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米津玄師 カナリヤ

MVの超個人的感想

米津玄師さんの「カナリヤ」のMVが公開されました。

この映像は、まぁそもそもカナリヤという楽曲自体が
軽く聴けるものではないというのも相まって、
観る人によっては感じ方が真逆になり得るよなぁと思ったので、これから書くのは「こういう意味なのではないか」とか「ここはこうである」といった考察ではなく、ただ私が観て思ったことなので何の役にも立ちません。

監督が「誰も知らない」や「万引き家族」の是枝裕和さんということで、ある程度覚悟を決めて鑑賞に挑んだのですが、MVを観てまず思ったのは、「重いな…」でした。

私は映画を観るのが大好きで、様々な国の様々なジャンルの映画を観るのですが、邦画って苦手なんです。
私にとって映画は、日常を忘れさせてくれるもので、
観た後に少し元気になったり笑顔になったり、または
涙が止まらなかったりするものなんです。
あくまでもエンターテインメントであってほしい。
日常の風景を、台詞少なめでリアルに絶妙に描くものが多い邦画は、観た後ただ悶々としたりどうにもならない現実に落ち込んだりしてしまう。
もちろん観て良かったと思うこともあるし、ムロツヨシさんや阿部サダヲさんが出演してるものは好きで観てしまうのですが。
是枝監督の作品を否定しているのではなく、個人的に得意ではないということです。
カンヌよりアカデミー派なだけです。

で、カナリヤのMVを観て重いなと思ったのですが、
でもこれはこうでなければならないという気もしました。
今、コロナ禍の最中だから特に。
何十年も連れ添った妻の最期なのに、触れることは
許されない。無感情でとぼとぼ歩く男性の姿に、
胸が締め付けられました。
このシーンがあまりにも印象的で、そして重く感じて、
なのでまだ2回目は観てないです。
だけどカナリヤが自由に飛ぶシーンや最後空を見上げるシーン、そこに命が繋がっていく未来が見えて、希望が見えて安心もしました。

日常の鬱々とした延長線のような邦画は苦手だけど、
この痛みからは目を逸らしてはいけない。
自分だって明日にはあの男性と同じ立場に立たされるかもしれない。自分や家族だけの問題じゃなく、自分のとった行動で誰かをそうさせてしまうかもしれない。
何年か経てば元の密な世界に戻るのかもしれないけど、
大切な人の最期に会いに行けなかった者にとっては
一生消えない痛みになる。
カナリヤのMVを観る度に、その痛みに少しでも近づいて寄り添える、忘れないでいられるのではないかと思いました。
重いな、という感想は変わらないけど、
必要な重みだと思いました。
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