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星野源が生み出した「重なり」と「愛」

ばらばらの世界であなたとともに

コロナ禍の今こそ、聴いてほしい曲がある。
星野源の「ばらばら」と「うちで踊ろう」だ。

『世界は ひとつじゃない
ああ もとより ばらばらのまま
ぼくらは ひとつになれない
そのまま どこかにいこう』

『あの世界とこの世界 重なりあったところに
たったひとつのものが あるんだ』

私はこの歌詞が大好きだ。

広い世界で、決して交わることができない「ぼくら」の世界が重なりあったときたったひとつの大切なものがうまれる。
少し前までは当たり前だったかもしれないが、今のコロナ禍でお互いの世界を重ねられる機会は本当に少ない。

度重なる外出自粛や休校により、誰かと世界を重ねることが困難になったある日、「誰か、この動画に楽器の伴奏やコーラスを重ねてくれないかな?」という短い文とともに、『うちで踊ろう』が星野源の公式Instagramから世に放たれた。

リモートでの吹奏楽や合唱、イラストやダンスはもちろんのこと、私のように公の場で重なりを表現することが難しい人のなかにも心の重なりを与えてくれたこの曲は、後に紅白歌合戦で2番の歌詞を加えて披露されることとなった。

『ひとり歌おう 悲しみの向こう
全ての歌で 手を繋ごう
生きて抱き合おう いつかそれぞれの愛を
重ねられるように』
新たに加えられた2番の歌詞の一節だ。

直接会うことはできなくても、歌のなかでお互いの手と心を繋ぐことでいつかは必ずそれぞれの、たったひとつの愛を重ねることができる。

「ばらばら」で、「それぞれの世界が重なったところにたったひとつのものがある」と歌った彼は、「うちで踊ろう」でそれが「愛」であることを示したように感じる。

コロナウイルスがいつ終息するのか、全く予想がつかない。
未知のウイルスはどんどん広がり、日々痛ましいニュースを生み出し続けている。
しかし私には「うちで踊ろう」が造り出した心や音の重なりはこれからも心のなかの愛を呼び起こし、やがてそれがポジティブなエネルギーとして昇華されていく様が想像できる。

そしてそのエネルギーがたくさん重なり合い、大きな愛へと変わるそのときまであと少し。

いつでも心の重なりを忘れず、これからも、ばらばらの世界であなたとともに愛を重ねるその瞬間を迎える日を楽しみに。
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