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横浜サンセット あの日の感動を スピッツからの贈り物

7年前のあの感動を自宅にいて楽しめる。 そんな奇跡を起こしてくれた彼らに感謝。

横浜は、子供の頃いっとき住んでいたことがあった。
父の店があったので、よく元町の方へは配達に一緒に回った。
だから、あのあたりの風の匂いとか雰囲気が身に染みている。
横浜サンセット。
大好きなスピッツが7年前に開催した野外ライヴ。
とても残念なことにその頃の私は、仕事に恋愛に夢中で
バンドとか音楽とかにまるで興味がなかった。
音楽はある程度、生活の中で流すように聴いてはいたが、わざわざライヴに
出かけるとか、特定のバンドに熱くなるようなことはなく、
年齢相応の毎日を過ごしていたのではないかと思う。
だから、スピッツが「ロビンソン」でブレイクしたあたりとか、
「運命の人」がヒットしたり、「空も飛べるはず」がドラマの主題歌で
流れまくっていた頃は、なんて素敵な声で歌うにいちゃんがこの世にいるものだなと
感動したものだが、その頃の私は社会人になったら自動的にライヴにさよならをするもので、いつまでも若くはないんだからと現実に向き合うことばかり考えていて、
常識とはイヤフォンをはずして、きちんとリズムもとらずに前を向いてまっすぐに歩いていくことだと信じて疑わなかった。
何を言いたいかというと、つまり横浜サンセットの頃は、スピッツを素通りしてしまったということなのだ。
たぶん、私は思っているよりも器用な人間ではなくて、
適当にライヴを楽しみ、誰かのファンになり熱くなったり、
それと同時に恋愛とか結婚とかのリアルライフも充実させる。
そして、家族でスピッツの音楽を楽しむ。
なんてことはできないのだ。
だから、スピッツ30周年の頃、何もかもなくした私に
また、草野マサムネさんの歌声は、ときめきと感動を贈ってくれた。
遠い昔にこよなく愛した恋人にまた会えた、そんな気持ちすらした。
変わらない歌声、そして、ずっとずっと歌い続けていてくれたのだという感動。
実年齢よりもうんと若くみえる草野マサムネさんですが、
それでも素敵な年の取り方をしてくれて、嬉しかった。
それからは、スピッツ一筋。
だから、横浜サンセットに行けなかったこと、こんな近くでライブをやっていたことさえも気づかずにいたことに大きな後悔ばかりが残った。
でも、時は元には戻らない。
映画も公開されたというのに、それすらも素通りしてしまった。
ずっとずっと観たかった、聴きたかった。
折しも、コロナ感染拡大予防のため、不要不急の外出は控えるように緊急事態宣言が出され、ライヴもあいつぎ中止または延期。
家に籠っていると要らないストレスまで増長され、ついつい心が折れそうになる。
そんな時、横浜サンセットがYoutubeで公開された。
えっ。
声にならない驚きとはこういうことなのかと思った。
約2時間の彼らの貴重なライヴ映像が、家にいながらにして楽しめる。
思わず、涙まででてきた。
草野マサムネさんの歌声は、癒しなのだ。
彼の声がどれだけの人の心をなぐさめるのか。
そして、「ランプ」や「アパート」で心をもっていかれる。
スピッツ独自のロックナンバーで熱くなったり、
ともかく贅沢すぎる2時間なのだ。
夕暮れ時の赤レンガパークで海の匂いをかぎながら、あの時あの場所で、
あの感動を分かち合えたらよかった。
でも、今こうして聴くことができる。
音楽って、本当にいいな。
ライヴ映像のまたいいところは、ミュージシャンから見た客席が見えることだ。
私はいつも後ろの方で、豆粒みたいな草野マサムネさんを背伸びしながら、
なんとか見ようと頑張っているけれど、ステージからは私達はたった一つの点にすぎないのだろうな。どんなに遠くても生で聴くというのは、素晴らしい体験だが、
しっかりと家で一人で集中して聴くのもいいものだ。
ずっと心にのしかかっていた後悔が、今回のコロナ騒動で、
ライヴにいけない私達ファンのためにスピッツが贈ってくれたこの思いがけないプレゼントでチャラになった気分だ。
スピッツは、いい。
本当にいい。
いつまでも、ついていきたい。
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