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「らるらりら」

米津玄師 「パプリカ」

今や押しも押されもせぬアーティストいえば、米津玄師ではないだろうか。名前を聞いただけでもあれやこれやと彼の作り上げた曲が思い浮かぶ。その中でも、非常におもしろい作品が「パプリカ」である。

小学生が歌うFoorinバージョン
米津玄師本人が歌うバージョン

これだけでも心の奥底から湧き上がるメロディーライン、音楽の限りない可能性、留まることのない無限の奥行が感じられる。だが、彼は天地がひっくり返るほどの驚きまでも放り込んできたのだ。

「パプリカ」には 『 らるらりら 』 という歌詞がある。ただの言葉遊びのような、もしくは音合わせに聴こえるかもしれない。しかし、この五音には意味があるのだ。『 らるらりら 』を母音にすると「あうあいあ」となる。これを彼の出身地である徳島を含む西寄りのイントネーションに当てはめてみると「あ→い→う↑え↑お↓」、よって「ら→る↑ら→り→ら→」である。言葉のおわりが下がらずに、成人した男性が歌ったとしても音の余韻が断定的でなく、またどこかノスタルジックな感じさえするなんとも不思議な世界へと聴くものを誘う。

そして、最大の謎である「れ」「ろ」が含まれていない点である。
「ろ」に関しては先にも述べたように、母音が「お↓」となり音が下がるためわざと避けたのではないかと思われる。だとしても、「れ」だけはああでもない、こうでもないと爆発寸前の頭をフル回転させて考えても答えは出なかったのだ。
仕方がない。もうこれは米津玄師本人にしかわからない感覚なのだろう。そう思い、「パプリカ」を口ずさみながら横になった。

『 この指とまれ 』

落雷がこの身体に、一直線に狙いを定めたように落ちてきたのだ。歌詞のおわり、曲の最後が「れ」となっているではないか。だれがこのことに気がつくのか。衝撃の大きさに暫し呆然となった私を米津玄師はすでにどこかで見ていたのだろうか。いまだにそこから抜け出せないでいる。

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