4428 件掲載中 月間賞毎月10日発表
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

偶然ではなく必然の米津玄師さんとの出会い

音楽は人生において必要不可欠なもの

ある日、偶然出会った、

米津玄師さん。

彼は突然、私の心に入り込んできた。



今年の春
私は、まだ彼をほとんど知らなかった。

彼について、知っていたのはLemonくらいのもの。
それも、ただ一度テレビで歌ったものだけ。
たまたまその2年前に、大塚国際美術館を訪れたことがあり、懐かしいな、綺麗だったな、くらいの感想しかなかった。


この文を書くに当たって、
みなさまの音楽文を読ませたいただいた。
表現は違えども、気持ちはただひとつ。

"愛"

みなさまの半端ない熱量がビシビシ伝わってくる。
片っ端から読みながら、私はだんだんパラレルワールドに踏み込んで行くような感覚を味わった。

こんなひとが、今までにいただろうか?
これほどまでに、人々を惹きつけ、魅了して止まない、そして何よりも美しい音楽。
少なくとも私の記憶には、いない。


今年、世界中を襲った未曾有の出来事。

私は、その中で、愛するものを亡くした。
生きるのが辛かった。
側に行きたかった。
死にたいのではなく、
ただ、生きているのが辛かった。

希望もなく、
ただ淡々と過ごす日々。
ただ時間が過ぎていくだけの日々。
なんとなく生きているだけの日々。

そんなある日
たまたま動画サイトを観て見つけた
Flamingo。
驚いた。
Lemonを作った人と同じ人なの?
猛烈に惹かれた。
そのまま立て続けに
ミュージックビデオを観た。

春雷
LOSER
馬と鹿…聴いたことがあった。
パプリカ…これも…?…etc

Lemonしか知らなかった私は、頭をぶん殴られたような衝撃を受けた。

その多彩な才能にただただ驚いた。
音楽は元より、ダンスにも魅了された。
とてつもない天才だと思った。
何よりも、歌詞に惹かれた。
なんて美しいんだろうと思った。
日本語の美しさを再認識させてくれた。
日本人に生まれて良かったと思った。

そして
アイネクライネを
ポッピンアパシーを
WOODEN DOLLを観た。
ミュージックビデオを観ながら泣いていた。
公開されているものを次々に、全て観た。
観ながら泣いた。
ただただ泣いた。

気付いたら、そう、恋におちていた。
その表現が最もしっくりくる。

その日から、彼に夢中になった。
CDを買い漁り、動画を見まくり、過去のインタビュー記事を、読めるだけ読み漁った。

おそらく、彼を好きになったひとが通るであろう道を、なぞるようにただひたすら歩いた。

アイドルのように彼を慕う人も多いが、大多数のひとが、彼の楽曲に傾倒している。

心を打つ、美しい言葉たち。
時には、まるで鋭利な刃物で心を抉られるかのような痛みを覚える。
しかし、それは、凶器などではなく、大きな大きな愛なのだと気付く。
優しく、力強く、そして切なく、心の隅々まで染み渡る歌声。

彼の楽曲に心を救われた人、命までをも救われた人は、それこそ星の数ほどいるだろう。
いや、だろう、ではない。
いるのだ。
きっと私も、その中のひとつの星屑。

彼の歌を聴くと、私の拙い人生の経験値など、すべて吹っ飛んでしまう。
彼はまだ、私の半分しか生きていないのに。
どんな人生を歩んできたのかと思うと、涙が止まらなくなる。
彼は自らの闇を赤裸々に語り、そこから這い上がり、こっちにおいでと、呼びかけてくれた。

そして、しばらく音楽を聴いていなかったことに気付いた。
いつから聴かなくなったんだろう。

車の中で流れる音楽。
テレビの中から流れる音楽。
音楽は流れていた。
けれど、聴いてはいなかった。
右から左へ流れていく音楽。
ただ流れていくだけ。

彼の音楽を聴きながら、私は音楽が好きだったことを思い出した。
好きな音楽を聴きながら、ただぼーっとするのが大好きだった。
心の中が、彼の音楽で満たされていることに気づいた。

音楽は、決して、不要不急ではない。
人生において、音楽は必要不可欠なものだと改めて強く思った。

彼の音楽に触れるようになって、思い出したことがある。
小さい頃、私は孤独だった。
友達がおらず、独りぼっちだった。
引っ込み思案で、他人と関われなかった。
どうやってひとと接すれば良いのかわからなかった。
次から次へと思い出した、辛い記憶。
私は、生きていくために、辛い記憶を自ら封印していたようだ。
あの頃の、小さな私にまで、彼の歌は寄り添ってくれたのだ。

こうして、思いを綴ろうと書き始めて、ふと、昔書いたものを読み返した。
私は、文章を書くのが好きだった。
けれど、自分の書いたものを読み返して愕然とした。
自分の思いを押し付けるだけの文章。
読み手のことなど、これっぽっちも考えてない、独りよがりの文章。
自分さえ良ければいい、それが丸わかりの文章。
こんな考えで、ひとに言葉が届くわけがない。

そんな私の書くことなど、読むに足らないだろう。
何より、私が書きたいことなど、とっくの昔に、全て他の方が語り尽くしている。
けれど書きたかった。
私の思いを。

偶然の出会いではあったけれど、彼との出会いは、私にとっては必然だった。

本当の彼を私は知らない。
けれど私の心ににうつる彼は美しい。
彼の紡ぎ出す音楽はとてつもなく美しい。
そして、彼の存在そのものが、美しい。

私は、そんな美しい彼に
精一杯の愛を捧げようと思う。

彼に出会えたことを心から感謝している。
生きているうちに出会えて良かった。
あと何年、彼の音楽に触れられるかわからないけれど、生きている限り愛していきたい。
これからもただひたすら彼を好きでいたい。
ただひたすら彼の音楽を愛していこう。

私は、今日も彼の音楽に浸る。
そしていつの日か、彼の言葉通り
「友達以上になれたね」
と、笑いたい。


私の拙い文章を読んでいただき、心より感謝申し上げます。


米津玄師さんの楽曲名を文中に引用
Lemon
Flamingo
春雷
LOSER
馬と鹿
パプリカ
アイネクライネ
ポッピンアパシー
WOODEN DOLL
  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい