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いつもひとりじゃなかった

BUMP OF CHICKEN『グッドラック』とこの激動の1年を振り返る

大学1年目が終わった。
実感がない。
今、率直に思うのは儚かったということだ。
振り返ってみれば、昨年の5月から始まった私の大学生活はほとんどが家で、大学への訪問と言ったら、今よりも遥かに感染者が少なかった10月の僅かな対面授業と、同じ時期に行われた新入生オリエンテーションくらいだ。
しかもそのどちらもが、数多くあるものではないから、
実質、片手に収まる程度しか大学には行ってない。
そうなると、この1年はやはりオンライン授業が記憶に新しい。
正直、1年もオンライン授業を受けていれば慣れるものは慣れる。
だから、今更それが平常で不満もない。
というか、不満を語ったところで何も変わらないというもはや呆れにも近いのだ。
それでも、こんな怠惰な生活はもう懲り懲りということは主張しておく。

ところで先程、今率直に思うのは儚かったということと言った。
それはなぜか。
言葉でうまく伝えられるかわからないが、出会いと別れのことである。
そもそも、オンライン授業とは、主に声だけが聞こえる異様な空間である。
授業によっては顔出し、画面共有などその形態は様々であるが、どちらにしろ何ともむず痒いまま進む。
実際、授業内での会話も(会話といっても会って話してないのだから、もはや会話ではないのかもしれないが)画面の向こう側の人と分かり合えているのかわからないのである。

回り諄くなったが、簡潔的に言えば、出会っているのかわからないまま、別れを迎えた気分になるということだ。
この感覚が、私にはどうも儚く感じてしまったのである。
来年に会えればいいじゃないかと思えないのは、大学は分母が大きいあまりに次また会える保証が限りなく少ないからである。
また新たな出会いが待ってるといえば、それは間違いない。
しかし、だからといってこの一年での出会いを、別れを、蔑ろにするのは違うのではないか。
このように思うのである。

そんなことを思いながら、音楽を聴いていたら、シャッフルで素敵な音楽が巡ってきた。
タイトルはBUMP OF CHICKENで『グッドラック』。
私の心に強く響いた。


君と寂しさは きっと一緒に現れた
間抜けな僕は 長い間解らなかった
側にいない時も 強く叫ぶ心の側には
君がいる事を 寂しさから教えてもらった

-グッドラック


出会いとは必ず寂しさを伴う。
それは反対側に別れがあるからであろう。
長年この曲を聴いてきた私にとっては、今更紐解いた歌詞ではないが、いざ自分をその曲の主人公と設定するとその意味を必要以上に強く知る。


くれぐれも気を付けて 出来れば笑っていて
忘れたらそのままで 魂の望む方へ
僕もそうするからさ ちょっと時間かかりそうだけど
泣く度に解るんだよ ちっともひとりじゃなかった

-グッドラック


改めて文字に起こして見ると歌詞がすごいなぁ。
と言葉が溢れてしまう。
画面の向こう側の人が出来るだけ笑顔でいてくれたらいいと思う。
友達に限ったことではない。
先生だって私たち同様、未曾有の出来事に頭を悩ませたのだから、笑顔でいてほしい。

私は先程から出会いと別れが儚かったと言った。
でも、そんな中でもこの曲が寄り添ってくれたおかげで、私は笑えている。
みんながみんな音楽に対して、いやBUMP OF CHICKENの音楽に対して、自分の人生を重ねないだろうけど、私は重ねてしまう。
なんでだろう。
そういう性格だからといって一言で片付けることもできるけど、深く考えれば、根源にはBUMP OF CHICKENの感性が関わっているのだと思う。
彼らの音楽に対する真っ直ぐさが、私の感性を豊かにしたのだと思う。
感性が豊かになって、自分の人生に色々なものを取り入れることができている。
結果、こんな世の中でだって笑えている。


君の生きる明日が好き その時隣にいなくても
言ったでしょう 言えるんだよ いつもひとりじゃなかった

-グッドラック


改めて振り返ってみても、いつもひとりじゃなかった。
それは決してオンライン授業には必ず誰かはいるという物理的理由などではなく、ここにいない誰かと心で繋がっているという精神的理由で、私たちはひとりじゃないってこと。
だから、決して『独り』じゃない。
今だけ『1人』なんだ。
出会いを、別れを、そうして結ばれた繋がりを、大事に毎日を慈しんでいく。

みなさんも一度は聴いてみてください。
本当に暖かい曲です。

最後に。
この1年、出会ったのにも関わらず、顔を合わせることなく別れを迎えてしまった人に言いたい。
グッドラック。
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