ゴールデンボンバーから学んだこと
ビジネス書よりも、自己啓発本よりも、栄養ドリンクよりも
2021年1月20日
40
ビジネス書よりも、
自己啓発本よりも、
栄養ドリンクよりも、
ゴールデンボンバー。
かもしれない。
〈ゴールデンボンバーから学んだこと〉
1.【唯一無二なものを持つ】
そういえば、「エアーバンド」なんて言葉はなかった。
「エアーバンド」は、ゴールデンボンバー自身が言い出した言葉ではなく、メディアが作り出した造語。最初は皆、その斬新な形態に驚いていたけど、今や「エアーバンド」と言えば当たり前に「ゴールデンボンバー」が思い浮かぶ。
紅白歌合戦にも4年連続で出場し、「エアーバンド」は完全に市民権を得てしまった。そんな“当たり前”を作り上げてしまうくらい唯一無二なものって、やっぱり強い。
2.【間口を広くしておく】
現実的なことを言ってしまうと、ゴールデンボンバーにとって「ゴールデンボンバー」は仕事でもある。バンドを生業にしていくには、食っていかなくちゃならない。
だからゴールデンボンバーには、ライトファンもコアファンもファンでない人も「ゴールデンボンバー」を楽しめる、間口の広い曲やパフォーマンスがあるように感じる。
フェスなどでは特に、初見の人だって存分に楽しめる演出で構成されているし、曲で言えば「女々しくて」や「水商売をやめてくれないか」、「死 ん だ 妻 に 似 て い る」などは、ネタっぽくてわかりやすい。
でも実は、ゴールデンボンバーの楽曲にはしっとり聴かせるものや繊細な歌詞のものも多い。ライブだって思わず涙がこぼれるような感動させられる場面もある。
ゴールデンボンバーには「ネタバンド」に留まらないさまざまな側面があり、観る人それぞれに、それぞれの楽しみ方を供給してくれる。
ライトファンもコアファンもファンでない人も、それぞれの「ゴールデンボンバー」を楽しめる。
3.【人を傷つけない】
何でもありなゴールデンボンバーにひとつだけルールがあるとすれば、それは「人を傷つけないこと」なのかもしれない。
ボーカルの鬼龍院さんは、「ギリギリアウトが一番面白い」と言いながら「人を傷つけるのは、アウトでもセーフでも良くない」と話す。
ゴールデンボンバーのパフォーマンスは、過激だったり下品だったり、ギリギリアウトなことが多いけど、明らかに人を傷つけるようなことはしない。
「人を傷つけない」という決めごとは、「バンドを続ける」という長い戦いの中での、でっかい指標なのかもなぁ。
4.【つらぬく】
最初にも記載したように、ゴールデンボンバーは紅白歌合戦に4年連続出場している。
そんな偉業を果たした鬼龍院さんは、別ジャンルの先輩に「ゴールデンボンバーのことを紅白で最初に見たときは嫌いだった。でも、だんだん好きになった」と言われたいうエピソードをラジオで話していた。
「嫌い」だったのに→「好き」になった。
その理由は、「つらぬいている」から。
ふざけることも振り切れば、「コイツら本気でやってるんだな」「これが仕事なんだよな」と、いつしか感嘆じみた理解に変わっていく。
特殊なことや前例がないことは、何でも最初は受け入れられにくい。でも、だからといって恥ずかしかったり中途半端になってしまっては、表現したいものが制限されて伝わるものも伝わらない。
徹底的につらぬけば、理解の扉は開く。
5.【打席に立つ】
ゴールデンボンバーは斬新な企画を次々と発表する。
ファンとしては嬉しいのだけれど、「よくもまぁこんなこと思いつくなぁ」ということが、めくるめく勢いでやってくる。
しかし、あのバッハだってピカソだって、膨大な作品を残してきたのだそう。
これってまさに、「量は質に転化する」という側面。
能動的、量産的にアイデアを放つことで、いつしか「あ、これがウケるんだ」とか「これはまったくダメ」ということがわかってくる。
それに気づくには、いかに機会を持てるか。
いかに、世に放てるか。
6.【正直でいる】
自分や対峙する相手に対して正直に生きるのは、体力がいる。社会で自分の役割を演じて生きている方が、お互いの利害関係が一致し、生きるのが楽だったりする。
でも、信用されようと思って行動すればするほど、信用は失われてしまう。不思議なもので、違和感があると人は自然と嗅ぎ分けちゃう。
