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混迷の時代を切り拓くライトニングボルト。

Official髭男dismが世界に投じる希望の音

2020年に突入した。
世の中では以前にも増して暗いニュースが目立ち、情報は溢れ、人と人の繋がりはどんどん希薄なものになって行く。
流行る歌さえも、時代に引き摺られたかの様に、より内向的でありながら滲み出る自己顕示欲が垣間見えるという、何ともカオティックな音楽が共感を呼ぶ。
時代は更なる混迷を極めつつある。

そんな現在において、
一筋の光を差すように、まるで救世主の様に希望の音を高らかに鳴らし、大きく旗を振るバンドが現れた。

彼等の名前はそう、Official髭男dismだ。

今は1990年代では無い。この時代において、こんなに明るくて希望に溢れる様な音楽で生き抜いて行こうとするのは、いわば時代に逆らう行為なんじゃないか。直ぐにも逆境にさらされるんじゃないか。下手すれば、軽薄で脳天気な音楽と思われ兼ねないんじゃないか。

僕はそう思った、
彼等の全ての作品を聴くまでは。

そう、メジャーデビューからの作品を通して聴けば、一瞬でそんな老婆心の様な心配は消化されてしまう。
それ程までに、彼等が自分達の音楽を誇りに思い、自信を満ちて、そして貫く覚悟を持っているかが分かる音楽を奏でているのだ。
どこかで僕は、こんなパッと視界が明るくなり開ける様な音を待っていたのかもしれない。

デビューミニアルバム「ラブとピースは君の中」の1曲目「SWEET TWEET」の冒頭でVo.藤原聡は歌う。

『愛する君の声がどんな歌より聴きたくなった
それだけなんだよ』

こんな165km/h級のどストレートをデビュー戦の初球でぶん投げて来るようなバンド、肝が据わっていない訳がないのだ。
今の時代、衒った言葉捻った音楽で表現したがる者が多い中、これは目が覚めた。
本当に稲妻が落ちたような感覚を久々に受けた。
そういう意味で彼等はPOPなスタイルを鳴らしながらも、そのスピリットやアティテュードは非常にROCKであり、PUNKである。

それでいて、楽曲センス、クオリティ、歌声、演奏力、パフォーマンス、その他どれを取ってもレベルが高い。そしてそう見せないのがまた彼等の魅力だ。
メジャーシーンのスタンダードの仲間入りをする一方で、彼等の音楽は更にマニアックに深みを増して行く。
それは決して自己満足や自己顕示でもない。
そういった野心や芯や遊び心は心に秘められているのが最大の魅力だ。
直ぐに仕草や語り草に出したがってしまいそうだが、彼等はまるで使命感を纏う様に希望の音を鳴らし続ける。

その音は、かつて僕等が青春を駆け抜けた日々の、1頁を切り取った様な音楽なんだ。
懐かしいのに瑞々しい。
Official髭男dismはきっと、人々の切なくも甘酸っぱい、優しい記憶に寄り添い続けるバンドであり続けるであろう。
青春の美しさが永遠である様に、彼等の音楽もまた、時代を越えて響き続けるのは間違いない。

まさに、
『愛する君の声はメロディ
恋する僕刻むメモリー』
である。

これからも、
彼等の音楽を追い続け味わいつつ、
時に追憶に酔いしれて行きたい。
これからの進化を、
とてつもなく楽しみにしている。
 
※『』内はOfficial髭男dismの楽曲「SWEET TWEET」より引用
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