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1月11日

星野源のアイデアの中にいた、バカな若者とされる私

〈おはよう 真夜中
 虚しさとのダンスフロアだ
 笑顔の裏側の景色〉 アイデア/星野源

笑顔の裏側の景色。これは新成人の私の話。

私は、1月11日の成人の日に新成人となった。今生きている20歳以上の人の仲間入りをするという点では、これまでと変わらない。
ただ一つ、大きく異なる点は、コロナ禍であるということ。

コロナ禍で成人式をすることに反対する意見が多く出た。
「コロナなんだから中止にしろ」「出る若者はバカなんだから、成人なんかじゃない」「成人式なんて必要ない」
もちろん、感染してしまうかもしれないという恐怖はあった。

だけど、そんな簡単に、「成人式なんてするな」「中止にしろ」なんて言ってほしくなかった。
成人式は一生に一度。
それなのに、そんな大事な日を簡単に、無くせ、なんてあまりにも残酷すぎる。

この状況で、参加することの怖さは私たちが一番知っている。
どれだけ消毒をして、マスクをしていても、密になってしまうし、マスクをしながら笑顔で写真を撮っていても、その裏では、
「感染していたらどうしよう」と考えていた。

本来ならば、「成人おめでとう」とたくさんの周りの人や、社会に祝福されるはずの日。
だけど、コロナ禍のこの日は、心からの祝福のない非難の多い、虚しさを感じる一日だった。

〈独りで泣く声も
 喉の下の叫び声も
 すべては笑われる景色〉 アイデア/星野源

そんな日に、いつも聴いていたこの歌の2番を聞いて何故か涙が止まらなくなった。

成人式に行っている姿は、他から見れば、新型ウイルスの恐ろしさを知らない【バカな若者】と映るだろう。
そんな【バカな若者】だって、大学生活を友だちと過ごすこともできず、家で画面越しに授業を受け、友だちとの食事も楽しくできず、マスクの下では恐怖を感じている。
しかし、そんなことは、闇の中へ隠されてしまう。

そんな暗い、行き場のない気持ちを持った私に、この『アイデア』という歌は、この歌詞は、星野源は、寄り添ってくれた。
ネガティブな部分は隠されてしまうことを、わかってるよ、知っているといってくれているような気がした。

ネガティブもひっくるめて、それでもいいから、未来へ進もう、一緒に変わっていこうと寄り添ってくれるのだ。


〈常に嘲り合うよな 僕ら〉 うちで踊ろう(大晦日)/星野源

大晦日の星野源は、あのやさしい声で力強くこう歌った。
見えないものと闘っているはずなのに、いつしか私たちは、人同士で傷つけあっている。
そんなうんざりするような状況を言葉で、メロディに乗せて歌ってくれた。

見えないものと闘う武器が、傷つけあうことではなく、支え合い、励まし合い、共に生きていくものであったらいいのにと改めて、『うちで踊ろう(大晦日)』を聞いて強く思った。


見えないものと闘ったあとの日常は、素晴らしく幸せで輝かしいものだと私は思う。

友人や家族と恐怖を感じずに話をすること。食事をすること。旅行をすること。
遠くにいる人と、直接会えること。
知らない人と肩を合わせて、同じ空間でライブを楽しむこと。
マスクが取れて、周りの人の笑顔が見えること。

私は、自分と周りの人を守りながら、見えないものに向かって〈踏まれ潰れた花のように にこやかに 中指を〉立てながら、
この先の未来の、素晴らしく幸せな未来を信じて、日々を〈ただ生きて〉いきたい。
                               アイデア/星野源
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