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久しぶりのライブにいって思うこと

〜the telephonesが教えてくれた新しいライブの形〜

9/25にコロナが拡大して以降、初めて有観客のライブに行ってきた。場所は横浜にある1000CLUB。アーティストはthe telephones。

入場前には検温とマスクの着用、アルコール消毒に加え、チケットのもぎりやドリンクコインの受け取りも自分で行った。今までのライブハウスでのライブとは、どこか違うように思えた。

そして中に入ると、ホールには椅子が置かれていた。その光景に思わず、「おっ」と声がでた。指定された場所で見ることは事前に知っていたが、まさか椅子があるとは思わなかった。ライブハウスで椅子に座りながら、開演を待つ違和感はさすがにすぐには受け入れられなかった。

これまでとは違うライブ前の時間の流れに、少し戸惑いもあったのは事実だ。ただ、唯一変わらないものがあった。

それは、制限がある中でも全力でライブを楽しめている自分がいたことだ。

声は出せないけれど、それぞれの楽器の音に身を委ねるあの感じ、全身で音を浴びるあの感覚。本当に久しぶりだったが、身体は確かに覚えていたのだ。telephonesのライブは昨年の12月のZepp以来だった。ベースやドラムの音が身体もつたって揺れている感覚や鋭いギターの音も、ノブの暴れ方も本当に懐かしく思えた。飛沫防止のため、マスクの着用と声を出しての観覧はできない。そのため、telephonesではお決まりのDISCO!!を、みんなで思いっきり我を忘れて騒ぐことはできないし、メンバーからの問いかけに声で応えることはできないことはわかっていた。それに、今回は新アルバムのリリース前に披露します!!というコンセプトがあるため、普段のライブとは違う。色々と制限や普段のtelephonesのライブとは違う中でも、各々が曲に合わせて手を高く挙げたり、手拍子や拍手、大きく相槌したりする姿が後ろからだとよく見えた。できる限りの方法でメンバーに向けてのレスポンスを返していた。

こっちにもちゃんと届いているよ!!と。

もちろん自分も声に出せない想いたちは、心の中で留めながらも、拍手や腕を上げることで最大限に届けたつもりだ。制限された空間であっても、ライブ会場だからこそ感じられる、あの空気感はやっぱり忘れられなかった。

今回のライブは新アルバムの先行お披露目ということで新曲の嵐になることも事前に把握済み。いざ、始まってみると、どの曲も新鮮な気持ちで聴くことができ、1曲1曲を自分なりにしっかりと受け取った。コーラスの重なりが印象的な曲やエネルギッシュで高揚感が高まる曲、自分の故郷を思い出すような曲も。曲に対して抱いた感想はライブで一聴した印象のため、もしかしたら曲に込めた本来の想いやtelephones側の意図した印象ではないかもしれない。それも含めて、アルバム発売後にはじっくり、石毛さんはこういうことを込めたのかなと考察したり、あのライブでいいと思ったところはこれか!という宝探しのような楽しみが待ってると思うと、発売への楽しみさも増していく。

喚気の時間も兼ねたMCの時間が定期的に、そして割と長めに取られるなど普段とは異なるスタイルではあった。MCは体感として10分ほど(実際はもっと長かったのかも)で、その間はドアも開けられて本格的に換気が行われた。本来のライブではこれまで長いMCもなかなかなく、ライブ+トークのような感覚だった。自粛期間からライブまでのtelephonesとしての動きや想いを語ってくれたり、笑っていいとも!のテレフォンショッキング中にやられていた1/100アンケートをオマージュしたコーナーも。喚気の時間も含めて楽しい時間に、というメンバーの想いが見えたような気がしたし、全然苦にならなかった。ライブのやり方は変わっても、ライブハウスが楽しい場所、ということは変わらないでいてくれたことが何より嬉しかった。

アルバム曲でまとめたライブ本編の後のアンコール。最後にやった"Love & DISCO"は、過去一で泣きそうになった。またライブハウスでライブを見れてよかったという嬉しさ。あの時と変わらないものが確かにあったんだという安心感。色々な感情が心を掻き乱してくれた。本当に、telephonesはやってくれるバンドだということに、改めて気付かされた。

ライブ後の帰り道は心が満たされていたのが自分でもはっきりとわかった。この感覚は自粛期間中やその後の生活の中で取って代わるものがなかったから、本当に久しぶりだった。これを生きがいに毎日嫌なこともやってきたんだよなと、仕事や自粛期間を耐えてきた自分を褒めてやりたくなった。12月に有観客での企画ライブの開催も発表され、次への楽しみまでくれたtelephones。心が音楽で満たされた夜は本当に久々だった。

と、ここまでがライブ直後の興奮をその日のうちになんとか言葉にしたもの。今ふりかえっても、あのライブを通してライブハウスに行くこと、ライブそのものに行くことへの安心感と楽しさを実感できたことは本当に大きかった。そんな興奮から2週間と少しが経った。あの日のライブの興奮はまだまだ忘れられないどころか、特別なライブとして今後も忘れない気がしている。今でも頭の中であの日の光景が蘇るくらいなのだから。

オフィシャルのSNSでも発表されていたが、幸いにも今回のライブ参加者やスタッフ等から感染者は出なかったようだ。かくいう自分も元気だ。しばらくはライブやツアー終了後の余韻と、2週間後の感染者なしという発表をもって、初めて無事に終わってよかったね〜という安堵が得られるかもしれない。みんなが日々の対策をして、助け合いと思いやりを持ちながら1つになることで、コロナと向き合いながらライブという最高の空間を楽しめるのでは、と感じている。9月25日の横浜のあの空間では、みんなが協力体制でいたような気がしてならない。音楽を愛するものの1人として、自分はできる限りのことをこれからも続けていきたいと思う。少なくともあの日のtelephonesのライブを見た人なら、そう思えたんじゃないかな。またあの空間に行きたいな、ライブはやっぱりいいなーと。そのためにできることはやってやりますよ!と。telephonesは新しいライブハウスと変わらないライブハウスを体感させてくれたのだ。

みんなでわちゃわちゃしながら、全力で愛とDISCOを叫べる日が、1日でも早く訪れますように。
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