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みにくいボクに心をゆるしてくれる君へ

木村カエラ"ワニと小鳥"にハッとさせられたこと

好きなはずなのに、否、好きだから?
自分だけのものにしたくて、自分の思い通りにしたくて。
それによって相手は傷つき、離れ、去っていく。
そして初めて気づく存在の大きさ、大切さ。
後悔した時にはもう手遅れ…


好きな人、家族や友人にこんな態度や行動を取っていないだろうか?
コロナ渦で先行きの不透明な今、心がささくれ立って、自分のことで精いっぱい、他人に優しくできない…そんな人も多いかもしれない。
でも、失ってからでは遅いのだ。
当たり前なんてなくて、そこに存在してくれていることがまさに「有り難い」んだ…


そう気づかせてくれたのは数年ぶりに聴いた、木村カエラの"ワニと小鳥"という曲だった。




「なんだか今日はカエラの気分だな」
そう思って手にしたベストアルバム『10years』をプレーヤーにセットし、1曲目”happiness!!!”の心地よいグルーブに身を委ね、久々に聴いても歌詞をしっかり覚えていることに自分でも驚きながら口ずさみ、家事を進めていたある日。
8曲目の”ワニと小鳥”が流れ、さっきまでと同じように口ずさもう…と思っていたのに気づけば涙声になっていた。
リリース当初はそんなに気にも留めていなかった歌詞の世界が、鮮明に頭の中に広がる。

彼女は動物をモチーフにした、まるで絵本の世界のような詞を書いたり(”きりんタン”、”dolphin”など)、ポップで可愛らしい世界観を持った曲も多いので、そちらのイメージが強い、なんて人もいるかもしれない。
だがわたしはどちらかというとゴリッゴリのロックやマッシブな曲たち(”TREE CLIMBERS”や”喜怒哀楽 plus 愛”など)を好き好んで聴いていた。
だから数年ぶりに聴いた”ワニと小鳥”に泣かされるなんて、後ろから頭を鈍器で殴られたような、自分でもびっくりする感覚だったのだ。


みにくいボクに心をゆるし頭の上に止まる、大好きだったはずの小鳥を食べてしまった後悔を、新たにやってきた小鳥を見上げながらワニが独白する、そんな歌なのだが、


《君のステキなところも
ボクはわからなくなってた
一番うばってはいけないもの
気に入らないことに
ハラを立てて 君を食べた》

《後悔してるよ
思い通りにしたいだなんて
おかしな話だ
本気で笑ってつぶやいた》


2番のAメロBメロのこの歌詞に触れ、冒頭で述べたような想いが溢れ出てきた。

きっと、この曲を初めて聴いたときから今日に至る十数年の間に、いろんな人に出会い、いろんな経験をしてきたからなのだろうなと思う。

仲睦まじかったのに結婚寸前で別れてしまった友人カップルや、旦那と些細なことでケンカになって口もきかなくなった重苦しい空気を纏った部屋の記憶が呼び起こされた。


独占欲や支配欲は愛情でも何でもない。
好きならば、好きだからこそ、相手を尊重し、言葉で、態度でちゃんと伝えよう。伝えなきゃ。



今日の晩ごはんは旦那の好物にしようかな。
ちっちゃくて、単純なことかもしれないけど。
曲が終わる頃、冷蔵庫の中身とにらめっこしながら思った。
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