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"堂々"めぐり

「黒木渚」の「ダ・カーポ」に囚われて

"また"1年が終わる。
そして、"また"1年が始まる。
年の瀬を迎えるたびに、そんな当たり前のことを思う。

今年は、何を成し遂げただろうか?
自分はどれだけ変われただろうか?
誰のために生きてこられただろうか?
この1年にどんな意味があっただろうか?

毎日に追われるうちに、気づけば"また"1年が経ってしまった。そんなことを何年も繰り返しているような気がしてならない。


コロナ禍において、2020年は異質な1年だった。人と会って話したり、どこかへ出かけたり、そんなことができなくて退屈だった。
社会から喜怒哀楽の喧騒が消えてしまって、寂しくもあった。虚しくもあった。

いつまで続くだろうか?
どのように生きていけばいいだろうか?

いつにも増して閉塞感が漂うこの年末に、「黒木渚」が新曲を打っ放してくれた。
疾走感のあるメロディー。炸裂するドラム。変拍子の旋律。混沌としたインパクトが強烈にグラグラと沁みてくる。
「黒木渚」久しぶりのリリースとなった「ダ・カーポ」は、この世に風穴を開けるべく、まさに打ち放たれたような一発だった。


決して明るい曲ではない。
ダ・カーポ(da capo)とは、曲の冒頭へ戻ることを指示する演奏記号である。謳われているのは"囚われと繰り返し"だ。

『過去に囚われて 進めない』
『妄想だらけの 毎日は 現実を忘れて ループする』

でも、そういうことなのだ。
どんな励ましの言葉よりも、今の心情を代弁する言葉が心に響く。

そして、力強く言い切ってくれた。
『ここに出口はない』と。


七転八起、起死回生…。力強くタフに生きてきた「黒木渚」の言葉だからこそ意味を持つ。
「コロナに売られたケンカは作品で返す!」とも彼女は語る。

目の前にある無数の厄介や孤独や無駄や理不尽や絶望も、なぎ倒していくしかないんだ。
それでも、その先に『出口』なんてきっとないのだろう。

だけど、そうやって生きていくことに決めた。
そして、信じることに決めた。
「黒木渚」を。自分自身を。

"ついに"新しい1年が始まる。


※『』は「ダ・カーポ」より引用。
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