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BUMP OF CHICKENの言葉

隣に居てくれるもの

『もうきっと多分大丈夫』

仕事の帰り道、その言葉を聞いた。その瞬間、立ち止まって踞り、泣き出しそうになった。その言葉が、あまりにも優しかったから。その言葉が、あまりにも温かかったから。その言葉が、私の心にそっと寄り添ってくれたから。

「大丈夫」と、ただ言うだけではどこか素っ気なく、無責任に聞こえてしまう。そんな自信はどこから来るの?弱い自分が耳元で、そう囁く。

でも、BUMP OF CHICKENは違う。
『もうきっと多分大丈夫』と言う。

本当は胸を張って「大丈夫だ」と、「私はもう大丈夫だ」と、自分に言い聞かせたい。でも言い聞かせられない。強がっていたい自分と弱虫で臆病な自分。大丈夫と言って大丈夫じゃなかったときの不安と恐怖に負けてしまう自分。
そんな自分達を、許して受け入れてくれるように『もうきっと多分大丈夫』と優しく語りかける。

そこから私は、雷に打たれたようにAuroraの歌詞を読んだ。
ああ、なんて歌詞だ…
どうしてこうも、私の心の隣で、優しく、笑いかけてくれるような言葉ばかりなんだ…
 

『考え過ぎじゃないよ そういう闇の中にいて
勇気の眼差しで 次の足場を次の足場を探しているだけ』

数ヶ月前、今までの過去の自分が全くの無意味で、これからの未来の自分までも無価値に感じていた。今、私が生きている意味など無いのではないか…、そう考えていた。特に何か悲しい事、辛い事があった訳ではない。ただ辛く、悲しく、不安だった。
なぜこんなにも私は不安なのか、理由も分からず焦り、不安だけが募っていった。

私は考え過ぎなんだ、心配性なんだ、私だけじゃない、誰もが通る道だ、だからこの不安もきっといつか時間と共に消えるだろう…そう思うようにして過ごしていた。
積もり積もって行く不安を見ないようにしながら…

『考え過ぎじゃないよ』

優しい歌が心に響く。
優しい言葉が心の隣に、ストンと座ってくる。
そして優しく、笑いかけてくれた。

ただただ嬉しかった。救われた。私は誰かにきっと、そう言われたかったんだ!
考えて考えて、考え過ぎなんだと自分を責め、なぜ考え過ぎたのかをまた考える…その負のループから抜け出せないでいた。心のどこかで、誰かに止めて貰いたかったんだろう。救ってほしかったんだろう。

私はきっと、見えない涙をずっと流していた。

あぁ…なんて素晴らしい気分なんだ!
そうだ、私は考え過ぎじゃないだ!私は、そういう闇の中にいる、次の足場を探しているだけなんだ!
こんなんじゃダメだと、受け入れきれないでいた自分を、その言葉で受け入れる事ができた。それでも良いんだと思える事ができた。

『ああ、なぜ、どうして、と繰り返して それでも続けてきただろう』

私は続けてきた。苦しみながらも、生き続けてきた。

『心の一番奥の方 涙は炎 向き合う時が来た』

私は命を燃やしながら生きている。涙は生きているから出るものだ。ようやく向き合う事ができた。この言葉のおかげで、隣に居てくれたおかげで、向き合う勇気ができたんだ。

誰かが隣に居てくれる、それだけで安心するものだ。勇気が出るものだ。
BUMP OF CHICKENは、声を、言葉を、歌を通して、私の心の隣に、そっと居てくれる。

今日も歌を聞く。
『もうきっと多分大丈夫』と自分に聞かせる為に。
弱虫な自分、私は、もうきっと多分大丈夫だよ。

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