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ビッケブランカVS岡崎体育の馬鹿し合い、この先何十年も見ていたい

“令和最強の友情”に、岡崎体育唯一の友達“てっくん”もきっと嫉妬する

半世紀も生きてると、人間関係は整理してできるだけシンプルにしたくなる。
40歳を過ぎてからだ。「友達は“数より質”」と思うようになったのは。この歳
にもなると新しい出会いから“友情”を育むのも、長年の“友情”を若い頃と
同じ熱量でキープし続けるのも、かなり難しいしちょっとだけ面倒くさい。

で。“便りがないのが良い便り”な態度で過ごしていたら。てっきり“友人”だと
思って接していた人が、サヨナラもなく私から次々去って行った。
ま、“去る者は追わず”で生きてるから、寂しいのもいっときだけ。
今の私には、誰かと会ったり話したりした時に「楽しい!刺激になった!」
と感じられるかどうかが、一番大切なことなので・・・・・・。
無理して繋ぎ止めなきゃいけない関係なら、いっそ“友達”なんか要らない
とさえ思った時期もあった。

そんな“友達との縁がだいぶ薄れ気味”な私が、最近になり「“友情”って
いいもんだなぁ」と微笑ましく見守っている名コンビがいる。
それが岡崎体育とビッケブランカだ。

共に“人見知り”ゆえ、親しくなるまで随分時間がかかったらしい。だが、
そこはミュージシャン同士。やはり「いつか一緒に音楽をやろう」という
流れになっていったよう。
ただし、【ファミ通.com】のインタビューによれば、岡崎体育が某アー
ティスト(=ゲーム仲間)とコラボして、しかも良い曲だったことにビッケ
ブランカが“嫉妬”して、楽曲制作が実現したというから、このふたりの
関係、面白すぎ。

ビッケ氏の積極的アプローチから生まれたとも言える『化かしHOUR
NIGHT』は、“ビッケブランカ VS 岡崎体育”をユニット名に掲げ、遂に
リリースされた。
一文で表わすなら、言葉選びや掛け合いが楽しいアッパーなパーティ
チューン。四つ打ちリズムのエレクトリックなダンス・ミュージックと、
二つの個性的な声色が混じり合い、最高ポップな仕上がりに。
ゲームで意気投合しただけあって、初めての共作とは思えない
息ピッタリなコンビネーションで魅せる。

殊に、歌の世界観を存分に味わえるMVが、隅々まで繰り返し観たく
なるほどイイ!ふたりを効果的に盛り上げる小道具や撮影技術の芸の
細かさには、製作に関わる人すべての“愛”を強く感じる。そして、そんな
スタッフの想いに応えるべく好演する芸達者なふたり。
キツネ(=ビッケ)とタヌキ(=体育)が、コミカルな演技で表現豊かに唄い
踊る姿を観るうち、自然と笑みがこぼれてしまう。つまりは、観れば観る
だけ私の心と体に“幸せホルモン”が満たされていく。

メイキングシーンも必見なこのMVを観ると、『化かしHOUR NIGHT』が
安易な“企画モノ”でないのが分かる。作り手全員の本気度(でも
遊んでるみたいに楽しそう)が見えるから、“第二弾”を期待せずには
いられない。

歌詞は歌詞で、“ビッケと体育の調和”が発揮されててイイ!ひとりの
人間としてもソロアーティストとしても、ふたりの発する言葉には度々
考えさせられる。
そのふたりが組み合っての今作は、誰もが口ずさめそうなキャッチーさと、
心がほっこりする言葉のチョイスが効いている。
ちなみに岡崎体育の書いた<限りない海原へ飛び込んだ 僕らは同じ
穴の狢 >がカギとなり歌詞の方向性が決まったと、ビッケ氏が何かの
インタビューで語った。
ヘタすると、“友情”をテーマにした歌詞は美化されがちで陳腐な印象を
もたれてしまう。しかし、彼等は“相反するようで実は一番近い理解者”
の存在をキツネとタヌキに見立て、嘘偽りのない想いを素直に詞にのせた
ことで共感と温もりを聴く者に与えてくれる。

趣味のゲームで培った連帯感、ミュージシャンとして互いの才能への敬意。

ふたりを見ていると、私が理想とする「楽しい!刺激になった!」と思える
友人関係を、若くして築いてて羨ましくなる。遊びと仕事、どっちも“感性”
が似ている相手なんて、長く生きてもそうそう出会えるものではない。そう
考えると、数多のミュージシャンの中から、同世代のふたりがこの時代に
出会いコラボした好運を心から嬉しく思うし、この先も見ていたい。


<この気持ちわかってくれるのは
もしかしてそいつだけ>

<遠く生まれ落ちたのに
誘われるように僕らはなぜか
違う盆地から同じ山を目指した>


この詞のように思い浮かべる人が私にもいる。
ただ、向こうが私をどう思ってくれているのか直接聞いたことがない。でも
“30年”かけてじっくり親交を深めてきたので、そろそろ“親友”と呼ばせて
もらってもいい頃だろう。今じゃ相手を思うタイミングが同じだったり、
同時期に同じような作業してたり・・・驚くほどシンクロ率の高い“以心
伝心”の仲なんだし。
私達の出会いも運命的だった。だから、初めてこの歌を聴いた時、
友達との間に引力を感じたあの日の会話を思い出し、忘れられない
フレーズになった。


<化けたいものに化けても
きっと尻尾は生えたままだぞ
隠す必要なんてないさ
それがらしさなんだろう>


「自分を誤魔化さず、自然体で生きよう」と、タヌキに言われてる
気がする。私と友達が常々“合言葉”のように交わしている言葉に
似て、これもまた胸に沁みる。


<ココンココンで追いかけて
ポポンポポンで逃げるだけ
世界の果てまで
こうやって何十年もばかしていたいね>


強いて言えば私も友達も“タヌキ”なんだが。私達も“ビッケと体育”の
ように絶妙な波長で、あとプラス30年くらいは<ばかして>いられる関係
になれたらいいな。
な~んて、岡崎体育とビッケブランカの友情ソングに感化され、私も
今在る“友情”をもっと大切にしたい気持ちが強まった。
この勢いを借りて、<まるで透明な鏡を見てるみたい>な我が友に連絡
してみよう。
と今私が思ったから、きっと向こうから先に連絡が来ちゃうんだろうな。

<この気持ちわかってくれるのは
もしかしてそいつだけ>

※<>内はすべて『化かしHOUR NIGHT』より引用
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