4401 件掲載中 月間賞毎月10日発表
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

Snow Manが逆境の先に手にした絆

3rdシングル『Grandeur(グランドール)』で繋ぐ希望の光

まず、冒頭ではあるが、この文章を書くにあたり、2人の人物に感謝を述べたい。
1人は、私の20年来の大親友。
1人は、私にSnow Manへの気持ちを文章にするきっかけを与えてくれた方だ。

このお二人がいたからこそ、この文章を書き上げる事ができた。

間違いなく、Snow Manが繋いでくれた絆。

Snow Manには、感謝してもしきれない。

絆が深くなった出来事はこれまでも沢山あった。

でも。
その絆がより深くなった出来事があった。


COVID-19。通称、コロナウィルス。
2020年の代名詞ともなってしまった、世界規模で今も爆発的に猛威を奮う疾患。

Snow Manにも、年末年始という、1番の魅せ所に、遂に魔の手が迫った。

一定期間の、活動休止。
夢の舞台一歩手前の、出来事だった。

今まで、感染リスクと隣り合わせで、どれだけ命をかけてエンターテイメントを届けてくれていたか、ファンなら誰もが知っている。

それによって笑顔になり、救われたファンは数多く居るはずだ(もちろん私もその1人)。

運命というものがあるなら、あまりに過酷過ぎる。

今、私にできることは何か…と、必死に考えた。

それは、これまで以上に応援する事と、『Grandeur』という楽曲への想いをそのまま、文章にぶつける事だった。

その気持ちを、冒頭で登場したお二方は、分かってくれた。

この文章を書く道すがら、絆のありがたさに、何度泣いた事だろう。

絆と、繋がり。
『Grandeur』は、今のご時世、希薄になりがちなこの二つのワードが、如何に大事だったかを気づかせてくれる、そんな曲だ。

そう、【ひとりじゃないって最強だ】。


前置きが長くなったが、今回、2021年1月20日、デビュー1周年を目前に発売された、3rdシングル『Grandeur』ついて触れていきたい。

この楽曲は、アニメ『ブラッククローバー』第13期OPテーマとなっている。
2ndシングル両A面として収録された、『Stories』から、2度目の起用となる。

この知らせを聞いた時、Snow Manは本当に物語の中の主人公たちみたいだな、と感じた。

『Grandeur』の初お披露目は、2020.11.25放送、《ベストアーティスト2020》。

第一印象は、「また、凄い曲が来たな」。
音にも、パフォーマンスにも、情報が溢れていた。

ただ、頭が追いつけないほどのパフォーマンスと、サビに物凄くカッコいいエレキギターが重ねられていたのが印象的だった。

元々邦楽ロック好きなので、好きなギタリストの音に似ていたため「なんだこの音は!?」と、ひっくり返りそうになったのを覚えている。

そして、直ぐに思った。
「もう一回観たい。」

そこから、いったい何回録画を観たかわからない。

初パフォーマンス後、スタッフブログでは、この楽曲について次のように書かれている。


〈1st→2nd→3rdと、皆さんと共に高みに行けるよう、ノンストップで邁進したいという想いと、
デビューシングル「D.D.」と2ndシングル「KISSIN’MY LIPS」の雰囲気を掛け合わせた、Snow Manの3rdシングルにふさわしい楽曲になっております。勢いを感じさせる歌詞にも、是非注目してみてくださいね。〉


なるほど、情報量の多さの秘密はここにあったのか、と思った。

この解説通り、『Grandeur』は、デビューシングル『D.D.』、2ndシングル『KISSIN’MY LIPS』等、過去の様々な楽曲の面影を残しつつ、更にブラッシュアップされ、全く新しい楽曲となっている。

