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バンドファンの私が思う、SixTONESの音楽と魅力

3rd シングル『NEW ERA』リリースに寄せて

SixTONES(ストーンズ)。

2020年1月22日にCDデビューを果たした、ジャニーズの6人組アイドルグループだ。
メンバーは、ジェシー、京本大我、松村北斗、髙地優吾、森本慎太郎、田中樹(じゅり)。


「ジャニーズか」「アイドルは興味ない」って思った音楽好きがいれば、ちょっと待ったをかけたい。わたしも20年以上ジャニーズとは無縁の生活を送ってきた。片やバンドのライブにはライブハウス、ホール、アリーナ、フェス、合わせて年50~60本。という具合のロックバンドのファンである。が、今年に入り、なんとファンクラブに入るほど応援したいアイドルグループができてしまった、それがSixTONESだった。

その大きな理由の一つが、『曲が良い』ということにほかならない。

本当はパフォーマンスやメンバーの人柄、関係性などのその他のたくさんの魅力にも触れていきたいが、今回は"音楽文"なので楽曲(とりわけリリースされたばかりの3rdシングル)にフォーカスしようと思う。


2020年11月11日にリリースされた3rdシングル、『NEW ERA』。アニメ『半妖の夜叉姫』のオープニング曲である。

これが曲としてすごく良い。そもそもわたしはパスピエの大ファンでもあり、和のテイストの音やヨナ抜き音階が好きなので(そういうわけで、2ndシングルのカップリングにも収録された『JAPONICA STYLE』は特に好き)、イントロの箏の音色で言うまでもなくハマった。

ただ、終始和のテイストの曲かといえばそれは違う。英単語や英語フレーズも多く、ラップもあり、それらが融合した面白い一曲となっている。

Instrumental(通常盤に収録)を聞くと、歌以外の楽器のそれぞれのメロディやリズムが楽しめてそれもまた楽しい。

ジェシーの力強い一声目もかなり印象的だ。生歌だと特に難しい気もするが、逆にその圧倒的さはあそこで多くの聞き手をはっとさせることができると思う。(ジェシーのみが中心で立っているフォーメーションもそれを際立たせる。)

メンバーが口を揃えていう「疾走感のある曲」で、歌詞の"走り出そう"と一緒に曲も走り出す感じがする。(ドラムのタイミングもピッタリ!)


SixTONESの強みとして、メインボーカルのジェシーと京本大我の安定した歌というのがあると思っている。ジャニーズアーティスト75名が集結したTwenty Twentyの楽曲でも見事フェイクが採用された2人。彼らは声と歌い方の違いがはっきりしているので混同することがない。それは2本の大きな柱が立っているイメージだ。バンドなどと違って楽曲を本人たちが作らない場合、様々な曲に挑戦できることは大きいが、その分同じアーティストの楽曲として認知されるのは難しいように感じる。そこで歌声がしっかり存在しているのは"SixTONESの曲"を示すのにとても重要であると思う。

さらに、SixTONESにはラップ担当の田中樹がいるので多くの楽曲にラップパートがある。これも先に述べた"SixTONESの曲"というものに繋がってくると思う。

そして、歌声のハモリ。これはよく聞かないと聞き分けること、もはや気づくことも難しいかもしれない。けれど、音の重なりがあることで(それは歌であれ楽器であれ)曲の印象は大きく変わるし、そこを聞き分けたり気づくことが音楽を聞く上での楽しさだ。

これはわたし個人的な感じ方かもしれないけれど、すごく心地の良い高低のハモリになっていて、例えば京本大我の主旋律に松村北斗の下ハモ、逆に松村北斗の主旋律に京本大我の上ハモ、この入れ替わりすらもすごくナチュラル。6人の歌声が違和感なく一曲にまとまっている。

とくに今回の『NEW ERA』は全メンバーがきちんと輝くパートが存在しており、そこがまたすごいと思う。

この曲はショートバージョンでYouTubeでも公開されているが、フルバージョンにはショートバージョンにはなかった、予想のできないDメロが存在する。あのサプライズは曲を聴く楽しさをまたひとつ増やしてくれたきがするし、それを含んだフルを聞くとまた楽曲が、歌詞が、一味変わって聞こえるのも面白いところだと思う。ちなみにわたしは音楽を聴く上でこういった"意外性"というのは、料理でいう"スパイス"のようなものだと勝手に思っている。


そして、SixTONESはこの『NEW ERA』を完全にSixTONESのものにしているところがすごい。

どういうことか。

この曲は、アニメ『半妖の夜叉姫』のオープニング曲である。要はタイアップ曲である。しかもこの作品はあの大人気アニメ『犬夜叉』の<新時代>編だ。わたしも小学生のときに『犬夜叉』は欠かさず見ていたし、サウンドトラックを買って貰ったのも懐かしい。即ち今このアニメをリアルタイムで見る子供たちはこの曲が、"ジャニーズの"でもなく、"SixTONESの"でもなく、"夜叉姫の"曲になるわけである。

タイアップである限り、その作品のイメージを崩すことは絶対にあってはならないと思う。特に、『犬夜叉』のような、歴史が長く、国内外問わずファンが多く存在し、圧倒的な世界観が成立してしまっているとなおさらだ。そういった意味で、あまりに曲がSixTONESに寄りすぎるとアニメにそぐわなくなってしまう可能性があるわけであるが、『NEW ERA』はしっかり作品の世界観を崩さず、むしろさらに花を添えるような楽曲になっている。ちゃんと"夜叉姫の"曲なのである。

一方で、"NEW ERA(新時代)"は今のSixTONESを表現するのにもぴったりすぎるくらいハマっているのである。これからきっと何か新しい風を吹かせてくれるであろう存在。

