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エレファントカシマシ 31年目の野音

晩秋の一夜、そして月の夜からの武蔵野

 今年のエレファントカシマシの野音は、大変ありがたいことに、配信でリアタイで参加することができた。
当たらないものと決めていたので、抽選と配信は、同時申し込みをした。
やはり、抽選は当然の落選。
でも、配信は、アーカイブで期間中、何回も見ることができる。なんという贅沢感。

 私は、頑張って5回見た。
そのうち2回は早寝して、夜中に見た。それなりに努力した。
貴重な野音を堪能した。
でも、5回見てもぜんぜん足りない。

 エレカシの野音は、本当に特別だと思う。
特別のさらに特別は、今回の31年目。
昨年は、祝福の多幸感あふれる30年目の記念すべき野音だったけれど、このコロナ禍での31年目の開催は、それだけでも、もっと特別。
大袈裟でなく、感染のリスクを背負っての覚悟の野音だ。
私も、日比谷野外大音楽堂の中の人になりたかったけれど、
落選なのだからいたしかたない。

 今回は、「月の夜」が特別に聴きたかったのだ。
秋の月は、いつにもまして美しくて、見上げると、必ず「月の夜」が、頭の中でグルグルするのだ。
だから思いがけず、エレカシの苦難の時代の「晩秋の一夜」、ギターの調子が悪かったのか、やり直した秀逸の「月の夜」、
文学の香り高い「武蔵野」と続いたところで、ふいに涙がこみあげて、むせび泣いてしまった。

 宮本さんの声は絶好調で、寄り添う楽器隊は、もう最高。
エレカシの4人は、全員かっこいい。江戸っ子の風をまとっている。
その魅力は例えば、中学か高校で、地方に転校していたら、学校中の女子がざわつくはず。
もっとも、誰か一人でも、転校していたら、今のエレカシの存在はなく、私の生きがいもない。
良かった。4人がモテモテの転校生にならなくて。

 最後の方では、宮本さんがソーシャルデスタンスと言いながら、ガッチリとメンバーとハグしていたのが、微笑ましかった。
ちょっと、ドキドキしたけれど。

 昔からの友達の細海さん、いつもダンディな高緑さん、バンドの兄貴冨永さん、相棒の石森さん、サポートギターの佐々木さん、
総合司会の宮本さん。6人で最高の野音だった。
 
 31年目の野音が、エレカシの固い絆を証明して、コロナだって、なんだって、これからも歩み続ける明日という日を無言で語ってくれた。
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