この曲の特徴は、裏のメロディーがピアノである事。
『KISSIN’MY LIPS』で培われた色気と大人の余裕を、この楽曲でも存分に魅せてくれる。

だが、そんな洒落たサウンドと対照的に『Grandeur』のBPMは『D.D.』とほぼ一緒。
速いテンポ感で、『D.D.』の勢いそのままに楽曲が進む。

イントロで横一列に並んだSnow Manは、圧巻の一言である。

一体何をしてくれるのか、という期待が一気に膨らんでいく。

ピアノサウンドと並行し、トランペットなど、ホーンの音が足されていき、さらに華やかな印象になっていく。

冒頭、

“We’re gonna awakening for the brand new world”

【真新しい世界】という言葉が印象的なフレーズが繰り返される部分。
そして、

“逆境の先にある Answer”

という歌詞の部分。

そこに、ゲームセンターなどによくあるカプセルトイ(所謂ガチャガチャと呼ばれるもの)を回すような音が挿入されている。

真新しい世界へ行くという壁の、逆境の先にある答えを導き出す歯車、その動作音のように。

この音、『D.D.』と、まだ未発表ではあるが、『Make It Hot』という、ジャニーズJr.時代の楽曲にも似たニュアンスの音・リズムがある。

【真新しい世界】と【逆境の先にある答え】を導く歯車として、この二曲が『Grandeur』に登場しているのではないだろうか。

『Make It Hot』は、滝沢秀明さんから舞台を受け継いだ、Snow Man初主演舞台、滝沢歌舞伎 ZEROの演目の一つ。

そして『D.D.』は、前述したが、デビューシングルである。

どちらも、Snow Manとして初めてのこと。
どのようにエンターテイメントを届けていくのか、そんな戦いだったのではないかと想像する。

たった数秒に挿入される音なのに、そこにSnow Manの歴史を感じる。

一体どれくらいの深さなのだろう、というくらいに、壮大な仕掛けだ。

因みにこの音、他にも挿入されている部分があるため、探してみるのも面白いのではないだろうか。


さて、そのまま裏のメロディーをピアノで行くのかと思いきや、サビに入るといきなりその役割がエレキギターに変わる。

“Wake up, Let’s go Believe in myself”

【起きろ】という言葉でギアを入れ、ビートは徐々に細かく刻まれ、体感する速さが格段に上がっていく。

【自分を信じろ】という言葉を合図に、アクセル全開のエレキギターに乗せ、フルスロットルへ。

“衝動的に突き進め Don’t be afraid”

ギアを全開にした状態の、サビ冒頭のフレーズ。

逆境を乗り越える度に、強くなった。
だから、恐れることはなにもない。

正に、今のSnowManにピッタリだ。

また、第一印象で凄まじい存在感を放ったエレキギターが、サビで疾走感を与える名脇役として存在し、さりげなくかっこいい事をして去っていく。
さながら、裏ヒーローのように。

2番では、平和を取り戻すかのように、元通り裏のメロディーがピアノに戻る。
ギターとピアノがずっと連なる音のように聴こえてくるところ、そこがまたいい。

そして、Snow Manの楽曲は2番のアレンジで意表を突いてくる事が多い。

『Grandeur』でも、音が極端に減っていくところで「うわ!?」と惹き込まれた。

まんまと、作曲者の思惑通りに持って行かれた気がしている。

その、少ない音に乗せられる歌詞がこれだ。

“Blah,Blah,Blah 聞かせてみろ
現実主義者の Boring な Hater
単調な Lies 必要ない(So,Break down more)”

この部分、あえてピアノを激しいアクセントに使っていることで、打撃音vsピアノという構図とも取れるし、ピアノと打撃音が背中合わせで壁を打ち破る音、そんな風にも取れる。

ここは、聴き手の受け取り方によるだろう。

デビューしてから、この歌詞のような壁にもぶち当たっていたのではないだろうか。

しかも、ここまで歌詞が強く音数が少ないと、センスが問われるこの部分。

歌唱とセンターを務めるのは、Snow Manの中で身長の1番小さい、佐久間大介くん。

この音で、これでもかと彼に視線が集中し、挑戦的なパフォーマンスで、身体が何倍にも大きく見える。

まさに逆境を跳ね返す答えの一つ。
彼の能力を、見事最大限に引きだす音となっている。



1番と2番で最も違うのは、Bメロの歌詞、その目線ではないだろうか。

“困難に飲まれて傷付いた君の夢”