何ならSixTONESは2019年(デビュー前)、"CHANGE THE ERA"というツアーをしていたくらいなのだから。

公式HPを見ても、もはや"NEW ERA"は曲名というより今のSixTONESのキャッチフレーズかと思うほど。

「この曲はSixTONESのテーマソングです」といわれても驚かないと思う。これってすごくないか、と。


SixTONESの『曲が良い』に関して、そもそもジャニーズに対して無知だったわたしは、彼らへの興味を持つ前は「本人たちは曲作ってないのに(ファンは)どうやって曲への愛着をもつんだろう?」と思っていて(申し訳ないです)、好きになってからは「そりゃあプロがそのグループに合うように作った曲だから良いものになるか」と思っていた。しかし、それだけではなかった。CDに収録するカップリングはメンバーがいくつものデモを聞いて選ぶという。それでこれだけ良い曲が揃うのは、SixTONESのメンバーが日頃から音楽をよく聞いていて耳が肥えているからだろうし、音楽センスが高いからだと思うわけだ。

メンバーたちも「音楽に力を入れたい/入れている」と言っているところもまた、自分たちの強みを理解しているということであるし、それは実際に"音楽好き"にも届いていると思う。どれくらいかはまだ分からないかもしれないけれど、少なくともわたしには届いた。20年以上アイドルと無縁だった、ロックバンドファンのわたしにしっかりと届いた。そして多くはないが、わたしの周りの同じような生粋のバンド好きにもその良さに気づき始めている人が確実にいる。(ここではバンド好きをアイドル好きと比較しての、"音楽好き"という扱いにしている。)

そしてこれは驚いたことなのだが、メンバーたちが音楽の重要さに加えて「ロックを自分たちの中心にしたい」「ロックを大事にしたい」という思いも口にしていたのだ。これはやはりロックバンドファンとしてすごく嬉しくて、自分がこんなに好きになったのも腑に落ちた。(さらに個人的にいうと京本大我がバンド好きであり、SUPER BEAVERと交流があることや、好きな楽曲にthe pillowsの曲を挙げていたこと、松村北斗がラジオでHalo at 四畳半を流したことがあるのもなんだか親近感が湧いた。)


SixTONESは、まだ彼らの魅力に気づいていない多くの音楽好きに、"SixTONESの音楽"を届けられる可能性を秘めている、というより可能性しかないと思う。

そして、音楽好きはその魅力に出会えば必ずCDを手に取る。複数枚は買わないかもしれないけれど、でも必ず1枚を手にする。これは断言できる。そしてこれは大きいことだと思う。


さらに、"日本の音楽"のひとつとして海外に発信することだってこの先どんどんできると思う。ジャニーズJr.時代から現在もSNSを活用してコツコツと世界にアプローチをかけてこれているし、さらにいうとそれは日本の"アイドル文化"ではなくて、日本の"音楽文化"であると確信している。SixTONESは<日本の音楽文化を世界に発信するアイドル>になっていけると思う。だからこそ、その時代に合った曲を今後も沢山生み出して欲しいし、表現してほしいし、何より音楽を長く続けて欲しい。それが世界中に広がる未来を想像するだけで今からワクワクする。


楽曲でいうと、デビューシングルの『Imitation Rain』はX JAPANのYOSHIKIさんがプロデュースしたことで話題となった。2ndシングル、髙木誠司さんによる『NAVIGATOR』も惹きつけるメロディーと世界観がすごくかっこよくて素晴らしいので(これもアニメタイアップだがSixTONESにぴったりの楽曲である)ぜひ聞いて欲しい。ちなみにわたしは、『NAVIGATOR』がラジオで流れているのを聞いたときに完全に沼落ちした。個人的に今回の3rdシングルに、この曲をあのH ZETTRIOがリアレンジしたバージョンが収録されることも非常に楽しみにしていた。

また、カップリングもどれも素敵な曲揃いだ。
3rdシングルでいえば、田中樹がラップの作詞をした『So Addicted』や、ポップで明るい『Life in color』、ラテン音楽のようなリズムに全編英語詞の『Lemonade』とバリエーション豊か。シングルを形成するうえで、このバリエーション、もしくは楽曲同士のバランスは"作品作り"においてとても重要だと思う。


そして今回、11月14日の冠ラジオ番組のSixTONESのオールナイトニッポンのエンディングにて突如として新曲が公開された。詳細はなく、ファンの間では既に様々な伏線の回収が行われている。どうやらまた、息をつく間もなく楽しみなことが起こるらしい。(これを書いている間に紅白出場も決定・・・!すごい!)

ジェシーが、とあるインタビューでこの1年について聞かれた際に「まだデビューして1年経っていないが、色々なことを経験させてもらっていて、スピードが早い」と言っていたが、今まで(Jr時代は)なかなか外に打ち出せなかった"音楽に強いSixTONES"が、デビューしてやっと本当にその魅力を届くべき人に(それはもちろんずっと応援しているファンの方々にも)すごいスピードで届けている感じがする。

それはもちろん彼らだけの力ではなくて、スタッフや関係者の方はもちろんだし、何より本人たちもよく言っているがファンの力は計り知れないと思う。例えばわたしがラジオで彼らの曲をよく耳にして気になるようになったのだって、きっとファンの方がコツコツとリクエストを続けていたからだと、今ならわかる。MTVに取り上げられたのもきっとそう。Team SixTONESは最強である。


この、勢いの止まらない6つの"原石"がこれから奏でていく"音色"が一ファンとして楽しみで仕方ない。


1人でもいいから、この文章でどこかの誰かにSixTONESの魅力が伝えられたらという願いを込めて。


祝 SixTONES、

「NEW ERA 開幕」
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