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NANA-IRO ELECTRIC TOUR 2019への想い

ストレイテナーとASIAN KUNG-FU GENERATION、ELLEGARDENとの16年間

17歳のころ、人生を変えてくれた大好きな3つのバンドに出会った。
いつも生きる力をくれて、自分が音楽を始めるきっかけにもなったバンド。
あの頃聴いていた音楽なにもかもが今の自分に繋がっている。

あれから16年
長い時間が経って、2人から3人、3人から4人へと形を変えていったバンドもいる。
そして、10年間音を鳴らすことをやめてしまったバンドもいた。
どんなにバンドが変わっていったり止まってしまっても、その存在は自分の中でどんどん大きくなっていった。
気づけば人生の半分をそのバンドの音楽とともに過ごしてきた。
33歳になったいまでも、わたしにとってもっとも特別で大切な存在。
 
 

複雑な家庭環境で育ち、家に帰ることに毎日怯えていた子ども時代。
家中に響く怒号や物音に怯えていたあの頃、自分の部屋に閉じこもって耳を塞ぐためにいつもイヤフォンをして大音量で音楽を聴いていた。

ストレイテナー、ELLEGARDEN、ASIAN KUNG-FU GENERATION、the band apart …
大人になってどんなに音楽の好みが変わっても、あの頃聴いていたバンドは今でもいちばん大切な存在。
何度も自分で自分の人生を終わらせようと思ったことはあったけど、大好きな音楽を聴いているときだけは、もう少し頑張ろう、もう少し生きよう、そう思えた。
大げさでもなんでもなく、わたしがこうしていま大人になれたのはあの頃に出会えたバンドのおかげだった。
 

高校時代、最初にハマったバンドはテナーだった。まだ2人時代。友だちからいくつか貸してもらったCDの中に「SILVER RECORD」があった。
一緒に借りた数枚の中にエルレの「DON’T TRUST ANYONE BUT US」があって、今では自分の人生に欠かせない存在となったLonesomeという曲に出会った。
アジカンはふだん音楽を全然聴かない友だちですら全員と言っていいほど聴いていた。それくらいわたしたちの世代では圧倒的な存在だった。

高校生の頃は田舎に住んでいて数回テナーのライブに行ったことがある程度。大学に入って上京して初めてエルレとアジカンのライブを観に行った。
働き始めたらもっともっとたくさんライブに行ける、そう思っていた。
 
 

社会人一年目
22歳のときにエルレが活動休止を発表。
ずっとあたりまえのように目の前にあった存在が急にいなくなってしまうということが理解できず、真っ暗になった。
だけど、テナーとアジカンは変わらずにずっと音を鳴らし続けてくれていた。それは当たり前なことなんかではない。
バンドが続くということはそれだけで奇跡なんだと思わされた。

特にテナーは人生でいちばんライブを観てきたバンド。年に20本以上は観ている。
ただただ生きるのがつらかった高校時代。
家を出てやっと自由になれた大学時代。
社会に出て自分も音楽を始めて、とにかく忙しかった20代。
どんなときもわたしはストレイテナーの音楽を聴いていた。
 

2017年、テナーがトリビュートアルバムを発売。
もちろんそれにはアジカンが参加していて、細美さんもMONOEYESで参加はしていた。だけど心のどこかで、ELLEGARDENの名前がないことが寂しかった。
2017年から2018年はテナーにとって20周年のアニバーサリーイヤー。だけどエルレも休止から10年、結成から20年。
どうしてもエルレのことを思い出すことが増えていた。

毎年9月7日に更新される細美さんのブログ。
それが唯一、エルレがまだ無くなってはいないと思わせてくれる瞬間だった。
 
 

2018年5月10日
18時すぎに仕事を終えると、スマホの画面はLINEやTwitterの通知で溢れていた。
友だちから送られてきた画像。そこにはエルレの4人の姿が写っていた。10年以上前のものではなく、40代のおじさんになった4人の姿。
頭が混乱しているなか、復活と10年ぶりのツアーという言葉が目に入ってきた。
いつかきっとって信じてはいたけど、でもやっぱり夢を見ているのかと信じられない気持ちでいっぱいだった。
涙が止まらなくて、電車の中で人目も憚らずずっと声を出して泣いていた。

一次先行、二次先行、そして一般でも落選。
復活した大好きなバンドをわたしは観ることはできないんだなと諦めかけて、涙が枯れるほど泣いた。
だけど最後の最後、リセールで当選。奇跡って起きるんだなって思った。
本当にたくさんのひとがこの復活を見届けたくて、だけどそれでも叶わなかったひとのほうがきっと多くて。
このライブを観れないひとの分までしっかり見届けてこよう。後にも先にも、自分以外の誰かのことをこんなにも思いながらライブに挑んだことはなかった。
 

8月15日
朝から物販に並んで、10年ぶりにエルレのグッズを買えることがただただ嬉しかった。
会場には大好きなバンドからの花がたくさん届いて、もちろんテナーとアジカンの名前もあった。
開場前から、何度も何度も泣いた。
そしてスタジアムの中に入ると同世代のバンドの曲がずっと流れていて、また感極まった。

4人が登場した瞬間、涙でなにも見えなくなった。細美さんがSupernovaを歌い出した瞬間、「ああ、ほんとにエルレが帰ってきたんだ…」っていろんな感情がこみ上げてきた。
この日ウブさんが言った、「10年間待っててくれてありがとう」という言葉は一生忘れない。

エルレのライブが観れるならセトリなんてなんだっていいって思っていたけど、でも自分にとってもっとも特別でいちばん聴きたかったLonesome。イントロが鳴り響いた瞬間に泣き崩れた。
人生でいちばん孤独だったあの頃にこの曲に出会って、孤独なのは自分だけじゃないんだって本当に心から救われた曲。
本編の最後が虹だったのも、なんだかすごく嬉しかった。

ダブルアンコール終了後、写真を撮ると言ってメンバーが出てきたとき、会場内ではテナーのROCKSTEADYが流れていた。
そんな些細な偶然さえも本当に嬉しかったのを覚えている。
この日シンペイさんがインスタで3バンドのことを語っていて、
「10年前にもうないかもな、と思った。でも今日、ひょっとしたら、って思っちゃったよね」
そんな言葉でいつかの対バンを期待させてくれた。

大好きな音が止まってしまった10年間、わたしのいちばん近くでいつも響いて支えてくれていたのはまぎれもなくストレイテナーの音楽でした。
 

この年のスカイジャンボリー
テナーが20周年ということで、出演者が発表される前から行くことを決めていた。
テナーのステージにはゴッチと細美さんが飛び入り。細美さんはMONOEYESとしての出演だったけど、エルレが復活した年にこういう光景が見られるのはなんだか特別に感じた。
最後にテナーメンバーとゴッチと細美さん6人が並んだ姿を見て、いつかこの稲佐山でストレイテナーとアジカン、そしてELLEGARDENが揃う日もそう遠くないかもしれないと思った。
 

今年3月のALLiSTERとELLEGARDENの対バン。
こんな奇跡を観れたんだから、きっといつかまたあの3バンドの対バンも観れるはずだと、心から願っていた。

フジロックで聴いた虹。
ゴッチはおそらく復活以来初めてエルレのライブを観れてるんじゃないかな、そう思いながらわたしはずっと泣きながらライブを観ていた。
 
 

8月5日
15年ぶりのNANA-IRO ELECTRIC TOUR開催発表。
12人が並んだあの写真を見て、涙が止まらなかった。

ストレイテナーとアジカンが止まることなく音を鳴らし続けてくれて、ELLEGARDENがまた動き出してくれた。そしてこうしてまたこの3バンドでツアーをしてくれる。
もし自分がライブに行けなかったとしても、そんな奇跡が重なったという事実、ただそれだけで幸せだなと思えた。

それでもやっぱり自分があの場所にいれることを願ってしまう。
エルレのライブはもちろん、この3バンドでのツアーで、テナーとアジカンがいったいどんなライブをしてくれて、どんなことを語ってくれて、どんな曲を聴かせてくれるのか。それをどうしてもこの目で確認したい。
あとはやっぱりこのツアーできっと聴けるであろう虹は、いつも以上に響いて泣けるんだろうな、とか。
いろんな思いが募った。
 

8月15日
一次先行落選
この日は様々なことが重なって、ただひたすら泣いていた。
大好きな音楽にいつも救われているのに、大好きな音楽のことでつらい思いをすると逃げ場がなくなる。
自分にとってこのバンドがどれだけ大切で、この対バンがどれだけ重要なものなのか、ただただ実感させられた。
 

去年だって奇跡みたいなことがあったから、まだ諦めてはいない。
だけど、心からこの対バンに行きたいと思っているひとはあまりにもたくさんいて、全員が行けることなんて絶対に不可能なことなんだろうなと思うと、日に日に不安になっていく。

だけど、わたしはどうしてもあの場所にいたい。
きっと一生忘れられない、大切な日になる。
どうかその場所にいられますように。
そして同じようにこの対バンをずっと待っていたひとたちが、聴いてきた長さなんて関係なくこの3バンドが大好きなひとたちが、ひとりでも多くこの特別なライブを観れますように。

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