ここで、これまでSnow Man自身がまるで自分たちを鼓舞するかのように歌っていたのに、視点が聴いている私達に向けられる。

非情にも、コロナ禍によって、星の数ほどある夢、希望、未来が絶たれた。
心が痛むニュースが数多く流れる毎日。
そんな私達聴き手に、フォーカスが絞られる。

“Wake up, Let’s go Believe in yourself”

ここで、信じるのは“myself”(自分自身)から“yourself”(君自身)と、歌詞が変化している。

ここから完全に視点は聴き手へ。

『Grandeur』の歌詞全てが、辛く厳しい日々で、いつの間にか傷だらけになっていた自分達にベクトルが向いている事を実感した瞬間に、刺さる。

“壮大な未来を胸に抱え”
“The Grandeur”
“運命さえ超えた夢を掴みに行こう”
“Believe in yourself”

傷ついた無数の未来と夢を、その壮大な想いごと、Snow Manが私達と一緒に高みへ押し上げてくれる、そんな絆を感じる。

そして、【君自身を信じろ】と背中を押してくれる、そんな暖かさを感じる。

強い音、強い歌詞、強いパフォーマンスの裏側に隠されているのは、いつも側で寄り添ってくれるSnow Manの姿、そのものではないだろうか。

振り返れば、ずっと側で勇気をくれたSnow Manに、出会ってから何度助けられただろう。

挫けそうになるたびに、負けそうになる度に、彼等のことを思い出した。
「よし、行ける!」と自分を奮い立たせた。

そんな自分に、「自信を持っていいんだよ」と言ってもらえた気がした。


そして、『Grandeur』には、曲調の異なるDメロがある。

“雲の隙間に光る Lights of hope (Lights of hope)”

この、“Lights of hope”の部分のみ、コーラスが厚く重ねられている。
この曲で、ここまでハーモニーを声で重ねているのはこの部分だけ。

【希望の光】。
ここの部分に込められた想いの比重がとても大きいのではないだろうか。

リフレインする“Lights of hope”は、ソロパート。
対比が美しい。

振り付けにも、希望の光をメンバーとともに集めに行く、絆を感じる動きがある。

ここの希望というのは、彼らの希望でもあり、聴き手の希望でもあるのだと、想像できる。

宇宙空間のようなMVに引き寄せられ、思わず星に願いを込めてしまう、そんな部分だ。

彼等はこの歌詞の振り付け部分、【康二 THE スパイダー】と名づけている。

向井康二くんというメンバーが、センターを務め歌唱している部分だから…という意味だと思うが。

雲の隙間、と蜘蛛の巣、きま…成る程とんちまで効いている。

手を交差するので、蜘蛛の巣に見えなくも…ない。

この、必殺技のような名付けを聞いた時、思わず笑顔になったファンは多いのではないだろうか。

実際、物凄く泣きそうな場面なのに、映像をを見ると「来た!【康二THEスパイダー】だ!」と思ってワクワクしてしまう自分がいる。

この部分を、敢えて重く見せずにユニークに伝えて注目してもらう、なんとも彼等らしい名付け方。

それだけ【希望の光】とは、笑顔の溢れるメッセージなのだと願う。


『Grandeur』のラストも、冒頭同様に、Snow Manは横一列になる。

『D.D.』のラストでは縦一列にギュッとかたまり、様々な方向に手を伸ばしているように見えた。

新しい世界への不安を拭いきれてないSnowMan9人が、まだ見ぬ未来に向かって背後を守り合いながら。

それから一年。
『Grandeur』は横一列。

個々が集まってSnowManなのではなく、【9人というひとつ】でSnowManなのだと、胸を張って誇っているように見えた。

Snow Man全員が、最強のヒーローなのだ。


ここまで、絆、繋がりというキーワードで『Grandeur』という楽曲について触れてきた。

Snow Manが発表している楽曲のエッセンスが凝縮されたような曲になっているため、『Grandeur』から派生してSnow Manの他の楽曲を聴いていくと、「あれ?これはもしかして繋がってる?」と、様々な発見ができるはずだ。