その点でゴールデンボンバー、特に鬼龍院さんは、トラブルが起きたときだってオープンにしてしまうし、弱音も吐くし、素直に謝ったりもする。
人間、上手である必要はないし、むしろ何か欠けていたり、不完全な方が親近感・共感が生まれる。それに何より、素直でいれば自身の心を健やかに保てる。
しかし、この社会の渦の中、正直でいるというのは、武器を持たず、裸で獣道を行くようなものでもある。芸能界なら尚更だ。
でも、その正直さこそが、信用を得るための一番の武器なのかもしれないなと、ゴールデンボンバーを見ていて思う。
7.【シンプルに『ファンのため』】
「CDは利率が低いから、買ってくれるのは1枚でいい。アーティストを支えたいという気持ちを持ってくれているなら、利率の高いグッズを買ってください」と鬼龍院さんは言う。
清々しいほどにストレート。
こんなアーティスト、見たことがなかった。
【間口を広くしておく】の項目では「『ゴールデンボンバー』は仕事でもある、仕事だからお金を稼ぐことも必要」だということを書いた。
でも、お金儲けだけを考えていれば、「これは買わないでいいよ」という発想はそもそも生まれない。
鬼龍院さんは以前「ファンとの無駄なすれ違いをなくすために考える」ということを話していた。
ややこしいことを濁して、大切なことが曇ってしまっては元も子もない。自分がやりたいことをやる上で、ファンを想う。そこに巧みな技術や技能は必要なくて、ただただ想像力をはたらかせる。ストレートな言葉も、根本にある想いは「ファンのため」。こんなにシンプルなことだったのか。
〈ゴールデンボンバーから学んだこと〉まとめ
1.【唯一無二なものを持つ】
2.【間口を広くしておく】
3.【人を傷つけない】
4.【つらぬく】
5.【打席に立つ】
6.【正直でいる】
7.【シンプルに『ファンのため』】
私にとってゴールデンボンバーは、元気を与えてくれる存在だけではない。
ただファンであるだけで、たくさんのことを学んだ。
ゴールデンボンバーは一発屋では終わらなかった。
今、そしてこれからも、きっとゴールデンボンバーは続く。
どんな時代下でも、自らのスタイルを崩すことなく貫く、
彼らの表現を見ていきたい。
応援していきたい。
自己啓発本よりも、
栄養ドリンクよりも、
ゴールデンボンバー。
かもしれない。
〈ゴールデンボンバーから学んだこと〉
1.【唯一無二なものを持つ】
そういえば、「エアーバンド」なんて言葉はなかった。
「エアーバンド」は、ゴールデンボンバー自身が言い出した言葉ではなく、メディアが作り出した造語。最初は皆、その斬新な形態に驚いていたけど、今や「エアーバンド」と言えば当たり前に「ゴールデンボンバー」が思い浮かぶ。
紅白歌合戦にも4年連続で出場し、「エアーバンド」は完全に市民権を得てしまった。そんな“当たり前”を作り上げてしまうくらい唯一無二なものって、やっぱり強い。
2.【間口を広くしておく】
現実的なことを言ってしまうと、ゴールデンボンバーにとって「ゴールデンボンバー」は仕事でもある。バンドを生業にしていくには、食っていかなくちゃならない。
だからゴールデンボンバーには、ライトファンもコアファンもファンでない人も「ゴールデンボンバー」を楽しめる、間口の広い曲やパフォーマンスがあるように感じる。
フェスなどでは特に、初見の人だって存分に楽しめる演出で構成されているし、曲で言えば「女々しくて」や「水商売をやめてくれないか」、「死 ん だ 妻 に 似 て い る」などは、ネタっぽくてわかりやすい。
でも実は、ゴールデンボンバーの楽曲にはしっとり聴かせるものや繊細な歌詞のものも多い。ライブだって思わず涙がこぼれるような感動させられる場面もある。
ゴールデンボンバーには「ネタバンド」に留まらないさまざまな側面があり、観る人それぞれに、それぞれの楽しみ方を供給してくれる。
ライトファンもコアファンもファンでない人も、それぞれの「ゴールデンボンバー」を楽しめる。
3.【人を傷つけない】
何でもありなゴールデンボンバーにひとつだけルールがあるとすれば、それは「人を傷つけないこと」なのかもしれない。
ボーカルの鬼龍院さんは、「ギリギリアウトが一番面白い」と言いながら「人を傷つけるのは、アウトでもセーフでも良くない」と話す。
ゴールデンボンバーのパフォーマンスは、過激だったり下品だったり、ギリギリアウトなことが多いけど、明らかに人を傷つけるようなことはしない。
