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「当たり前」の再確認

「生きていたんだよな」から紐解くあいみょんの魅力

『二日前このへんで
飛び降り自殺した人のニュースが流れてきた』

こんな歌詞が書けるのは、世界中にあいみょん一人しかいないと私は思う。

亡くなった少女本人でも、その家族でも、友達でもなく、ただその事実を「ブラウン管」を通して見ている人々にスポットライトを当てた曲は非常に珍しく、だからこそ表現がむずかしいのだと個人的には感じている。
だがあいみょんはその難しさを乗り越え、素晴らしい曲を生み出した。

そうして世に放たれたのが、「生きていたんだよな」。
状況をストレートに歌った歌詞が、私は大好きだ。
今回はこの曲を通して、あいみょんの魅力をできるだけ伝えたいと思う。

この曲は、前述の通り流れてくるニュースに関心を持ち、涙する第三者の姿が描かれている。

『泣いてしまったんだ
泣いてしまったんだ
何にも知らないブラウン管の外側で』

何にも知らないブラウン管の外側にいるのは、
私かもしれない。
今、私の音楽文を読んでくれているそこのあなたかもしれない。

しかしどれだけ感情が動かされたとしても、私たちが知ったのはほんの一部にすぎない。
「ブラウン管の内側」、つまりは当事者たちにしか分からない事情や感情、あるいは当事者でさえ分からないような背景が、そこにはきっとたくさんある。
そしてそれを私たちが知ることはなく、そこまで踏み込むべきではない場合が多い。

私たちは、全てを知ることはできないのだ。

「当たり前じゃん!」
そう思うかもしれない。
たしかにそれは当たり前のことだ。

でも私たちは時々知りすぎてしまう。

その結果、社会は多くの噂や憶測で溢れ、気づいたときにはもう手遅れになってしまうことがあるのだ。

そうなる前にもう一度、「当たり前の再確認」をしてみてはどうか。

あいみょんは、「当たり前の再確認」を曲中で彼女らしい柔らかで力強い歌声に乗せて伝え、聴き終わったあとには曲の余韻を味わいながら考えを巡らせ、再確認することができる時間を与えてくれる。

歌を通してその時間を与える役割は、あいみょんにしか勤まらないのだと感じる。

実際、私はあいみょんの曲にたくさんのことを考えさせられた。「生きていたんだよな」では、知ることの大切さと怖さについて。

そしてその時間は絶対に無駄にはならない。
今後の人生を生きていくなかで、必ず大切な財産となって私を支えてくれる。

聴くたびに学ぶことが増え、より一層あいみょんのことが大好きになる。

私はそんなあいみょんが大好きだ。
これからもずっと。



※『』内の文は「生きていたんだよな」の歌詞より引用させていただきました。
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