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エレファントカシマシがくれた生きる勇気

エレファントカシマシがくれた生きる勇気

少し自分語りしていいですか?

エレファントカシマシ、今年、50歳になった私と同世代のバンド。
久々にヴォーカルの宮本さんを見たのは去年、TVで流れてたお酒のCMだった。

頭に真っ先に浮かんできた曲は「新しい季節へキミと」だった。
この曲の発売当時はエレカシの曲は知っている程度の認識でしかなかった。
宮本浩次さん、メディアに出ては頭をぼりぼり掻き毟るイケメンだなくらい。

そこから気になって過去動画を見漁る日々が始まった。
何で今まで自分のアンテナに引っかからなかったんだろう。
そう不思議に思う程、聴けば聴くほどエレカシにハマっていく自分がいた。

そんな時、見つけたエレカシのリハ動画。
そこには恫喝とも思えるミヤジの怒声。
ミヤジのメンバーに対する怒声に私は身体を硬直させた。

私は所謂、毒親育ち。
日々、母親の怒声と振り下ろされる拳骨で大きくなった。長男である実弟は真逆に甘やかされて育った。
そんな弟は気に入らないことがあると部屋の壁やドアを素手で殴った。
壁に穴を開けた事もある。
気に入らない事があれば怒鳴ったり、ドアの開閉をわざと大きな音を立ててしたりする何とも言えない大人になった。

そのせいだろう、バン!という大きな音が心底トラウマになった。
いつか殴られてしまうのではないか。母親からもらう拳骨で育った過去が頭から離れなくなっていた。

そんな実家から逃げるように結婚したが同じような理由で離婚した。
たまに思い出したように夢に見るシーンは恐怖でしかない。

だけどミヤジの歌はどれも素敵だった。聴く者を魅了して止まないのだ。

でも、でもと、自分の中で恐怖心がぐずぐずと湧き上がる。
そして私は音楽を聴くのを止めてしまった。
目の前の嫌な事からまた逃げたのだ。

そして考えた。私は自分では歌えないから、歌を聴く事が好きだ。
エレファントカシマシが、彼等が作り出す世界観が好きだ。
じゃあ、聴けばいいじゃないか。
結論は案外簡単に出た。

それでもまだ自分の中での難関にぶち当たった。
「俺たちの明日」の冒頭の歌詞、さあがんばろうぜ!が受け入れられなかったのだ。
頑張っても駄目じゃん、私なんて。
自分を否定されて育ってしまった私は「がんばりは実らない」と信じ込んで生きてきた。
ただ前を見ようとしなかったのかもしれないけれど。
そんな時、高校生の娘が言った一言で私の考えが一転した。

「この人、いつも負けない、って歌ってるね」

そう、ミヤジのソロ曲「冬の花」の歌詞では私は負けないとある。

この娘の言葉に背中を押された。

急にはがんばれなくてもいいよね?
後ろを見るのは止めて、立ち止まってるままだけど、前を見てもいいかな。

そこから一歩踏み出す勇気が出るまで前を見つめててもいいかな。

全ての音楽は人に夢と勇気を与えてくれると信じた瞬間だった。

そのお陰で私は今を生きているのだと思う。
下を向いて歩く事を止めようと思う。

生きる勇気をありがとう。

本当にありがとう。
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