「人を傷つけない」という決めごとは、「バンドを続ける」という長い戦いの中での、でっかい指標なのかもなぁ。
4.【つらぬく】
最初にも記載したように、ゴールデンボンバーは紅白歌合戦に4年連続出場している。
そんな偉業を果たした鬼龍院さんは、別ジャンルの先輩に「ゴールデンボンバーのことを紅白で最初に見たときは嫌いだった。でも、だんだん好きになった」と言われたいうエピソードをラジオで話していた。
「嫌い」だったのに→「好き」になった。
その理由は、「つらぬいている」から。
ふざけることも振り切れば、「コイツら本気でやってるんだな」「これが仕事なんだよな」と、いつしか感嘆じみた理解に変わっていく。
特殊なことや前例がないことは、何でも最初は受け入れられにくい。でも、だからといって恥ずかしかったり中途半端になってしまっては、表現したいものが制限されて伝わるものも伝わらない。
徹底的につらぬけば、理解の扉は開く。
5.【打席に立つ】
ゴールデンボンバーは斬新な企画を次々と発表する。
ファンとしては嬉しいのだけれど、「よくもまぁこんなこと思いつくなぁ」ということが、めくるめく勢いでやってくる。
しかし、あのバッハだってピカソだって、膨大な作品を残してきたのだそう。
これってまさに、「量は質に転化する」という側面。
能動的、量産的にアイデアを放つことで、いつしか「あ、これがウケるんだ」とか「これはまったくダメ」ということがわかってくる。
それに気づくには、いかに機会を持てるか。
いかに、世に放てるか。
6.【正直でいる】
自分や対峙する相手に対して正直に生きるのは、体力がいる。社会で自分の役割を演じて生きている方が、お互いの利害関係が一致し、生きるのが楽だったりする。
でも、信用されようと思って行動すればするほど、信用は失われてしまう。不思議なもので、違和感があると人は自然と嗅ぎ分けちゃう。
その点でゴールデンボンバー、特に鬼龍院さんは、トラブルが起きたときだってオープンにしてしまうし、弱音も吐くし、素直に謝ったりもする。
人間、上手である必要はないし、むしろ何か欠けていたり、不完全な方が親近感・共感が生まれる。それに何より、素直でいれば自身の心を健やかに保てる。
しかし、この社会の渦の中、正直でいるというのは、武器を持たず、裸で獣道を行くようなものでもある。芸能界なら尚更だ。
でも、その正直さこそが、信用を得るための一番の武器なのかもしれないなと、ゴールデンボンバーを見ていて思う。
7.【シンプルに『ファンのため』】
「CDは利率が低いから、買ってくれるのは1枚でいい。アーティストを支えたいという気持ちを持ってくれているなら、利率の高いグッズを買ってください」と鬼龍院さんは言う。
清々しいほどにストレート。
こんなアーティスト、見たことがなかった。
【間口を広くしておく】の項目では「『ゴールデンボンバー』は仕事でもある、仕事だからお金を稼ぐことも必要」だということを書いた。
でも、お金儲けだけを考えていれば、「これは買わないでいいよ」という発想はそもそも生まれない。
鬼龍院さんは以前「ファンとの無駄なすれ違いをなくすために考える」ということを話していた。
ややこしいことを濁して、大切なことが曇ってしまっては元も子もない。自分がやりたいことをやる上で、ファンを想う。そこに巧みな技術や技能は必要なくて、ただただ想像力をはたらかせる。ストレートな言葉も、根本にある想いは「ファンのため」。こんなにシンプルなことだったのか。
〈ゴールデンボンバーから学んだこと〉まとめ
1.【唯一無二なものを持つ】
2.【間口を広くしておく】
3.【人を傷つけない】
4.【つらぬく】
5.【打席に立つ】
6.【正直でいる】
7.【シンプルに『ファンのため』】
私にとってゴールデンボンバーは、元気を与えてくれる存在だけではない。
ただファンであるだけで、たくさんのことを学んだ。
ゴールデンボンバーは一発屋では終わらなかった。
今、そしてこれからも、きっとゴールデンボンバーは続く。
どんな時代下でも、自らのスタイルを崩すことなく貫く、
彼らの表現を見ていきたい。
応援していきたい。
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