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今のSnow Manに寄り添う『ナミダの海を越えて行け』

ガムシャラに花開く彼らに感化されて

2021年1月20日にリリースされたSnow Manのニューシングル『Grandeur』。
そのカップリングとして『ナミダの海を越えて行け』という楽曲が収録されている。
私はこの曲を、今の彼らに重ねずにはいられなかった。


私がこの曲を初めて聴いたのは、まだSnow Manのファンになりたてだった去年の8月。
その時点ではまだ1番しか公開されていなかったが、明るく楽しい曲調で、1発で好きになった。
はじめは歌詞の意味など考えず、自分の波長に合った『聴いていて心地よい曲』というイメージだった。

しかし、ふと耳に留まった歌詞の意味を考えた時、下積み時代の長かったSnow Manの今までのことが頭に浮かんだ。

“帰り道の暗闇 遠くで誰か笑ってる
誰もいない街 朝を待つほどに長い夜だ”

待っている「朝」とはデビューのことだろうか…

“テールライトの灯り 最終便が走り去ってく
見送る事に 気付けば慣れていた”

「見送ることに慣れてしまった最終便」
なかなかデビュー出来ない彼らが真近で見ていた同期や後輩たちのデビューではないか…

だんだんと、この曲と彼らがリンクしているように感じる部分が多くなり、日を追うごとに自分にとって大切な曲となって行った。


それから4ヶ月が経ち、年末のSnow Man怒涛のテレビ出演が迫っていた2020年12月21日。
メンバー1人が新型コロナウイルスに感染し、他のメンバー8人もその濃厚接触者となり、一定期間彼らは活動ができなくなった。

私がSnow Manについて深く知り始めた時、とても逆境が多いグループだなと思っていた。
しかし、ファン歴4ヶ月ちょっとの私にとって、この身をもって体感する壁はこれが初めて。
心配なのか、悔しいのか、悲しいのか…それすらもよくわからない感情でぐちゃぐちゃになり、『活動休止期間があけたら…』と思えば思うほど、毎日の、1日の、1時間の、進むペースが急激に遅くなったかのように感じた。

そんな中、2021年1月1日の深夜に放送された地上波特番【それSnow Manにやらせて下さい】にて、『ナミダの海を越えて行け』のフルバージョンが初めて公開された。
楽しそうな9人の笑顔を見られただけで感極まり、テレビの前で笑いながら泣いた。
そして初めて知る2番の歌詞は、今を予想していたかのように聞こえた。

“振り向くと向かい風 戻る足跡さらってく”
 
『振り向くと向かい風』それはすなわち『追い風』。
背中を押してくれるファンのことだろうか…

“寂しくなるのは 独りじゃないからだ”

それは今、自分が実感している…。
Snow Manに出会っていなければ、この寂しさもなかったのだから…。
逆に、彼らもそれを感じてくれているならそれは嬉しく、ありがたいこと。

“もう消せない悔いが 帰らぬ今日が ”

ここで私はどうしても、彼らが出られなくなってしまった番組と、紅白歌合戦のことが頭をよぎる。

“癒えない傷や痣んなって 誰かにもし笑われたって
人生は自分の物だろう?”

この期間の出来事は彼らの中で、もしかしたらそんな傷や痣になってしまったのかもしれない。

もし、そうだとしても…。

彼らには、彼らを力強く支えるファンがついている。
私が何も出来ずにただただ泣いている間にも、たくさんのファン達が彼らに届くようにと行動を起こしていた。
今までいくつもの困難を、Snow Manと共にくぐり抜けて来たのだろう。
私には、今回の壁の跳ね除け方も知っているようにさえ見えた。
また、もしもこの曲が、私が考えたような意味を持った歌詞だったとしたら。
歌が先にあってこの状況が起こったとはいえ、こんなにも説得力を持ってこの歌詞を歌えるようになった彼らは、前よりもさらに強くなったのではないだろうか。

“ああ、しょっぱいぜ!ナミダの海越えて 一度っきりの今、生きてこうな”

サビでは元気に、少し強がって聞こえる「ああ」。
それと比べて、

“Here rise the Sunlight! あぁ、眠らず夢見た水平線”

ラストのサビ前には切ない響きの「あぁ」。

「ああ」と、「あぁ」のニュアンスの違い。
たった2文字だけれども、辛い日々も強がったりしながら前を向き、無我夢中で頑張っていたら、ようやく見えた朝日。
それが見えた瞬間の「あぁ」の響きが、私は愛おしくてたまらなくなる。

“挑戦の火花は消えないぜ”
“生命(いのち)燃やせ ガムシャラ転げて 泣け笑え!”

ナミダの海でも消せない炎が彼らの中にはある。
流してきた数えきれないほどの涙は彼らの結束力となり、そこから放たれた熱い炎はたくさんの人たちに届いた。
新規のファンがこんな文章を書いてしまうほどに…。


私は自分に自信がない。
だから、よっぽどのことがない限り、Snow Manの音楽文を書くことはないと思っていたし、書くとしても、もっと何年も応援して、Snow Manファンだと胸を張って言えるようになってからだと思っていた。
でも、この年末年始に起きたことは、私にとってはその「よっぽどのこと」だった。
この曲を聴くごとに、私には何も出来ないなんて思いたくない。
諦めたくない。
少しでも何かしたい。

“雨に打たれ 泥飲んで 踏まれて” 開いた花はあまりに美しく、私は9人の虜になった。
しかし、それだけではない。
ガムシャラに頑張っている彼らを見ていたら、自分も頑張れる、輝けるような気がしてくる。

「しょうがない」とか、「こうじゃなきゃいけない」なんて考えずに、たとえ環境に恵まれなくても、自分だって咲くことが出来ると彼らが信じさせてくれたのだ。

平和な日常が戻り、揺れる無数のペンライトが会場を照らす中、ステージに立つ9人が寄り添い合いながら笑う…

それが叶う時、水平線から登る朝日は、共に荒波を乗り越え、最強のキズナで結ばれた人たちの幸せなナミダを輝かせるだろう。
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