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やっぱりフェスでもスターだった。

SEKAI NO OWARIファンが初めてフェスでセカオワを見た話

2019.9.1
私は富士山の麓で行われる、とあるフェスに来ていた。
 
 
 

落ちかけていた日も暮れ、もう1日の終わりとなるやいなや、私の胸の中はこれからが始まりだというように心拍数を上げていた。
 
 
 

ぎゅうぎゅうに人が入った会場で、隣の人の体温で自分も熱くなるような熱気、足ももうクタクタだ。
 
 
 

予定時刻の10分を過ぎ、私の心拍数も10倍速に上がった頃、舞台の幕が上がった。
 
 
 

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始まりを予感させるベルの音、スモッグのかかった暗いステージに人影が現れる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

パァーン!!!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「炎と森のカーニバル」の、盛り上がる場所と共に、一気に舞台が明るくなる。
 
 
 
 
 
 

鳴り止まぬ観客の歓声、一気に視界が開けた。
 
 
 

セカオワのメンバー4人の姿、表情もはっきり見える。
 
 
 

私はこの瞬間が大好きだし、涙腺が崩壊した。嗚咽を抑えるのに必死だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

正直な話、私はライブが始まる10分前まで、「セカオワに会える!」というようなワクワク感や現実感があまりなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「セカオワ」の「ライブ」で、何回もその世界観を見に行った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

しかし、彼ら自身を見るのに、やっぱり「モニター越しのセカオワ」になることもある。
 
 
 
 
 
 

「ファンクラブ入ってるのに…」と、Twitter上で前方に当たるファンの写真を見ては、
 
 
 

嫉妬心と、「遠くから見ても綺麗なのがセカオワのライブだから」という自分への励ましをすることも多かった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

だから、「セカオワが出るフェス」と言っても、遠くから見た豆粒のようなセカオワか、画面で見るセカオワしか想像できなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

しかし、何とか前方で見れたセカオワは、人間だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

近くから見えたから、だけではない。やはり圧倒的に作り込まれた演出が、彼らを私の中の「スター」にする。
 
 
 
 
 
 

印象的だったのは2曲目の、「ANTI-HERO」
 
 
 

私は今まで、ライブの中でも「ANTI-HERO」は、「どこで盛り上がったらいいかわからない曲」だと思っていた。
 
 
 
 
 
 

しかし今回、暗闇の中で、鋭い赤と白のライトが、この曲の「危険さ」を演出し、そして何よりその「かっこよさ」が観客に充満していたと思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

私は間奏と曲の最後で、pianoのSaoriにスポットライトがあたり、彼女がピアノを掻き鳴らし、あの美しくて細い髪が乱れる瞬間が好きだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

そしてピアノの終わりの、重低音が鳴り響く時、彼女が逆光で影になる瞬間も。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

また、セカオワのライブでいつも感じるのは、「曲に絶妙な“色”が付けられる」ということだ。
 
 
 

5番目に披露された「スターゲイザー」は、私の中では「青の曲」だ。
 
 
 

曲だけを聴くと、Fukaseの声はかなり低く聞こえ、音も歌詞もずっしりと身体にのしかかるような、「重い」印象を受ける。
 
 
 
 
 
 

しかし、それがライブになると、一変して観客は「星を見る人」になれる。
 
 
 
 
 
 

メンバーにも青い光があたり、星のような光の演出に目が吸い寄せられる。いくつもの星が、空に舞うような印象を受けながら、サビでは白くて太い光が、観客の遠くまで下ろされる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「スターゲイザー」の演出は、本当に後ろから見る人が「星を見る人」になれるのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「次の曲で最後です」と言って始まった、「Dragon Night」では

Fukaseが「みんな跳べる?」と言うので、
 
 
 

「ここに来て跳ぶのはきつい!!!!!」

と思いながらも、跳ばない理由はない。
 
 
 

Fukaseも跳び、本物の炎がさらに熱気を誘う。
 
 
 
 
 
 
 

足の疲れも、熱気でカラカラになった喉も忘れ、夢中で跳んだ。
 
 
 

普段のライブでは指定席制なので、こんな熱気の中ただ何も考えず音に魅せられ踊ることができるのは、フェスならではだと感じた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Saoriのスカートの裾を持って挨拶をする仕草、Fukaseが髪をかき上げる色気、Nakajinのギターを持ち上げる嬉しそうな顔、パパになったDJ LOVE、そして何より、チームセカオワのこだわり抜いて作られた演出。
 
 
 

その圧倒的な世界観に、私は声が漏れるほど泣いた。そして踊り狂っていた。
 
 

「これがSEKAI NO OWARIなのだ」と思わずにはいられなかった。
 
 
 

こんなに心が震える瞬間は、人生でもそうないだろう。
 
 
 

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アーティストが「好き」というのは、難しい感情だと思う。
 

恋愛感情でもないし、かといって「憧れ」の一言で済まされはしない。時には少し離れてしまったり、また違う側面を見て好きになったり。
 
 
 

しかし、今回のフェスを経てその「好き」の正体が少しわかったような気がする。
 
 
 

「心が震える」「スター」

それは、アーティストに限らず、俳優であったり、歴史上の人物だったり、二次元の世界であったり。
 
 
 

人によって様々だと思うが、私たちは、「心が震える」存在、出てきた瞬間に、言葉を必要としない圧倒的な「スター」性を感じる存在、その虜になってしまう。それが、このたぐいの「好き」ということなのだと思う。
 
 
 
 
 
 

例え遠くからであっても、お金や時間がなくても。

それでも、私は心動かす私の「スター」に会いに行ってしまうのだ。
 
 
 

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