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「アウェー」と書いて「新しい」と読む

2020年夏、7 MEN 侍が魅せた侍魂

まるで空気ですらも祝福しているかのような新しい門出を祝うあの独特の雰囲気と共に、桜の花々は地面に沈み、熱く照らす太陽が今か今かと言わんばかりに顔をチラチラと覗かせはじめていた。そんな頃だった。私が"7 MEN 侍"に出会ったのは。

彼らはジャニーズ事務所内のいわば研修生のような立ち位置であるジャニーズJr.内ユニットとして活動しており、その中でも珍しい"バンド"を主とする6人組グループである。

今日はそんな彼らの音楽について話したいと思う。ジャニーズグループについてここで話すのは少し違うかもしれないが、彼らの素晴らしさを「ジャニーズヲタク」ではなく、「音楽を愛す」このサイトの読者の皆に伝えたいのでどうか温かい目で見て頂きたい。



7 MEN 侍はこの夏、今の時代のニーズに合わせて行われた無観客LIVE配信「Summer Paradise」に出演していたのだが、ここでは、5月に発表され今か今かと待ち焦がれられていた7 MEN 侍初のオリジナル曲『サムダマ』がやっとのことで披露された。

「ダサい」や「渋い」等賛否両論だったが、『サムダマ』は聞けば聞くほど奥深く、新たな知見を得ることが出来た。まるで煮詰めれば煮詰めるほどコクが出てくるような。
確かに2020年には珍しい、暑苦しく男臭い少し前の時代を連想させるハードロックテイストだが、だけどどこか繊細さ、不器用さも伝わってくる。メンバー6人それぞれが魂を削るようにかき鳴らした音が紡がれ作られていく『サムダマ』は紛れもなく彼らの曲で、彼らのための曲だった。


『つたないセリフばかり並べても 澱む路地裏に飲み込まれた』
『いつか胸に描いていた未来図が 今じゃないことが悔しかった』


一見華やかでありながらも毎秒移り変わる変化に喰らいついて行くために厳しい取捨選択に駆られ、酷く滲んだこの世界に残された彼らの武器は、彼ら自身が作り出す音楽、バンドだった。しかし、目標であるメジャーデビューへ伸びる細く厳しい糸を辿って行きながらその武器を強化し、編成していく中で、「アウェーを感じる」とメンバーのひとりは溢していた。ほとんどのジャニーズヲタクはジャニーズという___眩しく華やかな所謂"王道アイドル"、または少しギラついた"男らしい格好良さ"を売りにするグループやローラースケート等色々とあるがジャニーズヲタクに限らず世間一般の皆が持つ同じようなイメージで___固定概念、既存のイメージを持っていて、バンドメインのライブを行うような、端的に言えばジャニーズらしくない7 MEN 侍の音楽は驚くものがあるのだろう。

ここでも『淀む路地裏に飲み込まれた』『悔しかった』と、そんな憂患や劣等感、焦燥感を感じる少しネガティブな発言がされているが語尾には過去形が用いられていることに気づいただろうか。7 NEN 侍としてどう歩むか、もがき苦しみ彷徨ったのはもう全て過去のこととして纏められているのだ。


『まだまだ始まったばかりのこの時代の中で僕らが今 出来ること』


そう、まるで今は違う、とでも言うかように。


『サムライのメロディー サムライの証 願うだけじゃ終わらない僕らは』


サビに入れば、彼らの芯のある意志や情熱がこれでもかと伝わってくる。7 MEN 侍が作る音楽、言葉、感情、そして彼らが生み出すからこそ価値のある本気のエンターテインメントをそれはもう胸が張り裂けそうになるくらい重く、そして強く感じる。

願うだけじゃ終わらない『僕ら』は7 MEN 侍だけでなく、私たちファンもそうだ。
どんな外野に場違いなどと言われようが、私達が信じるのは彼らの音楽だけで、きっといつか認められる。そう願うだけでは決して終わらせはしない。7 MEN 侍が作り出す最上級に輝く景色はもうそこまで来ているのだ。


『サムライの鼓動 サムライの魂 一度決めたならもう譲らない We never give up』


そして今、ひしひしと感じるこのアウェー感こそが彼らが時代の先駆者であることを表しているのではないだろうか。
この『サムダマ』はそんな先駆者として、彼らが切り開く新境地への幕開けやそれに対する覚悟、『一度決めたらもう譲らない』信念が詰まっているように感じた。

と同時に『サムダマ』は彼らが歌うからこそ『サムダマ』になるのである。そう確信した。


静けさの中にしか、音楽はない。


世間における彼らの存在が街の灯りによってかき消されて姿が見えない星だとしても、彼らが眩しいほどに光る場所はきっとあるはずだ。私はその場所が他でもない7 MEN 侍の音楽を感じている自分自身、貴方自身の心の中だと思う。そんな彼らの星を持つ者が増えたら、日本は、世界はどうなるのだろうか。

まだまだ始まったばかりの彼らの時代。
今日も、これからも7 MEN 侍という星は私の中で一番の光を放ち続けている。
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