感情移入と情景 / サカナクション
ユリイカ ~東京で生き急ぐ私~
2020年3月6日
18
私の思う東京は決して明るくない。何処か薄暗く曇ったイメージだ。
この曲は、2014年に発表された。当時、私は地方勤務だった。
ビジネス街だったが、空を食うようにビルは建っていないし人も住んでいない。
風景と街がリンクしない。ユリイカを聴いてもピンとこなかった。
2016年、私は東京に帰ってきた。空を食うようにビルが建ち、生き急いでいる人が、蔦を這うように生きる都市。私もその一員になった。
そこでは、生き急ぐことが当たり前。人の波にのまれ、雑音と苛立ちにまみれる東京は、情緒不安定だ。いつの間にか、私もそうなっていた。心に余裕がなくなっていた。
そんな時に、ユリイカを聴いた。心地よいビート、煌びやかなシンセサイザーとギターにのせて「意味もないのに生き急ぐ」
私はハッとした。気付かない間に、生き急いでいたことを気付かせてくれた。ふと周りを見渡す。心が軽くなったのだろう。
そこには、生き急ぐ人々を照らすように美しい光を放つ東京があった。
この曲は、2014年に発表された。当時、私は地方勤務だった。
ビジネス街だったが、空を食うようにビルは建っていないし人も住んでいない。
風景と街がリンクしない。ユリイカを聴いてもピンとこなかった。
2016年、私は東京に帰ってきた。空を食うようにビルが建ち、生き急いでいる人が、蔦を這うように生きる都市。私もその一員になった。
そこでは、生き急ぐことが当たり前。人の波にのまれ、雑音と苛立ちにまみれる東京は、情緒不安定だ。いつの間にか、私もそうなっていた。心に余裕がなくなっていた。
そんな時に、ユリイカを聴いた。心地よいビート、煌びやかなシンセサイザーとギターにのせて「意味もないのに生き急ぐ」
私はハッとした。気付かない間に、生き急いでいたことを気付かせてくれた。ふと周りを見渡す。心が軽くなったのだろう。
そこには、生き急ぐ人々を照らすように美しい光を放つ東京があった。
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