この文章に書いた事も、ほんの一部に過ぎない。

正解はファンの数だけある、というわけだ。

繋がりという答えを探しに行く間に、『Grandeur』との絆は深まっていき、より好きになる。
これも仕掛けなのだとしたら、実に巧妙である。

更に、Snow Manが放つ全ての曲を聴いていくと、『Grandeur』との絆だけでなく、よりSnow Manとの絆が深まっていくという、なんとも素晴らしいシステムになっている。

この文章が、Snow Manの様々な楽曲を聴くきっかけになって頂ければ嬉しい。



思えば、デビュー直後にCOVID-19という未知の脅威に晒された彼ら。

私は、ファンになるのが遅かった。
そのため、生のパフォーマンスを観たことが一度もない。

アイドルの事を好きになったのもSnow Manが初めてなので、その実際すら知らずにいる。

Snow Manは、私にとって実際に存在するかもわからない、二次元に近い存在だ。

でも、ふと振り返った時、不思議と寂しさを感じたことが思ったよりないな、と気づいた。

だって、ファンになった瞬間から,気づけばずっと、側にいてくれたら。
エネルギー不足になる前に、嬉しいニュースがあったりしていたから。

寂しいと感じる隙がほとんどなかった、と言った方が正しいかもしれない。

それはきっと、ファンに会えない分、配信ライブや映画、ドラマ、雑誌、YouTubeやSNS等で、心に寄り添って如何にエンターテイメントを届けるかを必死に考えてくれたから。

ファンをひとりにしなかったから。

その真摯な姿を、ずっと見せ続けてくれたから。

手を伸ばせばキラキラした世界を魅せてくれる、そんな存在。

ただ、実際に手を伸ばすと、このご時世、という深い壁を感じ、現実に戻される。

その時だけ、ほんの少し寂しさを感じた。

でもそれは、ひとりじゃないから感じること。

Snow Manは、私たちの心の中に繋がる魔法のドアを持っているのだ。

そう、【ひとりじゃないって最強だ】。

この音楽文、冒頭にも出てきたこのフレーズ。
『Grandeur』の、公式スローガンだ。

このスローガンを目にすると、元気が出る。
Snow Manと、気持ちがシンクロしているような、そんな気がする。


2020年、デビューという描き続けた夢が叶った。
だが、彼等はまだ始まったばかり。
戻らない時間を嘆かず、希望の光を持ちながら、立ち止まらず日々進化していくのだろう。
きっと彼等なら、ともに誓った約束と絆を胸に、滾る強さで誰も追いつけない高みへと、宇宙というボーダーラインをも超えて行ける。
彼等の手を取り着いていけば、覚めない夢と、真新しい世界を見せてくれるだろうということを、心から信じることができる。


2021年1月22日、デビュー1周年を迎え、2年目に突入したSnow Man。

アイドルとファンが、お互いにありがとうを言い合える関係性。
それが、絆を深くしていると、デビュー日をお祝いしながら改めて感じた。

最後に。

冒頭に登場したお二人に改めて感謝を。
このお二人がいたからこそ、ここまで勇気を持って書き切る事ができた。

Snow Manと、Snow Manのファンの皆様、そしてSnow Manを支えるスタッフの皆様に、【希望の光】が絶えない事を願う。






[引用リスト]

“”内は、作詞Atsushi Shimada & MiNE、作曲:Tommy Clint / MiNE / Atsushi Shimada、『Grandeur』からの引用。

〈〉内は、avex Snow Man公式ホームページ、2020年11月26日付ブログより一部引用。
  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい