は…引き下がるな 引き下がるな みんな歯を食いしばって頑張っている 大した男じゃないかも知れないが ガッツのあるところを奴らに見せてやれ』(ドント・バック・ダウン)

当時のアメリカの若者達のライフスタイル『カッコウイイ』『ヒップな』生き方が克明に記された歌詞。キース・リチャーズが自伝で語っていたが『彼等のポップソングにおける言葉の使い方を気に入っていた』と。

『Wendy』『Girls On The Beach』『We’ll Run Away』等での曲の持つ情感は本番制作時のブライアンの何とも言えない味として『Smile』とは又違った一つの到達点を示しており、ここから更にビーチボーイズは進化を遂げていくわけだが、ビーチボーイズに置いて作品の持っている質と精神状態のバランスが一番良かった時期の作品であり、このアルバムこそ常日頃から何度でもリピートして聴いている一枚として、彼等に少しでも興味のある人達にはBBの代表作として記憶して欲しい作品だ。

さあ、このアルバムをかけてドライブへ出掛けよう!
イカしたサウンドと目映いばかりのハーモニーに耳を澄ませ、真夏のトンネルを抜ければ約束の海が貴方を待っている!

All Summer Long!!

  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい